記録ID: 501728
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
涸沢〜奥穂・ジャンダルム・西穂〜新穂高温泉
2014年08月29日(金) 〜
2014年08月30日(土)


体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 16:25
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 2,430m
- 下り
- 1,787m
コースタイム
1日目
- 山行
- 7:29
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 8:07
距離 15.0km
登り 1,654m
下り 201m
5:27
161分
上高地バスターミナル
8:08
8:18
143分
横尾
10:41
11:09
145分
涸沢
13:34
穂高岳山荘
2日目
- 山行
- 7:26
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 8:31
距離 7.7km
登り 776m
下り 1,597m
5:09
46分
穂高岳山荘
5:55
5:58
52分
奥穂高岳
6:50
6:59
71分
ジャンダルム
8:10
8:20
121分
天狗のコル
10:21
10:40
101分
西穂高岳
12:21
12:45
55分
西穂山荘
13:40
西穂高口
天候 | 29日晴れ、30日未明に雨。日の出までガス。日の出後は、晴れ後くもり。 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新宿西口バスターミナル2245-0515上高地 30日、新穂高ロープウェイ西穂高口1345-1410新穂高温泉 濃飛バス新穂高ロープウェイ1455-1530平湯温泉1605-1734松本バスターミナル 松本1806-1858長野1933-2050大宮2110-2246仙台 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・一般登山道と比較するとペンキマークが乏しく感じるが、要所要所にはしっかりと丸印や矢印のペンキが塗られていた。 ・それでもルートから外れやすく心細く感じた原因は、ペンキマークの乏しさというよりは、岩稜上でどこを進むかの判断能力の乏しさと思われた。怪しいと思ったら、マークの場所まで、焦らずゆっくり戻るのが安全。 ・ペンキマークや大まかな地形も見えないほどの濃いガスに巻かれると、進む方向がわからなくなりそうな箇所は、多々あった。 ・奥穂→西穂方向へ進む場合、下り展開の部分が多いため、これから進んでいくルートにペンキが記されていても、自分の位置からは下になってしまい視認できないことが多い(逆にロバの耳や間ノ岳などの登り展開では、遠くからでも道標を認識しやすかった)。 ・狭い岩稜上で、岩の上に道標のペンキ矢印(→や⇔)が塗られている場合、それは「大まかな進行方向の指示」というよりは、「このペンキ矢印の真上を越えて行け(この岩を巻かずに行け)」という意味のことが多かった(普通なら、この矢印の真上を行ったら向こう側に落ちるのでは?という感じの場所なのだが・・・)。 ・同じように狭い岩稜上で、岩の上にペンキがない場合、当然ながら自分の判断で岩の真上を行くのか、巻いて右か左へ行くのか、判断が必要だった(2箇所で間違えて下り過ぎ、登り返した)。 |
写真
【馬の背の下り】中間部でまさに尖ったナイフリッジ状になる。画面中央上の岳沢側(この図では左側)が茶色い平面の岩が、一番怖かった。ナイフリッジの頂点に手をかけ、ここは後ろ向きにクライムダウンした。
【馬の背の下り】平らな岩を下りてから、見上げた図。岳沢側の面につま先を置ける岩溝があったが、これを飛ばして、右下部の狭い出っ張りまで直接足を下ろしてしまったので、身体が伸び切り危険だった。(YouTubeの女性は右奥の縦の出っ張りにソールを置き支点にしていた)
【ロバの耳への登り】その中間部。中央の草付きの長いトラバース(鎖あり)の起点へは、細かい岩峰を掻き分けて、左下方から右上方へと斜めに登っていく。ロバの耳の右肩に、先行者の姿が青い空に浮き上がって見える。
【ロバの耳への登り】画面右上の草付きの長いトラバースの起点へは、細かいゴツゴツした岩を掻き分けるように、細かいトラバースと細かい登りを繰り返して近づいていくのが安全(自分はこのまま真上まで長く登りすぎてしまった)。
【コブ尾根の頭からの下り】狭い稜線に下りていく要所要所ではペンキが塗られている。この写真とは別の場所で、下降を始めるところで、切り立った飛騨側が下りやすいのに、わざわざガレた岳沢側を歩いてしまったところがあった。
【天狗の頭への登り】天狗のコルから取り付く最初のところ(画面右下)が、身長の高さくらいまで崩落している。崩落部分の左手の壁(白丸ペンキ)を直接クライムアップしてから右へトラバースできる。上部も落石しやすそうで、先行の二人が最初の斜面を登りきるまで、弁当休憩した。
【間ノ岳からの下りを振り返る】浮石だらけのガレ場。今月中旬に落石で3人負傷の場所。最上部を下るときは、下からの登山者が死角になるので、落石を起こさぬよう十分注意必要(この写真でも最上部に歩いている方が居るが、死角に入ろうとしている)。
【間ノ岳→西穂高岳の狭い稜線】広い稜線をひと登りすると間ノ岳〜西穂間の一つ目のピークに至る。そこから見た西穂高岳まで続く稜線。この稜線も痩せていて、細かいアップダウンがあり、また傾いた岩棚(次の写真)やきわどいトラバースもあり、全く気が抜けない。
【間ノ岳→西穂高岳の狭い稜線】間ノ岳を下ってから2つ目のピークの登りを上から望む。画面中央左下、岳沢側に傾いた手がかりの少ない岩棚(カギ型の⇔のところ)に移るところは、空中に浮いたステージのようになっている。
装備
個人装備 |
ドイターACライト14L
ツェルト
キャメルバック2L
プラティパス0.5L
帽子
ヘルメット
ハードシェル
ウール長袖シャツ
ウール半袖Tシャツ
ショートパンツ
タイツCW-X
防水グローブ
ウールグローブ
化繊綿入りジャケット
雨具(パンツのみ)
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感想
・今月1日〜2日、12年ぶりの北アで槍〜奥穂を歩いたら、冷たく乾いた岩稜もやっぱりいいもんだなーと、大満足して帰った。
・次は昨年rikimaruさんにすすめられた南アと思っていたが、奥穂でお会いした下関からの男性は、年1回だけ北アに来るがいつも奥穂〜西穂の稜線だけを歩き、今年で8回目とのこと。立ち話だったが、西穂まで歩くには、槍〜奥穂の間でも高所恐怖症でないこと、難所続きのところを7-8時間歩き続ける体力、気力があること、雨や風のときは迷わず断念すること、ブログや動画サイトで情報収集しておくことなど、いろいろ教えていただいた。
・高所と体力は大丈夫そうだったので、帰ってからは、毎晩、情報収集の日々。Youtubeの 0919 20奥穂高岳(馬の背)というタイトルの動画は特に何回も見て、BGMの山下達郎の「さよなら夏の日」が自分のなかで今月のテーマソングのようになり、TSUTAYAから山下達郎のCDをレンタルして車でも毎日聴いたりして・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=G6qRh7q7sjs
・歩き終えてみると、山歩きのエッセンスがぎっしり詰まった素晴らしいコースだなーとわかりました。険しさ、難しさ、長さ、変化の多様さ、下りた後の賑やかさなどなど。
・下関からの男性には、本当に感謝します。
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大キレットの次は、奥穂〜西穂でしたか〜!去年、前穂〜北穂へ行った時、
あそこは自分には無理だろ〜な。と思ったものです。ご無事で何よりです。
行くまでの間の気持ち、何となくわかります〜。
いつか(多分行けない)行く時の参考にします。
わかってもらえましたか!
8月は寝ても覚めても、西穂、西穂・・・という感じでした。
kumamoccoさんの体力、バランス感覚なら、昨年の大キレットも速いスピードで下ってしまったでしょう?体力、技術は問題なさそうに思います。
情報はブログや動画サイトなどいっぱいありますが、ヤマケイのDVDが懇切丁寧で良かったです。
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