記録ID: 8302096
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
甲信越
鎖設置直後の裏越後三山 ❀ 花と残雪と滝雲と虫達
2025年06月17日(火) 〜
2025年06月18日(水)
新潟県
miio
その他1人
体力度
8
2〜3泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 22:50
- 距離
- 31.2km
- 登り
- 2,986m
- 下り
- 2,983m
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標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 12:12
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 14:10
距離 16.2km
登り 2,441m
下り 1,129m
4:29
1分
スタート地点
18:39
2日目
- 山行
- 7:44
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 9:08
距離 15.0km
登り 545m
下り 1,854m
| 天候 | 一日目: 小雨のち晴れ時々ガス(心地よい風あり) 二日目: 早朝は曇り、のち快晴で暑い(西風がたまに涼しい) |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
トイレの建物が目印の小さなPなのでヤマレコ地図で確認しないと通り過ぎます |
| コース状況／ 危険箇所等 |
荒沢岳の鎖は魚沼市観光オフィシャルガイドのHPによると6/14に設置完了しています。 【登山口〜荒沢岳】 登山道の雪はほぼありません。鎖場は前��手前にあります。手がかり足掛かりもありますが、濡れていたり重荷だと消耗します。新しめのピンクのテープが要所要所につけられていて、見守ってくれてる感じがします。 【荒沢岳〜兎岳】 展望のよい稜線歩き。この区間が一番あるきやすかった。雪渓を数か所ほど通過しますが、今回は雪質や斜度の条件がツボ足でも歩きやすい状態でした。雪渓を通過する際はあらかじめ夏道の入り口の目途をつけて、そちらの方向に向かうのですが、所々分かりにくいところがあるのでGPSなども使って方向を確認。特に視界がガスの時は要注意。兎岳直下の登りの雪渓は少し斜度がありますが、ここはキックステップで対応。 【兎岳〜中ノ岳避難小屋】 兎岳直下の下りの残雪区間はガスに包まれたこともありルーファイしながら進む。少し斜度のある所は藪と雪の境目を藪をつかんだりして降下したが、最終的に1768ピーク付近に、掴むものがない下りの残雪が出てきたので12本アイゼンを履く。ほんの10Mくらいですが、ガスで斜面の状況がよくわからなかったので慎重に通過しました。そのまましばらくアイゼンをつけて歩くも岩っぽいところが出てきたので外す。1936ピークや池の段のあたりは中途半端に登山道にかかる残雪があって、すこし時間をくいました。この区間は思ってたより時間がかかった。 【中ノ岳避難小屋〜越後駒ケ岳】 避難小屋から少し下がったところに少し斜度のある下りの雪渓。登山道に微妙にかかっているような状態で、笹をつかんだりして降りる。1866ピーク前後の檜廊下と書かれている場所は、岩っぽいところに檜？が密集していて登下降に体力を消耗する。この区間は稜線歩きのように見えて実際はトラバースなので木の根っこなども相まって滑りやすく、ここも思っていたより時間がかかる。天狗平あたりからすこし歩きやすくなった気がする。 【越後駒ケ岳〜駒の小屋】 駒の小屋への降り口に少し斜度のある残雪があります。竹に赤い布で降り口が分かるようになっています。ここは事前に関係の方がステップを切ってくれているとの情報があったので覗いてみると、斜度のある上部15mくらいのところが階段状になっていました。私はツボでおりましたが、友達は12本アイゼンを履いたので体感は人それぞれです。駒の小屋の水場からは冷たい雪解け水がたくさん出ていてありがたかった。 【駒の小屋〜道行山】 駒の小屋直下の斜面は雪が多いですが、降りるのはその横の岩場。雪はありません。小倉山の登りの残雪はキックステップで通過しましたが、下りは少し斜度があったので12本を履きました。ここも10mもないくらいですが。この区間も細かなアップダウンで消耗しました。 【道行山〜道行山登山口】 ここはそれなりに捗る。ちなみに枝折峠はまだ通行止めなので、現在はこちらが越後駒ケ岳の登山口です。 【道行山登山口〜P】 林道歩きののち、また登山道に入る。その入り口は道標がなくてわかりにくく、林道を行き過ぎてルートミスしました。下のほうは雪解け水でドロドロ＆水たまり。 《水場》 ・陽の水は分岐が分からずに通過。荷物をデポして汲みに戻るも、雪渓を下るようなのでそのあたりの雪解け水と同じと判断し、適当な場所で汲んだ。 ・中ノ岳避難小屋は6/8にヤマップのレコで小屋明けをしましたとのレコがあり、窓を直したり雨水タンクなど設置していただいていることを確認してました。雨水タンクには水が溜まっていたのでありがたく使わせていただきました。もし、タンクに水がなくても、小屋のすぐそばにそれなりの雪渓があるので、当分は雪から水が作れると思います。 ・駒の小屋は直前のレコで水場がじゃんじゃん出てるとみていました。実際、豊富にでていました。 |
| その他周辺情報 | 見晴らしの湯 こまみ 700円 名前の通り、お風呂から越後駒、中ノ岳、八海山と越後三山がみえます。 ＊白銀の湯、ゆ〜パーク薬師と足を運ぶも、立て続けに休館日だった |
写真
サンカヨウのスケルトンは今季初です。雨でもこれが見れれば報われる。
水滴かわいい。でも、靴はぐっしょり。特に斜面の右が茂みだから右足のほうがひどい。
荒沢岳に着いた。しばらくのんびりしてると雨雲とガスが取れてきた。いい時間に晴れてくれた(^^)ここで靴下を絞ったりして少しのんびり。
7
6/17 9:26
荒沢岳に着いた。しばらくのんびりしてると雨雲とガスが取れてきた。いい時間に晴れてくれた(^^)ここで靴下を絞ったりして少しのんびり。
ランチパック。添加物とか怖くて絶対買わないと思ってたけど、最近、価値観崩壊してる。
この辺りが水場なのだけど、わからず通り過ぎる。プラティパスだけ持って戻るもよくわからず、適当な雪解け水を1.5Lくらい汲む。結構、色ついてる、、、、。
3
6/17 12:52
この辺りが水場なのだけど、わからず通り過ぎる。プラティパスだけ持って戻るもよくわからず、適当な雪解け水を1.5Lくらい汲む。結構、色ついてる、、、、。
カタクリもたくさん咲いてました。こんな時期に。雪解けがまだらだから季節もまだらに進んでいるようです。
ゴゴゴーという音がして、見ると真ん中の雪渓が崩れ落ちていくのが見える。2日間で3回くらいこの音を聞きました。沢ぞいは怖い。
6
6/17 14:23
ゴゴゴーという音がして、見ると真ん中の雪渓が崩れ落ちていくのが見える。2日間で3回くらいこの音を聞きました。沢ぞいは怖い。
面白い景色だなと思ってみていたら、どうやら滝雲が出現していたようです。十字峡に溜まった雲が丹後山あたりの稜線をあふれて流れ出してる。今回、当初計画は十字峡から丹後山など歩く予定だったけど、もしあの中にいたらどんな感じだったのだろうと想像した。
13
6/17 14:45
面白い景色だなと思ってみていたら、どうやら滝雲が出現していたようです。十字峡に溜まった雲が丹後山あたりの稜線をあふれて流れ出してる。今回、当初計画は十字峡から丹後山など歩く予定だったけど、もしあの中にいたらどんな感じだったのだろうと想像した。
中ノ岳へはまずあの雲海の中に突入。視界が悪いと雪渓歩きにより慎重さがます。GPS見ながら藪ぞいにすすむ。
ほんの少しの個所ですが12本アイゼンを履きました。つかめる藪もなく、ガスで視界も悪く、斜面の下のほうがどうなってるのか見えないので。せっかく持ってきたし。
3
6/17 16:54
ほんの少しの個所ですが12本アイゼンを履きました。つかめる藪もなく、ガスで視界も悪く、斜面の下のほうがどうなってるのか見えないので。せっかく持ってきたし。
日が傾くと光が柔らかくなって景色も目に優しくなる。今日の日の入りは18:47なので悠長なことは言ってられないけど。
写真に虫が映り込んでる。稜線上はお花とセットで虫もたくさん飛んでました。ヌカカのようなとても細かい虫。今回はかぶるネットと虫よけと持ってきたけど、虫よけは全く効かない。ディート12％だけど、この虫には効いてない。
2
6/17 17:56
写真に虫が映り込んでる。稜線上はお花とセットで虫もたくさん飛んでました。ヌカカのようなとても細かい虫。今回はかぶるネットと虫よけと持ってきたけど、虫よけは全く効かない。ディート12％だけど、この虫には効いてない。
この時期ならではの厄介な残り方の雪。なかなか小屋に着きません。
中ノ岳山頂まじかで奥に今日のゴール、中ノ岳避難小屋が見えました。明るいうちに着く確信がやっと持てた瞬間。
中ノ岳山頂についた。奥は八海山。山頂に着いたことよりも小屋が目の前なのが嬉しい。
中ノ岳避難小屋。やっとついた。今日は貸し切りです。時刻的には日没ぎりぎりだけど、まだ明るい。
明るいうちに荷物など整理して外に出るとちょうど八海山の後ろに日が沈む。右側の山が明日行く越後駒。ここからみると双子のよう。
10
6/17 19:04
明るいうちに荷物など整理して外に出るとちょうど八海山の後ろに日が沈む。右側の山が明日行く越後駒。ここからみると双子のよう。
雪渓の水はせっかく運んだけど微妙だったので、雨水タンクのお水を使わせていただきました。本当に感謝です。今日は疲れたのでご飯を食べてすぐ寝ます。
3
6/17 19:30
雪渓の水はせっかく運んだけど微妙だったので、雨水タンクのお水を使わせていただきました。本当に感謝です。今日は疲れたのでご飯を食べてすぐ寝ます。
地図上に檜廊下と書いてある付近。岩と低木で見通し悪く、木の根っこで足場悪い。
アップにするとお世話になった中ノ岳避難小屋がみえてる。本当に良いところに建ってる。
越後駒ケ岳の山頂着いた。思ったより歩きにくく、時間がかかった。しばらくのんびり。
下山開始。駒の小屋へ向かう降り口。雪渓の先はどうなってるのか気になる。
事前情報通り、斜度のある上部にはステップが切ってありました。感謝です。
駒の小屋の水場。ジャンジャンでてる。小屋の方に感謝です。水を少し補充しました。冷たくておいしい。
小倉山直下の雪渓登り。すこし斜度はありますが、今回はキックステップで登れる状態でした。
と思ったら下りのほんの数メートルのために12本を履くことに。藪をつかんで降りようと思えば降りられるかもだけど、せっかく持ってきたので。
3
6/18 11:01
と思ったら下りのほんの数メートルのために12本を履くことに。藪をつかんで降りようと思えば降りられるかもだけど、せっかく持ってきたので。
最後、道行山登山口直前での悪いところ。沢を渡るのに降り口も登り口もかなりの落差。ピンクリボンが付いてる付近で良さそうなところを探して枝を伝って降り、雪の重みでしなだれてる枝を使って登りあげる。重しになってる雪もわずかだから、重しがなくなったら別の場所から登らないと。
2
6/18 12:36
最後、道行山登山口直前での悪いところ。沢を渡るのに降り口も登り口もかなりの落差。ピンクリボンが付いてる付近で良さそうなところを探して枝を伝って降り、雪の重みでしなだれてる枝を使って登りあげる。重しになってる雪もわずかだから、重しがなくなったら別の場所から登らないと。
石抱橋。駒ケ岳がきれいに見えてる。はやく駐車場について靴を脱ぎたい。
撮影機器：
感想
荒沢岳の鎖が設置されたら早めに行こうと計画していた裏越後三山。今年の予定は6/15とのことだった(実際は6/14)ので、荒沢岳の直前レコは望めない。中ノ岳や兎岳、越後駒の直近レコを見ながら装備を考える。残雪が中途半端な時期だし今年は雪が多かったから、装備はあまり省かないことにして12本アイゼンにした。あとは水を多めに担いで（今回は3L)いざとなったら雪渓から水を作ってソーヤーミニに通せば何とかなるだろうと。ほかに虫対策にかぶる網と虫よけ、暑さ対策に日傘、いつもは使わないストックを1本、ヘルメット、念のためチェーンスパイクも、何かの時のお助けロープ15m。食べ物も足りなくならないように多めに。お酒は今回はナシ。全部で11�圓�らいだったかと。ちょっと重たくなりすぎた。
梅雨の晴れ間は絶好のロングコース日和になるので5月くらいから準備をしていた。前評判でかなり消耗戦になることは予想していたが、思ってた以上に長く、歩きにくい場所も多くて、歩いても歩いてもたどり着かない気がした。それでも、この時期ならではの残雪の景色と花々は素晴らしかった。とくに登山道に突如現れる雪の残骸を目にすると、めんどくささと同時にそのエッジの効いた面白い造形と圧倒的なボリューム感にテンションが上がります。
付き合ってくれた仲間に感謝です！
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