桟敷岳から飯森山



- GPS
- 07:07
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,151m
- 下り
- 1,116m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道は概ね判る程度の踏み跡や赤テープで判る状況です。GPSや地図読みが必要でしょう。 |
写真
感想
馬酔木の花は満開だろうな?と桟敷岳に登り、昨年12月に天童-飯森から桟敷周回を飯森から途中下車してしまったことのリベンジを目指したのだが、馬酔木は殆ど花芽が無いか、蕾ばかりで、時々満開や咲き始めを驚いて見る感じであった。やはり、今年は2,3月に寒い日が多かったことが原因なのだろうか?
雲ケ畑から志明院への林道側に置き車をして、祖父谷林道を進むと足谷小屋が見えて来た。後ろから車が来たと思ったら、足谷前でUターンして駐車した。足谷クラブの関係者らしい。
長い林道歩きも周囲の植林が開け始めると桟敷への登山口だ。ネットの留めを開けて中に入り、暖かい陽ざしのある場所で、石や倒木に腰かけて休憩だ。途中にはキブシの若緑が眩しい程であるが、新緑はそれ以外見当たらないのが寂しい。も少しで、全面新緑でもうたくさんという言葉が出てくるのだろうが!今はまだだ。
桟敷への登山道は急傾斜のジグザグで、息が直ぐに上がるが堪える以外に方法がない。唯々、重い足を上げるだけだ。遅い以外に問題はないのだが、それが後に響くのだ、と言い聞かせながらも遅い足に我ながら嫌気を感じる。休むにしても足元に花もないので、足を止める理由も見当たらないまま、単に右左と足元を見つめるばかりだ。
上空の青空が綺麗に見えたと思ったら鉄塔が空に向かって聳えているのを機に、腰を下ろした。もう少しで桟敷だという安堵感がたまらなくいい。傾斜も直ぐに落ち着いて、足の動きもほんの少し軽快になって進むと、桟敷の山頂三角点に到着だ。ここまで馬酔木の花はほんの少ししか綺麗に咲いたのが無かったが、山頂には大きな馬酔木が満開だ。思わず写真を撮って安心した。予定より30分ほど遅いぞという言葉に先行きが不安になってくる。
しかしながら、此処からは大きな登りが無いから大丈夫だろうと思いながら、ナベクロ峠への稜線に足を延ばした。針葉樹林と落葉樹に挟まれた稜線は右と左で明るさがまるで異なっていることに、落葉樹ばかりでないことを不満にぶつぶつと小さなアップダウンに文句も言いながら進んでいる。
京都北山には峠というと山頂のように登って、やっと到着という場所が多いが、ナベクロ峠もいつもそんな気持ちになる場所だ。そして、景色も見えないのが峠の意味もないかのように不満一杯のまま、ランチでそれを忘れているのだ。時間が遅れていることに休憩も早々に腰を上げて、飯森山への初めての稜線に進む。踏み跡は少ないが赤テープも肝心の場所には必ずあって、GPSの位置表示に感謝しながら稜線を忠実に進むと登山路のトラバース道から離れてしまうが、トラバース道は倒木が一杯のようだと稜線に固執して、此方も倒木が多く赤テープも発見できないまま進むと、地形的に方向性を定めるのが難しい所に出た。どうもトラバースコースとの合流点のようで、稜線からトラバ−スコースに急接近した感じだ。赤テープも無事発見出来て、GPSの点線上にいること安心しての稜線歩きは楽しいものだ。
やや急峻な下りを嫌やだなと思いながら下ると檜林のコルに出た。大谷峠である。昨年雪が少し降った直後、ここから清滝川源流に恐る恐る道が判るだろうかと下ったことを思い出した。そこから飯森山までは少しの距離なのだが、急傾斜の登りが待っているのだ。最後の頑張りだと、必死であがきながら飯森山にやっとの思いで到着だ。これで、城丹国境の一部が繋がったことに一安心した。
問題は飯森山西のコルから清滝川源流への下降点が判るのか?という不安がまだ残っていた。他の人の下降点らしき写真を持って来たので、それで確認しようとしたら、赤テープがコルにあるのと、谷の方向にも赤テープがあって、国土地理院地図の点線とドンピシャな位置にいることを確認できたので安心して下ることにしたが、昨年はここを知らずに通過してしまっていたのだ。樹林の中に杣道風の掘割道らしきものが見え隠れする場所を檜の落ち葉でフワフワで不安定な足元を歩きにくいものの、我慢しながら下ると左から広い谷が迫って来て、大谷峠からの昨年下って来た谷と合流したようだ。合流点の記憶のないままにこれらしいと認識を勝手にしただけだった。
石がゴロゴロで土や落ち葉で足元が落ち着かない不安定な地面は神経を使うのものだ。周囲を見る余裕などないままに、下だけを見ながら足を進めていた。大きな木の根元の段差を降りると、そこに標識があって飯森山・城丹尾根(飯が欠損していたが)と記載されていた。ここが清滝川の源流であるとは帰宅後知って驚いた。
そこからは長い廃林道歩きで足裏が痛くなってきた。大森キャンプ場にはまだ春休みなのか、多くの子供たちがワイワイ言いながら、川の中に入って遊んでいた。
そして、此処から薬師峠を越えて、志明院まで下らなければならないのだ。道がどんな状態なのかは判らないが、廃林道から山道になるらしい地図からの理解だ。問題は廃林道の倒木なのだが、此処を上り下りをしている人は少なくないハズなので、GPS軌跡はないが地図のみを頼りに行くだけだ。幸いと倒木はあったものの、何人もの人々が通過した後だけに何とか、踏み跡を頼りに、六体地蔵のいる薬師峠へヘロヘロでやっとの思いで登ることが出来た。地蔵さんの涎掛けが随分と色褪せているのが気になるのだった。志明院までの谷道は初めは広い谷で判りにくい場所もあるが、谷が狭くなってきたら今度は大きな岩の間をクネクネと嫌な道を進まねばならないことに、こんな道だったっけと言い合いながら、こんなに長かったろうかとか、そろそろ長い時間になったことが不満になりつつあるころ、志明院に到着だ。駐車地迄はもう少しになので、自動車道をテクテクなのが嬉しいという気持ちと無事当初予定を全う出来たことを、じわじわとした安心感に包まれながら、雲ケ畑近くの駐車地に向かうのだった。
”八”、”永”、”竹”
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