遭難? 後立山縦走(鹿島槍・五龍・白馬+八峰・不帰キレット)


- GPS
- 28:03
- 距離
- 43.4km
- 登り
- 5,002m
- 下り
- 4,513m
コースタイム
- 山行
- 5:41
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 7:30
- 山行
- 9:21
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 10:47
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 10:30
天候 | 雨→晴→曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
復路:ゴンドラで栂池高原→タクシーで白馬大池→大糸線(鉄道)で信濃大町 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大キレットほどの難易度ではないですが、3大キレットに挙げられるくらいなので、かなりの高度感・難易度あり |
その他周辺情報 | 大町市総合福祉センター内公衆浴場 |
写真
がっ、天気が回復する予報だったのに雨が降り始めた。風も吹きつけてきて寒い。
ひとまず爺ヶ岳を抜け、冷池山荘まで進むが、風雨はやまず。冷池山荘でカップラーメンを食べながら、ストーブに密着して、汗と雨で濡れたシャツを乾かす(後で考えたら、これはナイス判断だった)。
いつものとおり逃げないし道を先導してくれます。いや、通してほしいだけなんですけど。
岩陰に身を潜めて、こういう場合は撤退するほうが賢明なのだろうか、時間的には戻る方が危ないか、でも一人で八峰キレットに突撃するのは嫌だなぁと逡巡していたところ、今回の行程をご一緒させていただくやまとしさんに会う。なんと計画しているルートがほぼ全て一緒だった。クルマを停めた場所も隣という奇遇。
翌日は4:30出発で、この山行のメインに挑みます。
なお、風雨が強すぎて、北峰はパスした。そういえば、昨日、冷池山荘からキレット小屋の間ってすれ違った人が1人しかいなかったような気がする。なぜか北峰から降りてきた人がいたんだわ。
大キレットやジャンダルムのような技術はいらないが、怖さはしっかり。逆行(白馬→唐松)だと怖さというより岩登りの体力が必要そうな感じを受けた。
2日目の宿は天狗山荘。すごくきれいで快適な山小屋でした。小屋スタッフも優しい。もうね、ヒュッテとかロッジとかに改名してもいいくらい。
感想
困った・・。ダウンロードが不完全だったのか、ヤマレコの”保存した地図”から登山を開始したのがよくなかったのか、地図は見られるけど、計画しているルートが表示されない・・。一旦、登山を終了して立ち上げなおすものの、登山中の計画があるとのことで、新しい計画を開始することもできない。
待てよ?これって登山届が出ている状態なのか?んー、でも、別途、コンパスで計画は保存してあるから、コンパスアプリを立ち上げて・・・、ってなぜかログインできないし・・。何なのよ、これ。
進む方向は地図さえ見られればわかるし、こんなことにこれ以上時間を使いたくない、ってことで、紙の登山届を登山口のポストに放り込んで、現在位置はアプリ(いまココ)で共有できているから大丈夫でしょ、ってことで登山を開始する。
ところが、これが裏目に、というか、むしろ家族を心配させることになるとは・・。
家族は私がいつどこに向かうのか泊まるのか知らず(今までは、登山届かいまココアプリで詳細がわかるので正確に説明する必要がなかった)、むしろいまココアプリで見ると、八峰キレットという怖そうな名前の場所から14:30以降移動していないように見える。しかも悪天候。実際は、八峰キレットの直下のキレット小屋にいるのだが、キレット小屋は電波が届かない。
ということで、滑落したのではないか、と勘違いされ、家族から夜中に捜索届が提出されてしまう。。
幸いというかなんというか、警察は夜中で悪天候だったので捜索隊は出さず、夜明けを待つことになり、夜明け時点で既に稜線に出ていた私に神奈川県警と長野県大町警察から電話連絡があった。
・・・警察に超怒られた。
電話をしてきた大町警察の方は、八峰キレットで12時間動いていない、で事情を察したのか、「あんた、キレット小屋泊ってたんでしょ。」から始まり、登山届出せ、家族に旅程教えておけ、って、稜線でお説教されました。おっしゃるとおりです。すみませんでした。
皆さんもお気を付けください。滑落しなくても、捜対協が動いてしまうと費用も発生しますので、というお話でした。(今回、私は登山保険には入っておりましたが)
****
ということで、気を取り直して、今回の計画。
後立山連峰の山々は少しずつ刈り取って行くこともできるのですが、バスやリフト利用なので時間の制約が大きく、あまり効率的ではありません。そこでシミュレーションの結果、信濃大町まで車で行って、始発の扇沢行きバスに乗る→一気に栂池まで縦走→バスと電車で信濃大町まで戻る、という計画を立てました。2泊3日で百名山3つ、百高山9つ、3大キレットのうち2つを巡る満腹コースです。
懸念点としては、標準コースタイムだと、初日のキレット小屋の到着が17:40頃になってしまいますが、柏原新道の登りが5時間の設定になっていたので、私の足なら2時間は短縮できるとの計算です。先月、針の木サーキットで降りたときに道の感じは把握済みだし、安涼奈が2.5hで登っていたので、まぁその程度は行けるでしょ、ということで。実際、2時間もかかりませんでした。
ただ、誤算は天気。初日の午後から天気が回復するはずだったのですが、むしろ悪化して、鹿島槍は大荒れ。キレット小屋に逃げ込みました。ただ、おかげで(?)、その後の行程を共にしてくれた やまとしさんに会うことができました。偶然にもほぼ同じ計画を立てており、スピードも体力も年齢も同じくらいという奇遇でした(ツルヤスーパー愛好家など共通項たくさんw)。同行者がいてくれたおかげで、八峰キレットも不帰キレットも不安なく挑むことができました。巡り合わせに感謝です。(遭難疑惑ではお時間をとらせてすみませんでした。)
あ、2日目以降は、写真のコメントで軽く。ちょっと珍しいところとしては、白馬旭岳ですかねぇ。YAMAPでは登山道がない、ヤマレコでは登山道を東側の稜線に引いているように見えますが、実際のところ、みんなの足跡でいうところの一番西側に比較的しっかりした踏み跡がありました。
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