安曇野有明山〜燕岳を尻目に山岳信仰の御神体を訪問〜


- GPS
- 07:26
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,249m
- 下り
- 1,873m
コースタイム
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 7:13
天候 | 晴れ(山頂はガス) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・「たる沢の滝」〜「山頂」〜「妙見滝」の区間全般において、急傾斜、鎖場、崖、沢といった危険個所が多数あり、登山道は歩きづらく思えます。 ・表参道を下るのはスリップのリスクが高いと思います。 |
写真
骨は折れてなさそうなので応急処置し回復を待って下山を再開しました。
感想
7月は梅雨なのに晴れが多くて登山のチャンスが多くあったけど、仕事や家の事で何かと忙しく、前回の山行から1ヶ月が経ってしまった。
ようやく生活が落ち着いたので長野県安曇野へ遊びに行きました。
せっかく北アルプスの麓までやって来たので、日帰りで1山登ろうということで燕岳とどっちに登ろうか迷ったけれど未踏の有明山をチョイス。
スケジュールの都合でなるべく短時間で山行を終えたかったので、朝イチのバスで有明荘まで行き、登頂後は長い表参道を下りるという計画。
いざ登山道を登り始めると、体が重い・・・
1ヶ月振りの登山だったので体がなまってたのか、暑さのせいなのか?
汗が吹き出して、なかなか前に進めない。
ペースを落として一定の速度を保ちながら少しずつ高度を上げていった。
急登、ハシゴ、鎖場を越えなんとか山頂に到着した。
山頂からの景色はガスで何も見えず・・・ザンネン!
200名山の有明山に登頂したという達成感は得られたが、今回は下りの表参道も道が険しく気が抜けないということで、気合を入れて下山開始。
予想通りかなりの急傾斜だ。
垂直に近い急傾斜をハシゴ、鎖、ロープを使って下りる。
もうすぐ落合分岐点という所で1人のハイカーが登って来た。
あいさつを交わし少しお話をすると、この先でNHKの番組「にっぽん百名山」の撮影をしていてインタビューを求められたが、その人は断ったとの事。この時期このルートを歩く人はほとんどいないのでインタビューを受けてあげたらいいかも?と勧められた。
僕もインタビューを受けるのは照れくさいので、断ろうかどうしようか迷いながら歩いていると7人(だったか?)の撮影クルーに出会った。
あいさつを交わすと、矢継ぎ早に番組の事、インタビューの事、この山は登山者がいないのでなんとかインタビューをさせて欲しいと熱く求められたので、受ける事にしました。
撮影の手順を簡単に説明され、カメラを向けられ、質問に答えていくのだが、こっちは素人。ついついカメラ目線になってしまうので、登山ガイドの方を見て話すように促される。この山に登った理由、この山の魅力、登頂してどのように感じたかなど、普段は考えないことを質問され、ちょっと困ったけれど、なんとか撮影を終えることができました。僕の撮影シーンが採用されれば9月30日と10月6日にBSで放送されるとのことでした。
撮影クルーと別れ、さらに険しい道を下って行く。
笹に覆われ、足元が見えない道を慎重に下る。相変わらずハシゴ、鎖、ロープ場が続く。道が分からなくなるポイントもありました。
ようやく白岩滝に着いたが、その先は沢歩き。まだまだ安心はできなかった。
岩は大きく滑りやすいので、スリップしてしまうと大きなダメージを受けるので慎重に進んでいく。
・・・が、ついにやっちまった。
草が覆い被さった岩に足を置いて体重を掛けた時にスリップして豪快に尻もちをついた。同じような状況で過去に右手首を骨折したことがあるので、無理して手をつかないようにしたが、両肘を傍の岩に強打。左腕はジンジン痺れて力が入らない。右ひじはパックリ2cmくらい切れ、血が流れ落ちていた。おまけに外傷性ショックで呼吸が乱れ、全身の力が抜け、歩けなくなった。
ヤバイと思い、まずは冷静でいるように自分に言い聞かせ、しばらく座って呼吸を整える。10分くらい休憩すると力が入るようになり、立つことができた。左手はまだ痺れて痛みもあるが、腫れはなく、触ったりいろいろ動かした感じ折れてはいなさそう。もし折れていたら痛みが出てくるので予めロキソニンを飲んで痛みを予防する。右ひじの出血は水で洗浄し絆創膏を貼った。
歩きはじめると、なんとか行けそうだったのでゆっくり下る事にする。まだ沢歩きは続くので焦らず慎重に進みました。
やがて沢歩きは終わり、道も穏やかになり登山口に到着。
長い舗装路を歩いて有明山神社に帰還したのでした。
神社では宮司さんにNHKの取材を受けたことを報告し、表参道について話をしました。最後に「危険な表参道を下る人はほぼいないし、そのケガだけで済んで良かったね」と言われました(^_^;)
今回の山行、表参道を下るのは極力避けた方が良いと思いました。
自力で帰還できたことを感謝し、帰路についたのでした。
コメント
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安曇野観光に行ったら、山好きはタダでは帰れませんね。
怪我は大事無くてよかったけど、後から悪化する場合もあるので心配です。
燕岳に登った際に見た有明山はキツイ山という印象でした。
当方も色々あって、夏場は不整脈もでるしモチベが全く上がりません。
トレーニングをしなければと焦るばかりで野坂も躊躇しているこの頃です。
今年も、まさきさんの夏場の遠征記録を楽しみにしていますよ。
左腕はまだ痛みが残っていて握力が落ちていますが、大丈夫そうです。
有明山は前衛に位置し遠くからでも目立っていたので、以前から気になっていた山でした。200名山ということで今回チャレンジしましたが、山容から想像する以上に険しい登山道でした。再訪問は無いでしょう。
ナオジローさんの体調も心配ですね。あまり山に行けていないようですし。
でもこの暑さの中、山に入るのは余計にツライので、体調を見ながら秋に向けて徐々に慣らしていくつもりが良いかもしれませんね。
僕はというと今週末も北アルプスの山小屋を予約していましたが、親戚に不幸があり土日は葬儀に参列しなければならないので、北アルプスはキャンセルとなりました。
8月もなにかと山以外の予定が多くどれだけ遠征できるのか・・・フラストレーション溜まってきています(-_-;)
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