晩秋のぶどう郷で甲州高尾山ハイク(勝沼ぶどう郷駅→柏尾山→甲州高尾山→棚横手山→大滝不動尊)


- GPS
- --:--
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,055m
- 下り
- 1,048m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
JR中央線・日野駅6:22→6:36高尾駅6:42→7:44勝沼ぶどう郷駅 運賃1342円 ●勝沼ぶどう郷駅 私が学生時代には「勝沼駅」という名称でした。中央本線は笹子峠を抜けると、甲府盆地まで標高差が大きいため、甲府盆地の縁に沿って迂回する形で下っていきます。この駅は、勝沼町の中心部からは外れた斜面の中腹、盆地を見下ろす位置にあり、昭和43年まではスイッチバック式の駅だったそう。駅からは甲府盆地越しの南アルプスがよく見えます。駅周辺の商店は少なく、最寄りのコンビニは徒歩30分ほどの場所にあります。 周辺には「菱山」という名を冠した場所(菱山小学校など)が多いのですが、これは駅開設当時、ここが菱山村だったことに由来するようです。所在地の標高は490m。 ●駐車場 駅を出て、菱山道路隧道で中央本線を潜り、すぐに右折した先200mほどの変電所脇に無料駐車場があります。30台ほどが駐車可能のようでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
JR中央本線・勝沼ぶどう郷駅(山梨県甲州市)を起点に、五所神社→柏尾山→甲州高尾山→棚横手山→大滝不動尊を歩きました。この区間外は舗装道路を歩くことになります。この山域は、大菩薩連嶺から南西に派生する尾根の端に位置しており、甲府盆地と接しています。 ●勝沼ぶどう郷駅→五所神社→柏尾山→甲州高尾山 まずはフルーツライン(東山東部広域農道)まで登り、国道20号線の柏尾交差点まで舗装路を歩きます。この道路はぶどう畑が広がる斜面に付けられているので、甲府盆地や南アルプスがよく見えます。 柏尾交差点からは国道20号線の歩道を歩きますが、間もなくで大善寺(ぶどう寺)前を通過し、登山道入口が見えてきます。標識を見落とさないように注意。 五所神社から先は鹿除け柵を経て、勾配のある斜面をつづら折りに登ります。送電鉄塔がたつ場所が柏尾山。ここからは登り基調ながら快適な尾根歩きとなります。登る毎に高度を上げて行き、樹木越しではありますが右手に大菩薩山嶺主脈の山々、左手に甲府盆地と南アルプスの山々、後背には笹子の山々がよく見えるようになります。 林道(菱山深沢林道)を越えたすぐ先のピークが甲州高尾山剣ヶ峰(1091.9m)。宮宕山とも言うようです。5分ほど歩くと甲州高尾山の標識が現れますが、こちらの標高は1106m。樹木に囲まれて眺望は今ひとつです。 ●甲州高尾山→棚横手山→大滝不動尊→勝沼ぶどう郷駅 道がやや細くなり、若干のアップダウンを繰り返しながら尾根を歩きます。この辺りは樹木が薄く草地が広がって景色がよく、右手の後背には富士山が頭を出すようになります。富士見台からは富士山が大きく見えるようになります。 富士見台からは棚横手山が間近に見えており、林道までを大きく登って行くと、その先は最後の登り。山頂からは西側を除いて眺望があり、富士山がひときわよく見えます。 大滝不動尊へは、来た道を戻り、富士見台手前の樹林帯の分岐(標識あり)を右折します。間もなくで林道に出ますが、暫く歩くとまた分岐があります。ここからは「甲州高尾山剣ヶ峰直下へ向かう林道」「100mほど先にある展望台」のほか、山道を10分ほど下れば大滝不動尊へ向かうことができます。 不動尊からは舗装林道歩き。現在、不動尊周辺で道路改良工事が行われています。三滝橋からは大滝川沿い道が分岐していますが、私は林道をそのまま進みました。林道起点から1kmほどの箇所にはゲートが設けられ、工事車両以外通行不可となっていました。ゲートに「徒歩も禁止」と書かれていましたが、付近の主要な登山口や分岐にも掲示しないと徹底しませんが・・・。林道起点から駅までは15分ほどです。 ●全体的に 今回ルートを私とは反対回りに歩く方もいらっしゃると思いますが、登りの方が景色がよくて、高度を上げるに連れてその景色が変化していくのが楽しいと思いますので、個人的には今回の回り方が好きです。 柏尾山から棚横手山までは、深い森ではなく、明るい尾根を歩くことができます。周囲の景色も楽しむことができますので、とても楽しいと思います。 今回ルートには、天然の水場はありません。トイレは駅と大滝不動尊にあります。私のau携帯は、谷筋の一部を除き概ね電波が入っていました。 |
その他周辺情報 | ●ぶどうの丘 駅から見て目立つのはこの施設で、駅から1.2km、徒歩約20分で到着します。食事処は、営業時間が11時30分〜平日15時、土日祝15時30分。カレーランチで1870円の強気な価格設定。日帰り入浴は、8時〜22時(年中無休)で大人760円です。 https://budounooka.com/ ●シャトー勝沼 こちらは駅から徒歩約15分。レストランを併設しています。 https://www.chateauk.co.jp/ ●大善寺 奈良時代に開山。曹の行基が修行中に葡萄を持った薬師如来が現れた。その姿を自ら刻み、大善寺を建立し、葡萄をこの地に伝えた、と。 薬師堂は国宝で県内最古の木造建築。平安時代の薬師三尊、鎌倉時代の日光・月光菩薩、十二神将は重要文化財。通称「ぶどう寺」。 https://daizenji.org/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
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感想
東京都八王子市の高尾山は、私が幼少の頃から多くのハイカーが訪れる人気の山で、ミシュラン観光ガイドで三つ星を獲得してからは、山頂まで延々と行列ができるほどになりました。
一方、中央線高尾駅から電車で1時間ほどの勝沼ぶどう郷駅から登る高尾山=「甲州高尾山」は、桜が咲く春、紅葉の秋には登山者も多いとはいえ、基本的には静かなトレッキングを楽しむことができる山です。今から20年余前に大規模な山火事に見舞われ、稜線付近は見晴らしが良くなったことで、人気が出たという面があるとか。足尾銅山の公害で付近の山の木が立ち枯れて、景色がよくなったことで人気の足尾アルプス同様、なんとも皮肉な感じもしてしまいますね。
でもまあ、折角の眺望です。コース状況欄にも書きましたが、柏尾山〜棚横手山の尾根道は、明るく快適な尾根を歩くことができ、とても気持ちがよいです。
(」^o^)」 やっほ〜〜!
(^-^ゝ”
ミ(ノ_ _)ノ アッホー
帰りの楽しみと言えばワインです。ぶどうの丘だけでなく、シャトー勝沼など付近のワイナリーに立ち寄って、ゆっくりワインを味わっていきたいですね。
NHKのニュースでは、通常の露地栽培よりも遅い「こがらしぶどう」の収穫と出荷が始まりました、と。品種は主に「巨峰」と「シャインマスカット」だそうで、この時期にありがたいことです。
空気が凜として冷たく、木々が葉を落として景色が開け、後は冬を待つばかりといった風情の山は、静かで落ち着いています。歩きながら「来夏にはあの高い山に登ろうか」などと思いを馳せたりして。1年を通して、今の時期の低山ハイキングが一番好きだなぁ。良い季節となりました。
コメント
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