隊長の一言から〜袈裟丸山探検隊探検録〜
栃木県
群馬県
guronsan
その他2人 - GPS
- --:--
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,268m
- 下り
- 1,271m
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- 山行
- 9:05
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 10:50
皇海山の近くって言ってたよなと探してみると「袈裟丸山」という山域があり、これのことだなと思って、ヤマレコの皆さんの軌跡を基に計画（案）を作成。
県界尾根登山口から法師岳往復（案）
塔ノ沢登山口に車を置いて、県界尾根登山口から袈裟丸山（最高峰）から前袈裟丸山経由で寝釈迦像も見て塔ノ沢登山口から車で県界尾根登山口の車を取りに行く（案）
そうこうしている内に、「法師岳までは行かなくても良いのではないか」「沢入（そうり）側からはアクセスできないらしい（塔ノ沢登山口に車を置きに行くのが遠回りになる）」などの意見や情報で修正を重ねて今回のプランとなりました。
| 天候 | 曇天後、まれに天気雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
guronsan車1台に乗り換えて国道122号の小中から小中新地林道を通って郡界尾根登山口駐車場を目指す。 小中から途中、柏ヶ谷・足腰の集落を抜けて、更に大滝の駐車場を過ぎて案内板に従って左へ進み、郡界尾根登山口駐車場の手前の分岐を左に行けば、同駐車場ですが、今回は南西尾根に取り付く予定ですのでその登り口に近い駐車可能な空き地を目指し直進。 注意）道の一部は大きく削られ窪んでいるため一般的乗用車の最低地上高では直進しない方が良いです。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
南西尾根への取り付きは、過去のヤマレコの軌跡を参考にして、沢を渡って直登を登るといった程度の認識で行ったことが失敗でした。 駐車スペースからヘッドランプを点けて沢を渡るところまでは大したことはありませんでした。 しかしながら、そこから先は、目の前の谷を登り初め、途中で濡れた岩壁のようになった支沢に限界を感じ、トラバース出来そうな左側の尾根に取り付き直し（この時点で壁の傾斜はきつく、足元は濡れた砂礫のようでつま先をけり込んでどうにかホールドできるレベル。尾根に取り付き直すまでが緊張の第一段階）、そして尾根を登り始めたら岩に阻まれ狭い出っ張りをトラバースなど緊張が第二・第三と高まった頃、やっと尾根上に到達。 後で、良く良く軌跡を再確認すると支沢の右手の尾根の軌跡が多く、そちらを行くべきだったと思いましたが、地図上の等高線の間隔は右側尾根の方がより狭くも見えましたので、楽とは言えないものだと思います。 今回の教訓）登山道として確実に整備されていない道を歩むには 教訓1） 尾根、谷などの地理的な事前確認を十分に行って臨む。 教訓2） できれば、周囲の確認が容易な日の出後に通過する。 （参考） 八反張は一応、ロープと鎖がセットされており、距離も短く危険を感じる程のものではありませんでした。降雨で足元が滑り易かったり、靄で谷が見通せなかったりすれば危険度や恐怖感は増すと思いますが。。。 |
| その他周辺情報 | ＜１＞道の駅くろほね・やまびこにはトイレがあります。 隣接した敷地にはファミマの２４時間店がありました。 ※高速道路の出口から道の駅までの間にはセブンイレブンなどコンビニは沢山見かけました。 ＜２＞水沼駅温泉センターは、その名の通り駅に隣接した温泉施設です。駐車場も広いため、当日は某有名旅行会社２社の団体立寄りと歓迎板に書かれていました。 駅前に駐車しても温泉センターに入ることが出来ますが、温泉センター用の駐車場は国道から入って駅に向かって右手から回り込んだ温泉裏側にあります。どちらも無料です。 入館時には靴を地下一階（駐車場からの入り口）下駄箱（１００円返却式）に入れて、１階の受付で入館料６００円を支払います。いくつかの割引資格が書かれていましたが、メジャーなところではＪＡＦ会員割引は１会員につき５名まで一人１００円引きになります。 脱衣所で貴重品などある場合は鍵付きロッカー（１００円有料）に入れます。 脱衣場はシンプルな竹籠。お風呂は１０人程度の洗い場と内風呂。気持ちの良い露天風呂があり、サウナと水風呂もあります。シャワーの水量も十分で、リンスインシャンプーとボディーソープが備え付けられていました。 入浴後は、受付の前を通った先が大広間になっています。更に奥に中広間もありましたが、当日は中広間と大広間の一部は予約席になっていました（当日の団体客用？）。 大広間の「予約札」の無い席（座敷）では自由に休んでよいとのこと。食事も注文できますが、こちらは券売機で食券を購入し、呼ばれたら配膳窓へ取りに行くスタイルです。 テーブルの上にメニューがありましたが、券売機前の写真付き案内をご覧になることをお勧めします。 ちなみに、温・冷のお茶や水は飲み放題です。 |
写真
この標識には、「左に0．5Km袈裟丸山」「右に1．5Km小丸山」と書かれています。
先程の「左0．5Km］は「左5m］の間違いか？
三角点フェチのjunjapaさんの左には本日最初の三角点が鎮座。
ロープと鎖が見えますが、ここは、念のため経験豊富なJunjapaさんに試してもらいます。
おおっと、柱が宙に浮いているぞ！
正しくは、ご覧のとおり「あとけさまる」ですが。。。
後袈裟丸山山頂のこの案内図では、「八反張を越えれば”袈裟丸山”となっています」。先程の注意書きには「危険ですので通行を禁止」と「八反張りを越えれば」の矛盾した案内に「危険だけど是非見て欲しい」という葛藤が感じられますね、「東村」さん
先程の注意書きには「危険ですので通行を禁止」と「八反張りを越えれば」の矛盾した案内に「危険だけど是非見て欲しい」という葛藤が感じられますね、「東村」さん
今回も冷静さと経験の豊富さで、ルート特定に助けられました。
奥袈裟丸山に荷物をデポして、更に奥にある「最高峰」を目指します。ヤマレコでも密集が凄いと書かれていましたが、ここを分け入っていきます。私を含む参加者の皆さんが木々に足や手、胸にも打ち付けられ、あざが出てきました。
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ヤマレコでも密集が凄いと書かれていましたが、ここを分け入っていきます。私を含む参加者の皆さんが木々に足や手、胸にも打ち付けられ、あざが出てきました。
大分ガスが上がってきました。まだ午前中なのに夕方から雨の予報が、山の上では速まることは良くあることですが。。。雨にならないことを願って先に進みます。
雨にならないことを願って先に進みます。
青い熊なんか居る訳も無いですが・・・
後袈裟丸山から郡界尾根登山口まで4．4Kmと緩やかですが長い下りです。往路でツッタ左腿はjunjapaさんからもらった魔法の薬で何とか収まりましたが。。。下り始めてそろそろ左ひざが痛み始めました。
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往路でツッタ左腿はjunjapaさんからもらった魔法の薬で何とか収まりましたが。。。下り始めてそろそろ左ひざが痛み始めました。
平地まで来れば膝の痛みも気になりません。荷物と連れを置いて車を取りに林道を歩きます。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
笛
ヘッドランプ
予備電池
常備薬
携帯
時計
タオル
ストック
地図（地形図）
コンパス
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ツェルト
カメラ
|
|---|
感想
個人的には下山の後半部分で爆弾の左膝が暴れださなければ、満足度の高い記憶として残ったであろう山域でした。 山行の2日後は1．5カ月ごとに注入している両膝へのヒアルロン酸補充の日なのに。。。何と間が悪い。。。
また、県界尾根登山口からのピストンでは味気ないだろうとヤマレコの軌跡を見て南西尾根を使うプランを提案しましたが、計画者としての下調べが不十分で、視界不十分の深夜（早朝）スタートで取り付く尾根の調べが足りず、同行者を危険な尾根に導いてしまったこと、この記録の中でも反省と教訓を記しています。
結果として怪我なども無かったとはいえ、十分に反省と勉強になった山行でした。
（ここから本題）
早朝スタートで、天候も曇り予報で夕方から雨ということもあり、登山者にはほとんど会わない「山域ほぼ三人占め」でした。計画時から休憩込み10時間以上の長丁場でしたから、自分たちのペースで歩き通せたことはラッキーだったと思います。
朝靄や上空には厚い雲といった中でも、時折靄が晴れて遠くの山塊を見渡せる奥深い山々の景色と、それらを取り巻く雲海はとても気持ちの良い景色でした。また、湿度が88％以上と汗はかきっぱなしでしたので、時折稜線の開けた所で感じる風も気持ちの良いものでした。
咲いている花は多くはありませんでしたが、まだまだ蕾だったシャクナゲの満開の時期は自然と言うキャンバスに塗られた色彩と花の香りで視覚も嗅覚も満足できるのではないかと思います。今回の主役は花とは言えませんが「ギョリンソウ」では無かったかと。。。
袈裟丸山の名称などについては、多くの方が考察されているようですので、解説はそちらに譲りますが、前袈裟丸山山頂に書いてあった「袈裟丸山」の標識、同じく前袈裟丸山に書いてあった「袈裟丸山0．5Km]と明らかに後袈裟丸山を指すもの。そして、1961mのピークにあった「袈裟丸山」の表示。これだけ見ても本当の「袈裟丸山に行ってきました」はどこを指すのかと思いますが、私たちは、3地点とも踏みましたので外れは無いと思います（本当は袈裟丸山＝法師岳なんて言わないで下さいよ）。
八反張は、今のままでもさほど危険とは思えませんが、「現実的に通行者が多い」とか「是非、前／後袈裟丸山の両方に立って欲しい」などの想いがあるのであれば、思い切って整備してしまえば良いのにと思いました。
所々密集した藪がありましたが、いずれも踏み跡がしっかりしていて夏道に迷うことは無いと思いましたが、尾根の広まったところでは所々、踏み跡が散乱しているところもありましたので、注意力は必要です。奥袈裟丸山から最高峰へ向かう間の密集が一番濃く、腕や足などが枝で打たれてみみずばれになったりしました。また、笹薮の中では穴やループ状の根っこ、滑り易い根などが目視困難なので、そういったリスクを多少は想定した足運びが必要です（そういったところは平らや緩斜面が多いので皆「スリップダウン」程度で済みましたが）。打ち所が悪いと困りますから。
（登山者が少なかった）今回が特別かもしれませんが、達成感のある山域だと思います。
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guronsanさん
登山開始時はついていけるか不安でしたが、徐々に慣れて遅れながらもついて行くことができました。
今回は特に足元に注意を払った登山でしたが、下りで尻もちを数回、、、まだまだ修行が足りない、と感じました
下山近くの八重樺原の綺麗な登山道で「袈裟丸山は変化に富んだいい山だったな〜」と思いました。(たぶん、この辺で気持ちに余裕が出たのだと思います)
締めの温泉までプランせれた、素晴らしい計画だったと思います。
ありがとうございました。ぜひ、次回も誘ってください！
cozysuzukiさん
コメントありがとうございます。
山行は、急斜面ありのロングコースでしたが、おつきあいいただき、ありがとうございます。
また、企画します。
綿密なプラン二ングのお蔭で、余裕を持って帰ってくる事が出来ました。南西尾根も道があるとは言えバリルートです。満足度は120％ですね。法師岳に行けず申し訳なかったと思っていますが、アレに2時間付け加えるとなるとちと厳しかったかなと思います。八重樺原は素敵でした。厳しい山と優しい山の両方を味あわせてもらいました。運転も有難うございました！また何処かに是非！
junjapaさん
コメントありがとうございます。
junjapaさんが居るから大丈夫といった甘えの気持ちが何処かにあったのかと反省しています。次回は「綿密」に更に磨きを掛けます（笑）。
法師岳は言い出しっぺではありますが、八重樺原の良さを感じ取る体力的余裕も残っていませんでしたので、止めといて正解だったと思います。助言いただきありがとうございました。
山中の運転が好きなんです。。。自分が楽しんでいるだけで乗っている人のことはすっかり忘れてしまうので、家族には不評です。
次回、超綿密な計画をお楽しみに。。。（大笑）
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