一切経山〜家形山〜鎌沼

- GPS
- 05:35
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 674m
- 下り
- 674m
コースタイム
| 天候 | 晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
家形山から烏帽子山方面への分岐はわかりづらい(残雪期ゆえか)。 浄土平〜酸ケ平、一切経山〜五色沼、家形山〜烏帽子山方面、鎌沼西岸・南岸、鎌沼〜浄土平途中まで積雪あり。 |
写真
感想
(2012年5月記)
福島に来て初登山。霊山など低山は登っていたが、1,500m以上級は初。いつも自宅から見えている一切経山・東吾妻山、安達太良山に早く登りたいと思っていた。
浄土平に着いたのは13:00前。ビジターセンター脇から登山道へ。八幡焼(噴火口)からの噴煙は少し多めだ。その横を通る直登ルートは現在通行禁止。酸ケ平経由の道を行くが、ほどなく残雪にぶち当たる。浄土平駐車場の係員が、上はまだ相当雪が残っていて、服装的にそれではつらいかもと話していたが、"行ける所まで"と登り出す。雪上は凍ってなかったもののアイゼンがあれば良かったかも・・・歩きづらい。
かなり上るとそこが酸ケ平。それまでの登りが嘘のように平らな空間が広がる。その様子は、まさに山中の高原だ。避難小屋の横からガレた登り道を行く。道の途中から見た酸ケ平や鎌沼、その先の東吾妻山の光景が美しい。直登ルートとの合流点からもうひと踏ん張り。
「空気大感謝塔」のケルンがある、一切経山山頂に到着。眺めは想像以上の素晴らしさだった。眼下に福島の街、信夫山、自宅辺りもわかった。逆にいつもこの山頂を見ていたのだ。目を転ずると、すぐ北側に五色沼。周囲はまだ雪で覆われているが、見事なロイヤルブルーをしていて美しいことこの上ない。さらに家形山、烏帽子山、その奥に東大嶺、中台嶺、西吾妻山と、吾妻連峰の山並みがずっと続く。中大嶺や西吾妻山はまだ残雪が多いのがわかる。西吾妻山の手前には中吾妻山。そして東から南を見ると吾妻小富士、噴火口からの噴煙、安達太良山塊、さらに磐梯山も見渡せる。山頂で一緒になった仙台からの夫婦、息子夫婦と昼食をとる。
そこから家形山に向かうが、五色沼に下る道は岩場を下って林に入ると雪が残り、足跡があったものの途中で2方向の跡があり、左にコースを取ったところ道に迷った。しかも結構急坂の残雪の道。結果的に西側の原の方に出てしまった。そこから本道に出るため最後は多少藪漕ぎ。これで時間を20分ほどロス。五色沼の畔から見る沼と一切経山は格別である。雪のため畔のぎりぎりまでは下りられなかった。
五色沼からはまた急な上りになる。一切経山から眺めていた感じより岩場はかなり急で、登りきると家形山山頂。予想以上に時間がかかった。この山頂からの眺めも素晴らしい。一切経山から見る五色沼も良いが、ここからの眺めは一切経山を屏風のように背景として、収まりの良い絵画のような趣がある。そして西には西吾妻山まで吾妻連峰の尾根が緩やかに続く。そして、福島の街がより近くに窺える。
16時前、家形山から物見岩まで進もうとしたが、残雪のため道がよくわからなくなり、少し引き返して藪の中に道を見つけて進むも、途中の上りから雪が残っていたため、時間と単独行であることを考えて戻る。五色沼まで下り一切経山まではまた上りとなるが、雪道の登りはてこずった。アイゼンがほしいところ。酸ケ平に着く頃には17時半前になっていた。3人の若者がこの時間から軽装で一切経山に向かって登っていったが、大丈夫だったろうか。
酸ケ平から鎌沼はすぐだった。この高原は美しい。北側から見ると、正面に東吾妻山。沼の水は一切経山からの雪解け水を豊富に受け入れている。その水を汲んで飲んだがうまかった。沼一周ルートを取るが、西斜面には雪が畔まで残ってルートが埋もれていたため、目印を頼りに雪の斜面を登る。沼の南側(姥ケ原)に来ると、この辺りで一番の風景が見える。鎌沼の向こうに前大嶺・一切経山が聳え、その姿が水に映っている。夕方、他に誰もいなかったこともあり、美しさを独占という感じだった。
そこからの下り道は所々急坂に雪が残り、それほど簡単な道でもなかった。雪解け水のたまった部分もかなりあり、スリップしそうになった。浄土平着は18:30で、ほとんど日没だった。ついでだったので湿原も散策した。日が落ちた後の浄土平から望む噴火口と一切経山は、何ともいえず凄みがあった。
ichi11


















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