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Yamareco

記録ID: 1576679
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
十和田湖・八甲田

北八甲田連峰<東北総体出場で行った>

1979年09月01日(土) 〜 1979年09月02日(日)
 - 拍手
はやぶさ半 その他3人
GPS
32:00
距離
31.0km
登り
2,094m
下り
2,092m

コースタイム

2日目
山行
4:30
休憩
0:25
合計
4:55
天候 はれ、くもり、あめ
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
撮影機器:

感想

報告書から引用

弱体と言われた我々2年生も、その汚名に屈する事無く無事に東北総体を終えることが出来た。この大会は県総体が終わってすぐだったと言う事と、テスト期間中に始まったと言う事で準備もトレーニングも十分ではなく、バテはしないかと心配であったが、予想に反して皆それぞれ競技意識を捨て楽しく登ることが出来た。これも県総体や準備段階での1年諸君の並々ならぬ協力が有ったからこそのものである。この東北総体3位は参加者4人だけのものではなく、山岳部員全員の賜物である事をここで書き留めておく。
 さて、私たちがこの大会で感じた事は、思っていたよりもノンビリしていたと言う事である。そのため八甲田の自然を十分に満喫することが出来た。特に二日目(競技1日目)は涼しい風が吹き渡り大岳の山頂では晴れ渡った空の彼方にはるか北海道まで見渡すことが出来た。三日目は雨のちらつくあいにくの天気だったが、高田大岳の登りでハイマツ帯へ飛び出た時の爽快さは、それまでのい急な苦しい登りを忘れさせてくれ、八甲田の素晴らしさを思い知らされた。
 次に競技を終えて感じた事であるが、私たちの登山に置ける水準が低かったと言う事である。出発前から予想はしていたが、幕営技術・歩行技術・体力などは秋田・青森などと天と地の差があったような気がした。何よりの助けとなったのは、踏査競技に老いて所要時間以外では水準以上であった事で、パーティーがまとまり、マイペースで大会を忘れて登った事がそこまで行けた原因だったと思われる。
 最後に、この大会を通して思った事は、山登りと言うものは競技であっても、どんな山行であっても山と自分しかいないという事である。山岳競技は、競技者同士の争いではなく、自分たとがどれだけその山を味わい、楽しみ、学ぶことが出来るかどうかにによるものなのだと思う。その点において私たちは優勝以上の成績を修めることが出来たと思っている。

ーーーーーーーーー
その夏の県総体では南会津の山に登った。
行程もあまり長くはなく鍛え抜いた体には余裕の山行だった。
何ということはない、我々は普段の山登りのように楽しむことが出来た。山自体は前述の山の条件からするととても合格とは言えなかったが。
その結果なぜか優勝し、東北総体への出場権を得た。実力があったわけではない。自分の高校は伝統的に優勝していてミスさえなければ結果が得られた。ただ、楽しんで山を登った結果が優勝したと考えるとそれはそれで得した気分である。

東北総体でははるばる八甲田山に行った。自分たちの山行ではなかなか行ける場所ではない。そこでも存分に楽しんだ。他県のチーム特に秋田、岩手そして開催権の青森は楽しむどころか勝つために必死のようだった。顔つきが違った。体力も相当にありそうだった。こんなやつらと一緒ではとても上位に入ることは出来ないと始めから結果はあきらめていた。そもそも山で快適に過ごすための荷物でその重さが他チームの1.5倍もありそのことを物語っていた。
結果岩手チームが途中でばててしまったため我々が3位に入賞した。所で八甲田山は思っていたほどたいした山ではなかった。競技に気を取られて素晴らしいところを見逃していたのかもしれないが吾妻山の方がなんぼか楽しい山だと思った。

山登りをしていて点数を付けて順位を付けるなんて何の特になるのか?行動食や非常食が適切でなくても良いではないか。荷物が重くたって良いじゃないか。遅くたっていいじゃないか。
とにかく順位なんてどうでも良い。点数なんてどうでも良い。ただ、普段通り山を楽しみ山に溶け込み山の中で安全に過ごせればよい。

大会にはもう一つ新人戦と言うのがある。これは点数も、順位もない。これで良いではないか!と理想を言うが、実はそれが無いためにだらけた山登りになっていた。もちろん他校よりちゃんとやりたいという理性は働くがそれにも限界がある。はめを外しろくでもない山登りになってしまう。
楽しくない訳ではない。もちろん楽しい。交流会も行って友達も出来る。でも山に対して未熟な者たちがそんな状況で進化することは出来ない。

今の山岳競技はほとんど山岳マラソンと変わりがないと聞く。それこそ意味がない。山登りの競技ならマラソンは必要無い。山の中で行うクロスカントリー大会でも開けばよい。
そんな競技にでていた選手は卒業してまた山登りを続けるだろうか。体力ばかりで技術も身に付いていないので続けるとは思えない。確かに体力は必要だが、それ以上に必要なものが欠けてしまっている。
そう考えると、当時の登山競技にも疑問は持っていたけれど、今の大会よりはましだった、役に立ったのだと思う。

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