傾−祖母 (雷におびえる)


- GPS
- 33:13
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 2,791m
- 下り
- 2,577m
コースタイム
- 山行
- 11:30
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 11:51
- 山行
- 8:40
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 9:01
5:21 上畑コース分岐
5:48 観音滝
6:05 登山口(三ツ尾経由)
7:39 三ツ尾
8:03 三ツ坊主分岐(登り)
10:04 三ツ坊主分岐(下り)
10:17 前傾
10:36 傾山
11:45 千間山
11:54 九折越
11:59 九折越小屋
14:28 本谷山
15:23 丸山
5:24 尾平越
7:47 古祖母山
9:06 障子岳
9:52 天狗ノ分かれ
10:50 ブロッケン岩
11:00 祖母山
11:26 祖母山九合目小屋
12:13 宮原
13:10 二合目分岐
14:09 宮原分岐(吊り橋)
天候 | 初日 昼…曇り 夜…雷を伴う豪雨 2日目…曇りのち小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
金曜日夕方の予報までは、土日とも「晴れのち曇り」の予報。
連休だし天気も良さそうなので馬蹄形縦走に挑戦してみることに。
ところが実際に登山を始めると朝から霧がはれない、結局一日中景観は一切効かなかった。テン場までの感想はおおむね「ハエ・ぶよ・蜂・あぶの大群が鬱陶しい」であった。
「どうか明日は予報通りに天気が回復しますように!」と祈りながら寝た。
すると2時間後ぐらいだろうか、凄まじい雷の爆音で目が覚めた。すぐにレインウェア、スマホ、ヘッデンを握りしめストックを蹴り倒して外に出た。雷に対する対策など皆無に等しかったので木の根に寄りかかり座り、身を縮めて爆音に脅えて、豪雨にうたれ(後から上を見上げるとその木は途中で折れており枝も何もなかった)ながら30分程耐えることになった。でも豪雨など全く気にならず、とにかく雷(爆音)が恐くて仕方なかった…、落雷しませんようにと祈るだけで精一杯だった(ちなみに、木の根に近づく・靴底以外を地面につけるはNGらしい)
9時過ぎぐらいにやっと雷が消え去ってくれたのでツェルトがあったところに向かうとツェルトの上に水が溜まり池のようになっており、一部の荷物を除き(ゴアテックスの袋に重要な物だけは入れていた)ずぶ濡れになっていた。靴下も、登山靴の防水に対する限界を超えたのか、雨が浸水してきてグチョグチョになっていた。落雷の心配は消え去ったが縦走に対する気持ちは完全に折れてしまった。
その後雨も少し落ちついたので、ヘッデン使って地図を見ながら明日の計画を立て始めた。この豪雨で川は増水するだろうし明日はずっと雨の可能性もあるかもしれない。渡渉が必要となるコースは極力避けるべきなだと考えた。決めたのは、出発するときに雨なら「尾平越登山口北口」に下山してひたすらアスファルトを歩いて帰る(塗装道をショートカットできる山道もありそうだが雨のなかは舗装路の方が安全だろう)。雨が降っていなかったら縦走路を行けるとこまで行って山小屋に泊まる(しかし月曜日は普通に仕事なのである)、縦走を完遂させる(これが出来るのが最善)、宮原コースで下山するか、を明日決めようというものである。宮原コースも1度は渡渉が必要だが最悪の時は流れが緩やかな場所を泳いで渡ろうと決めた。
雨はあがり、その後は夜通し木の根に寄りかかって明かした、初の野宿であった。まともな睡眠を取れないので、どうせ寝れないなら夜中から出発しようと思うのだが重い霧がはれない…。明日のために少しでも早く出たいが濃霧はなかなか無くならない、結局動き始めたのは5時ぐらいになってしまった。
2日目は、行動開始してもなかなか普段通りには歩けなかった。2日連続の睡眠不足のせいか昨日の登山の疲れのせいかは分からないがなかなか前に進めない。そんななか、最初の展望台から雲海に浮く祖母山から連なる縦走路を見ることが出来た。2日目間の山行で唯一の見渡せる景観であり素晴らしい眺めだった。その後祖母山に到着するまで展望台が何ヶ所かあったが全て霧に包まれて何も見えなかった。
結局、雨が降ることもなく快晴になることもなく、山小屋あけぼの山荘に着いたのは11時半頃になった。頑張れば縦走を完遂できるかもしれないと思いもしたが天候は相変わらず良くもなく、前日の天候とよく似ており、昨日みたいに急激に悪くなるのが怖く、何よりやる気が出ずに宮原から下山する事にした。
下山の渡渉場所は不安だった増水もそこまでではなく登山靴を脱ぎ渡る事が出来た。
尾平登山口から九折登山口まで歩くのは足裏に堪えた。
次こそ、3度目こそ、晴天に恵まれたい!
でも何より…、落雷しなくて良かった!!! 本当に恐かった…
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