北穂高岳〜涸沢岳(↑南岳新道 ↓白出沢)

- GPS
- 17:00
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 2,670m
- 下り
- 2,651m
コースタイム
- 山行
- 9:03
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 10:25
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 6:35
| 天候 | 1日目:曇りのち晴れのち曇り 2日目:曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
滝谷の橋は「11月5日以降に撤去します」と現地アナウンスされていました。 |
| 予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
ヤマレコ友達のkiyohisaさんが先月登られた北穂高岳のレコが素晴しく、何度も見返していたのだが、ついに我慢できず小屋閉め直前の北穂高小屋に電話予約。まだ歩いたことのなかった南岳新道を登って7年ぶりの大キレットを通過、翌日は涸沢岳へ縦走し、白出沢で新穂高温泉へ戻る計画に。
美しいアーベン&モルゲンの写真が並ぶkiyohisaさんの北穂高岳レコはこちら
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8747510.html
初めて歩く南岳新道はなかなかの歩きごたえ。ルンゼ状の広いガレ場から林間、尾根、そして山肌と表情を変えながら高度を上げていきます。左手に中岳、そして右手に北穂高岳を認めながら登っていった先に南岳小屋、ヘルメット&グローブの装備を整えて大キレットに向かいます。
大キレットは一度歩いた記憶があるので、前回よりも落ち着いて入ることができました。ただし「乗り上げる」とか「回り込む」といった動きで不安を感じたのが何か所かあり、体幹(バランス)や筋力など7年前よりも衰えていることを自覚せざるを得ませんでした。
長谷川ピークを越え、飛騨泣きをよじ登り、その後の壁を登って(今回ここが一番難しく感じた)北穂高岳登頂。何とかガスから抜けてくれた前穂〜奥穂、笠ヶ岳、槍ヶ岳、そして常念山脈などを眺めたのち、今夜の宿・北穂高小屋へ。
以前どこかの山行で出会った青年に「おすすめの山小屋ありますか?」と尋ねられ、口を突いて出たのが「北穂高小屋」だった。山小屋の魅力は設備とか食事とかいろいろあるけれど、「その場所にいること・その場所で流れる時間」を想像すると僕の中の一番は北穂高小屋になる。
目の前の常念山脈を眺めながら、「北穂ブレンド」コーヒーを味わったり、美味しいお酒に酔ったり。北穂高小屋前のテラスは日常から一番遠いところにある場所、だと思う。(今回はさすがにちょっと寒かったけれど 笑)
2日目の朝は常念からの日の出、そして槍・キレットのモルゲンロートに期待しましたが、小屋の外は真っ白なセカイ。仕方なく涸沢岳に向かって進みます。
ガスの中を進んで岩に乗り上げると、その表面が凍っています。恐る恐る進むと、これから進む岩稜部が真っ白に凍っていました。「岩が凍ることも考えて」念のためチェーンスパイクを持参しましたが、実際真っ白に凍った岩稜を目の前にすると、緊張が押し寄せます。
雨が凍ったツルツルではなく、霜が凍った(エビの尻尾と同じ)状態なので摩擦はあって、それほど滑る感じはありませんが、それでも慎重に進みます。途中私とまったく同じ行程だというソロ男性さんと一緒になり、しばらく話をしながら歩きました。凍った岩を掴み、凍ったクサリを掴み、とにかく慎重に登って・・・涸沢岳に登頂。穂高岳山荘に向かって降りていくところで、やっとほっとすることができました。
こちらも7年ぶりになる白出沢を延々と降り、林道を下って新穂高温泉へ戻りました。
yoisa















4年ぶりのマタキタホ!
やっぱり北穂山荘は良いですよね〜
なんたって3106mの山頂にあるから夕陽も朝陽も楽しめるなんて、ホントに贅沢すぎます。
南岳新道って前半は早月尾根をボロくしたみたいなイメージでエグいですよね。
そこから大キレットを通っての北穂…晴れてたら楽しいけど、曇りだと修行ですね。
冷凍庫みたいな涸沢岳ルート、恐ろしい😱
ご無事でなによりでした。
この時期は天候次第で難易度が変わるので、装備は万全を期すために多くなりますが、安全と引き換えですから仕方ないです。
この週末は仕事が立て込んでいるので土日とも山はお預けです。天気も悪いし。
yoisaさんのレコ拝見してちょっと山を感じさせて頂きました。
もう雪シーズン、お互いに安全登山を心がけましょう!
素晴しいアーベンやモルゲンが並ぶkiyohisaさんのレコに惹かれて「マタキタホ」してみましたが、残念ながら今回は夕陽や朝陽には恵まれませんでした。
それでもやっぱり、北穂高山荘はいいですね!
スタッフさんの程よいホスピタリティーが居心地よく、時間がゆったり流れていくようです。そして何といっても正面のテラス、ここで過ごす時間、私は本当に好きです
>冷凍庫みたいな涸沢岳ルート、恐ろしい😱
雪が付いたのでも、雨が凍ったのでもない、霜が凍り付いたあの状況をどのように表現しようかと悩んでいましたが・・・そうです!まさに「冷凍庫」でした!!
白出沢を下りながら野菜室に移動し、右俣林道でやっと庫外に出られました(笑)
本当にもう雪山シーズンですね。一層安全を心がけたいと思います。
私は過去2回大キレット+北穂涸沢間を歩いていて、それぞれ逆方向から歩いたのですが、お初の時は今回のyoisaさんと丸っきり同じルートで歩きました。時期も同じくらいで、小さなエビの尻尾と霜で岐阜側が全面ツルツルだったのを覚えています。それもあってかですが、難易度としては南岳から北穂に向かう方がちょっとだけ高いような感覚を持ってます。南岳新道も楽しいんですよね〜😊あっという間に標高上がるからyoisaさん、お好きでしょう?😁若かったので楽しいだけであっという間に終わった記憶がありますが、今ならヘロヘロなんだろーな〜。年々衰えますね😅歩けるうちに好きなルートをたくさん行っておきたいですね!お疲れさまでした♪
2017年9月のハルボーさんレコ「大キレット・涸沢岳 ツルツルのアドベンチャー大満喫」、普通に歩くだけでも怖いのに、ツルツルに凍った岩稜通過するなんて考えられない!と記憶に残っていました。そして2日目、涸沢岳へ向かって最初の岩稜を乗り上げたとき、「これ、ツルツルアドベンチャーじゃん・・」と呟いていました(笑)
4年前に奥穂から北穂へピストンしたときは「楽しい」と思って歩けましたが、昨日はずっと緊張でした。凍結の難度もあって、現在の私の技量ではいっぱいいっぱいだった気がします。
あっ、南岳新道みたいな道は好きですよ〜。グングン高度が上がっていく&見えている景色が変わっていくのはいいですね!
まだまだお若いハルボーさんは「年々衰えますね😅」などと言わずに、あちこちの山を満喫してくださいね(できればツルツルではない安全なところで 笑)
メッセージ、ありがとうございました
yoisaさんも行かれたんですね
またマニアな道のりで・・・想像するだけで怖いですw
ご無事で何よりです!
駆け込み需要の北穂、最高ですね
今週よりいよいよ雪のお便り、安全登山で楽しんでください
メッセージありがとうございます。爺ヶ岳でご挨拶させていただいて以来ですね
oyamasuki_yさんも「マタキタホ」されていたのですね、そしてやはり素晴しい写真の数々!!惹き込まれます。この場所に立ったら、やはりこの景色に会いたいですよね。夕陽にも朝陽にも見放された私・・・今年の初詣でお賽銭ケチったのがいけなかったのでしょうか?(笑)
自分の都合(時間)で行動開始できる分、上高地でなく新穂高を選びましたが、2日目の朝は凍った岩稜を前に「キレット戻って南岳新道下る」か「涸沢岳へ進んで白出沢下る」しか選択肢がなく、泣きそうでした(笑)
いよいよ雪だよりが届きそうですね。おっしゃられる通り、一層安全に気を付けたいと思います。
北穂&涸沢岳おつかれさまです
1日目のキレット通過もヒヤヒヤですが、2日目の涸沢岳までの凍結した岩場、これは緊張感MAXですね!
チェスパ持参は大正解でしたね。無いと岩場通過は厳しかったですか?
岩場歩きが得意じゃない(怖い)ので、この辺りを避けてますが、いつか3000m峰は全制覇したいなと考えてまして、白出沢から登って涸沢岳から槍まで縦走したいな〜っと計画書だけは作ってますが実現はいつになるやら。
素晴らしい絶景と的確なルート案内、ありがとうございました。
>1日目のキレット通過もヒヤヒヤですが、2日目の涸沢岳までの凍結した岩場、これは緊張感MAXですね!
ホントに緊張の連続で、そこから解かれた穂高岳山荘前でやっと安堵できました。
「霜」の凍結に慣れた方ならスパイクなしでも歩けたと思いますが、ビビリの私は迷わず履きました。ただ岐阜側(西側)斜面は真っ白に凍っていましたが、長野側(東側)はそうでなく、普通の岩場の通過にはチェンスパは却って歩きにくかったりして・・・この時期は装備と装着が難しいですね。
3,000m峰、目指していらっしゃるのですね
たとえ時間がかかっても、一歩ずつでも、いつかそこに辿り着けますように(^^)
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