【日本百名山 No.95】平ヶ岳 平民ルートでピストン スケートリンクですってんころりん
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犬丸42
体力度について
- GPS
- 11:01
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 1,852m
- 下り
- 1,852m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 10:16
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 10:55
| 天候 | 曇り時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
奥只見シルバーラインは、ずっとトンネルなので、GPSが切れます。トンネル入口から銀山平への右折点までは約13キロなので、トリップメーターの数字を覚えておくと吉。 無事トンネルを抜けたら、次は30キロのウネウネ道。登山口アクセス難易度S級 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
前半後半の急登区間は、段差も大きい箇所がいくつもあり、ヘロヘロになった下りで体力と気力を削ります。 あとは台倉清水以降の木道。マジ滑ります。スケートリンクという表現は伊達じゃないです。ここで滑って右手首負傷しましたトホホ |
| その他周辺情報 | 銀山平温泉 白銀の湯、利用。大人900円。メッチャきれい！全登山者行くべき！ |
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感想
ずっと計画を練っていた平ヶ岳である。登れるのは6〜10月。行くなら9月後半以降と思っていた。気温が下がる時期に登れば担ぎ上げる水は少なくて済むとにらんだからである。9月後半に立案したところ，コロナ罹患，10月三連休に合わせたら天候不順，三度目の正直でようやくチャレンジできた。先週の尾瀬で右膝に痛みが出たままだけど何とかなるっしょと舐めてかかり返り討ちに遭う。
前日朝9時，イオンでランチバックを買い込んで高速をひたすら北上。途中，米山SAで佐渡島を見た。多分肉眼で見たのは初めて。柏崎で高速を降り下道を進む。奥只見シルバーラインの入り口まで60�劼�らいあるので，地味に疲れた。その後真っ暗なシルバーラインを泣きながら走り，真っ暗けになったR352を号泣しながら進む。夜になったらクルマ来ないかと思ったけど，幾度か対向車がありましたよ。18時40分ようやく到着。先行車両1台だけでガラガラ。SAで買った鯖寿司を夕食にしてとっとと就寝。
当日，3時30分に起きると駐車場は満車。ミナサン整えてゾロゾロ出発されている。パンを喰らい，整えて4時30分ヘッデンスタート。先週の尾瀬がかなり冷え込んだので覚悟して行ったのだが，この日はそれほどでもなかった。ドライレイヤー，ドラウトクワッド，Tシャツにフーディニジャケットで出発し，フーディニは途中で暑くなり脱いだ。
真っ暗な林道を進むと，思ったより早く登りが始まる。時々痛む右膝をかばいつつ登る。ちなみに膝をかばうのと長距離こなすため，この日は久々のダブルストックであった。ヤセ尾根は思ったより早く登場し，暗くて写真は撮れなかった。その後もゴリゴリの急登続きで，後ろから来た人たちにガシガシ抜かれながら登る。途中で日が昇り明るくなったが，結構雲が多くて少しがっかり。それでも下台倉山までの紅葉はそれはもう見事で，これだけでも無理してきてよかったと思える光景であった。
下台倉山からはアップダウンが続き，台倉山まで標高はあまり稼げない。その先が台倉清水。ここから泥濘と木道が始まる。一か所くるぶし位まで潜った個所があり，トレランシューズで来なくてよかったと安堵。木道は滑るけど，モンベルのトレールグリッパーは優秀だから大丈夫さチョチョイのチョイよと舐めてかかり，思いっきり滑った。もう自分でも笑っちゃうくらい見事な滑りかったであった。背中はザックが覆ってくれて無事。頭も打たず。ただ，右手を強打したのがまずかった。半端じゃない勢いで痛い。。しばらく様子を見たが，腫れあがるほどではないので，そのまま進む。
コメツガの原生林から時々上の方が見えるようになる。まだまだ遠く，そして高そう。池ノ岳への急登は，マジできつかった。同じく息も絶え絶えのソロ男性とエールを送りあいつつ登る。9時過ぎ，殺伐とした岩と砂礫の急登を登り切り，この世の楽園みたいな高層湿原に至った時の達成感は，マイ登山人生の中でもかなり上位になるんじゃないかな。
池ノ岳の山頂は結局どこだったのかわからなかったんだけど，広場が2か所あり，奥の方でしばらく休憩。ランチパックを食し，ザックを背負ったら，左脚に坐骨神経痛が出始めた。右ひざをかばい過ぎて痛めたか。ううむ，厄介な身体。
その後玉子石を目指す。結構アップダウンあると聞いていたが，結構アップダウンあった。両足が満足でないジジイにはなかなかに厳しい行程。行っとかないと後で後悔すると思って行ったけど，もし次に機会があっても行かないかなあゴメンね玉子石。
写真だけ撮って山頂を目指す。大半のミナサマはピークハント後に玉子石目指されるのでスライドが多かった。変なコース取りで済まぬ。痛む身体をヒーヒー言いながら引きずって10時20分頃無事三角点に登頂。写真を撮っていたら，あとから次々に人が来るのでそそくさと退散し，最高点を目指す。ここでゆっくりしよう思ったけど，ここも大量の人が来るんですね当たり前。山頂分岐点の広場（元テント場？）に引き返ししばし休息。右膝にサポーター装着。
天候はどうにも曇りのままなので山頂を辞して下山開始。膝と坐骨神経は，歩いているときにならなくなるけど，右手首の痛みがちょっとひどくなってきた。カメラを出して支えるのもちょっと厳しい感じ。台倉山を過ぎた辺りで，身体のバッテリー完全に切れた感じになりへたり込む。すぐ止んだけど一瞬ポツポツ雨も降ってきたのも疲労感に追い打ちをかける。この山からの下山で泣いてしまったという方のレコを拝読したが，まさにそんな感じの精神状態になってきた。大休止することにして，座り込み，こういう時のためのアミノバイタルゼリーを注入。何とか復活して歩み続ける。アレってマジで元気になるんだけど，いったい何が入ってるんだろ。
下台倉山からの下りは，時折ロープもあるので，右のストックをしまい左一本にして下る。痛みが増してきた右手首に負担を掛けぬよう慎重に進む。ちなみに翌日は枝折峠で車中泊して越後駒ケ岳に登るつもりだったが，手首の痛みがどうにもひどくなったので断念，前山でザックを下ろしスマフォで長岡のビジフォを確保し，あとは下るだけ，として心を落ち着かせた。15時35分，何とか下山。結局11時間かかりましたね。満車だった駐車場は既に閑散としてました。ミナサマ凄い。
この後運転に支障が出るレベルで手首が痛み出し，ペットボトルの蓋すら開けられなくなって悶絶したのはまた別のオハナシ（翌日である本日は，かなり回復したので多分骨は大丈夫知らんけど）。
というわけで，滅茶苦茶苦労したけど，何とか日帰り最難関，突破できた。越後駒ケ岳が残ったけど，平ヶ岳のついでに登ろうなどという不届きな考えが間違いだったのであろう。よくわかった，きちんと向き合ってやろうじゃないの。どうせなら越後三山縦走するか。
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