奥多摩のバリエーションルートの棒杭尾根を登る


- GPS
- 08:48
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,189m
- 下り
- 1,198m
コースタイム
- 山行
- 7:07
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 8:47
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車料金 500円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
倉沢林道は、歩きやすい林道であるが、魚留の滝手前に林道の崩落個所がある。バリエーションルートの棒杭尾根コースは、登山口部分が渓流釣りコースと途中で別れており、赤テープを目印に登り始めると、しっかりした踏み跡がある。尾根筋までジグザグの登りがあり、尾根筋では途中から急登になるが、踏み跡がしっかりしているので道迷いの可能性は少ない。 長沢背稜は、比較的アップダウンが少なく歩きやすい。 一杯水避難小屋からは最初横すず尾根を下った。途中横すずやま山頂のピークに立寄った。 その後、滝入りの峰の東側からバリエーションルートの日原石灰岩採掘場目指して下った。南に延びる尾根筋の道は、踏み跡がしっかりあったが、1300mあたりから倉沢見通尾根経由で倉沢集落跡を目指した。このコースは、踏み跡がなく尾根筋もはっきりしておらず、左側は谷筋になっていたため、地形と地形図とGPSデータを見比べながらルートを選んで下った。途中から尾根の形がはっきりしてきたが、最初はかなりの急な下りで足元が不安定で落石を起こしやすい地形だったため、慎重に下った。900m辺りから鹿よけネットに沿って下っていくと、倉沢集落跡に至るしっかりした道跡に出て、等高線に沿って下ると倉沢集落の住居跡についた。その後、集落の最低部の広場から南西方向に上がっていく古い道を辿っていくと倉沢のヒノキの大樹に到達した。 倉沢のヒノキは、樹齢千年以上の古木ながら、樹勢は旺盛で見事な巨樹だった。倉沢のヒノキからは、立派な見学用の道が整備されており、その道を辿ると倉沢橋近くの登山口に到達した。登山口は。倉沢橋から100m程の近距離だった。 |
その他周辺情報 | 東日原駐車場の近くの東日原BSには、公衆トイレ(ウオシュレットの水洗)がある。 一杯水避難小屋にもトイレがある。 倉沢のヒノキ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%89%E6%B2%A2%E3%81%AE%E3%83%92%E3%83%8E%E3%82%AD |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
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感想
10/13は、体育の日なので、久しぶりに山岳会の仲間3人と奥多摩の棒杭尾根のバリエーションルートを登り、棒杭の頭と天目山に登ってきた。
今回の山行計画は、奥多摩の仙人と言われているTさんと奥多摩の長沢背稜のコースをほとんど歩き通しているAさんが企画してくれたもので、登りは棒杭の尾根コースを登り、下りは、横すず尾根コースの途中から倉沢見通尾根のバリエーションルートを下るというものだった。
朝3時半過ぎに自宅を出て、夜道を東日原駐車場まで移動し5時10分過ぎに駐車場に到着した。トイレ休憩を済ませ、Aさんの車で登山口になる倉沢橋近くの倉沢林道入口に移動した。登山の準備を済ませ、薄暗い中、林道を歩きだした。
倉沢林道は、ゲートが閉まっていたが、車高の高い車なら通行可能な状態の林道だった。両側が切り立った倉沢谷の峡谷の間を縫って作られた道で、途中で幾つもの立派な滝が見られた。
魚留の滝の手前に林道が大きく崩落している場所があるが、その手前までは最近でも車が入っていることを示す轍が残っていた。魚留の滝の手前で小休止を摂った(6:49)。
魚留橋を渡ると林道は荒れて細くなってきて地蔵橋を過ぎた先で林道が終わっていた(7:09)。ここが棒杭尾根への登山口になっており、急な登りが始まった。
ジグザグに高度を稼ぎ、尾根筋に出たところで小休止を摂った。ここからは、ほぼ直線的な急登が待ち受けていた。なかなか平坦な場所がなく、あえぎあえぎ急登を続けていくとやがて傾斜が緩くなり、長沢背稜との分岐点に到達した(8:54)。分岐点の道標は、熊に齧られており、道標に熊の毛が付いていた。今回は、棒杭尾根を登ったので、ついでに棒杭の頭に立寄ることにし、尾根筋を歩いて棒杭の頭に到達した(9:03)。棒杭の頭は、尾根筋にあたっており、北側からの冷たい風と南側からの暖かい空気がぶつかり合う場所になっており、霧が立ち込めていた。
棒杭の頭から長沢背稜に戻り一杯水避難小屋を目指して歩き、途中から三つドッケへのショートカットの尾根筋ルートに入り天目山を目指して急坂を登った。尾根筋の岩場を下り、また登ると天目山の山頂に到達した(10:07)。天目山の山頂からは晴れていると富士山が望めるのだが、この日は霧が巻いており、おまけにぽつりぽつりと雨粒が落ちてきていた。それほどの降りではなかったため、雨合羽を羽織って昼食休憩を摂った。
その後、天目山から西に下り長沢背稜の登山路に出て東に引き返すルートで一杯水避難小屋に着いた(11:00)。避難小屋まで来ると尾根筋から離れていることもあり、雨は降っていなかった。
ここから横すず尾根ルートを下り、途中横すず尾根の名前になっているよこすずやまのピークに立寄って小休止を摂った(11:48)。
よこすずやまから尾根筋ルートに戻り、滝入りの峰の東側で横すず尾根コースを外れ、倉沢見通尾根ルートのバリエーションルートに入った。最初は、日原の石灰岩採掘場に下るコースで踏み跡も明瞭だったが、1100m地点でこのコースから分かれて倉沢見通尾根ルートの踏み跡を探したが、見つからず地形と地形図とGPSデータを見比べながらルートサーベイを行った。倉沢見通尾根の左側の谷筋に入らないようにルートを選び、急斜面を下った。途中、浮石もあり、落石を起こさないように注意して下った。
標高680m地点で倉沢集落跡につながるしっかりした道にぶつかったので、ここで左折して進むと眼下に倉沢集落跡が見えてきた(14:00)。奥多摩仙人のTさんによると倉沢集落には日原採掘場で働く社員用のアパートもあり、映画館もあったそうで、かっては、かなり栄えていたそうである。
倉沢集落跡を一回りしてから西に登る道を見つけた。道には、鎖付きの鉄柱が設けられており、この道を辿ると倉沢の大ヒノキの巨木に行き着いた(14:09)。倉沢の大ヒノキは、別名千年ヒノキと呼ばれており、天然のヒノキとしては、東京都で最も古いヒノキで東京都の特別天然記念物に指定されているそうだ。樹高34m、幹回り6.3mで樹勢が旺盛で枝ぶりも見事で見事な巨木だった。ここで、ヒノキを眺めながら小休止を摂った。
倉沢の大ヒノキからッは、整備された登山道をくだり、倉沢橋の近くの登山口に下山した(14:33)。登山口からは、100m程の距離で倉沢林道入口に帰着した(14:35)。
今回の棒杭尾根を登るコースは、倉沢谷沿いの渓谷美も見事で、尾根筋の急登が連続するのは足に堪えたが、歩き甲斐のあるコースだった。また、下りの倉沢見通尾根コースは、膝とつま先に堪える難コースだったが、最後の倉沢の大ヒノキに出会えて疲れが吹き飛んだ。今回の山行を企画していただいたAさんとT仙人に感謝!
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