仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳(北沢峠テント泊)

- GPS
- 22:25
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 2,318m
- 下り
- 2,319m
コースタイム
- 山行
- 5:04
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 6:29
- 山行
- 4:39
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 5:19
9:55テント場-13:16仙丈ヶ岳山頂-16:22テント場
10月10日(金)
2:59テント場-5:55甲斐駒ヶ岳山頂-8:17テント場
| 天候 | 10月9日(木)曇りのち晴れ、無風・微風 10月10日(金)快晴、無風・微風 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険箇所はなし。通行の支障となるところも見当たらず。 |
| 予約できる山小屋 |
|
写真
感想
10月9日(木)
戸台パークの駐車場は7:15頃に到着。既にバス停にはバス待ちの列が。それよりも数年ぶりに訪れた仙流荘付近の変わりように驚く。仙流荘自体は変わっていないものの、周囲がガラッと変わってしまい、全く別の場所のようだった。往復のチケットを買い列に並ぶ。平日なので始発は8時と遅い。定時にバスは出発。2台なので少ないと思う。バスの中は寝て行きたかったが、テント泊装備のザックを膝の上に置いた状態ではとても寝られなかった。天気は曇り。林道を進み標高が上がるとガスで周囲が白くなった。予報どおり。定刻に北沢峠着。少し歩いて長衛小屋のテント場に到着するも、その前から重機の轟音。何事かと思ったらテント場で工事。普段であれば静かで寛げる場所であるはずのテント場で工事の大音響。ろくに調べずに来たほうが悪いのだろうが、工事のことを知っていたら絶対来なかった。とはいえもう戻ることもできないので、受付してテント設営する。この間も工事の大音。間が悪い時に来てしまった。テント設置と日帰りハイキングの準備ができたので9:55行動開始。初日は仙丈ヶ岳。
テント場から林道を過ぎると登山道が始まる。10時出発と遅いが、始発バスがこの時間なので致し方ない。天候は曇りだが、樹林の合間から青空も見え、予報どおり回復傾向であるようだ。2号目で北沢峠からの登山道と合流。この後5号目までは急登が続く。風がほぼないので暑くて汗だく。11:13に5号目到着。座って休憩する。この先もしばらくはきついところだが、じきに森林限界を超えて展望が得られるまでの辛抱。天気は晴れに変わり青空が見え始める。晴れると暑いかと思いきや、案外涼しくて助かる。やはりもう夏ではない。樹林帯の外に出、振り返ると甲斐駒ヶ岳の勇姿が。雲海に浮かぶ甲斐駒は相変わらず見惚れるほどに格好いい。12:15小仙丈ヶ岳着。風なく穏やか。きれいなカールが見え、女王の仙丈ヶ岳らしい景観。前も後ろもいい景色で写真ばかり撮ってしまう。ここまでくれば展望が良いので歩くのも楽しい。平日のため人も少なく、自分たちのペースで歩ける。時折雲に巻かれて展望がなくなったが、それでも待てば回復した。景色を楽しみつつ進んで13:16仙丈ヶ岳の山頂に到着。数人の先客。展望は良い。山頂に座って大休止する。10月なので風が吹くと寒いはずだが、今日に限っては日差しがあり無風で暖かく、ジャケットを着て保温する必要はなかった。景色を楽しみつつ休憩する。
休憩後はカールを下り仙丈小屋を目指す。カール下降時も景色良く楽しい。地蔵尾根の分岐を見るたびに一度歩きたいと思うのだが、なかなか機会がない。仙丈小屋からは元来た道へ戻らず、馬の背を目指す。正面に甲斐駒、振り返れば仙丈ヶ岳のカール。相変わらずの好展望が続く。馬の背ヒュッテを過ぎ河原で小休止。既に15時前となり太陽はだいぶ傾いてきた。秋の日は短いのであまりのんびりもしていられない。薮沢沿いのコースも歩いてみたかったが、今回は諦めて5号目へ戻るルートを選択。樹林帯に入りあたりはさらに暗く感じるようになる。15:15に5号目着。気温が下がり始め、停滞中は汗冷えを感じるようになる。この先は一度歩いた道。写真を撮るものも特にないのでさっさと歩いて下る。テント場には16:22到着。重機はまだ稼働していた。うるさくてとてもくつろげないが、明日の支度や食事をしなければならない。重機の騒音の中進めるしかなかった。17時を過ぎようやく周囲が静かになる。18時に遅めの夕食。なんとか静寂のなかで食べられたのでよしとしよう。19時過ぎに就寝。3シーズンのシュラフだったので、明朝まで寒さを感じることなく寝られた。
10月10日(金)
2時起床。10時の下山バスに間に合わせるためにこの時間の起床とした。昨日の残りの豚汁にうどんを投入して朝食とする。Zさんは昨日の仙丈ヶ岳でくたびれてしまったので今日はDNSとしテントに沈殿。天気予報が良いので勿体無いと思うが体調優先なので致し方ない。2:59行動開始。あたりは真っ暗。仙水峠を目指して進む。風なく歩いているとちょうど良いくらいの気温。仙水小屋は大変静か。重機のないここでテント泊すれば良かった。小屋は素通りで先に進む。潜水峠が近づくと岩の多いゴーロ帯になる。真っ暗の中進むので一時ルートを見失う。なんとかコースに戻り仙水峠着。風が抜けて寒く感じるので止まらずに進む。ここから駒津峰まで急坂が続く。樹林が時折切れて周囲の様子が見える。真っ暗なので山座同定は難しいが、遠くに動かない灯りがあり、どこかの山小屋の光と分かる。駒津峰に近づくと風が通るようになり寒さを感じるようになる。シャツの重ね着だけではさすがに寒くなり、レインジャケットを着る。これでちょうど良いが止まると寒い。防風グローブも使う。4:50駒津峰到着。前方を見ると暗闇にうっすらと甲斐駒ヶ岳が見える。相変わらずの迫力。駒津峰のピークは暗くて寒いので通過のみ。ここから一旦下って狭い道を進むことになる。人が多いとすれ違い待ちが多数生じる区間だが、今日は時間も早いので誰もいない。自分のペースで進める。山頂まで直登か巻道か少し悩むが、まだ暗い時間なので安全を取って巻道に進む。この頃にはだいぶ明るくなりライトがなくても歩けるようになる。日の出の時刻に間に合うかと思い足はなるべく止めずに進むも、見晴しの良いところで日の出を迎える。日が出ると暖かみを感じるようになる。日の出の時間に樹林帯でなくてよかった。山梨側を見ると見事な雲海。場所によって雲のつき方が異なる。雲海やきれいな朝日を楽しみつつ進み、5:55に甲斐駒ヶ岳の山頂に到着。テント場から3時間かからずに到着できた。日の出には間に合わなかったものの、朝日が眩しくてきれい。あちこち歩きつつ写真を撮る。ここまでくれば携帯の電波もよく入るので情報収集や下界との連絡も行う。色々終わったら座って大休止。ここまで水分だけで進んできたので、テントから持参したシュークリームを食べる。風が冷たいが、防風していれば耐えられない寒さではなかった。この後季節が進むとさらに防寒しないとこの時間ここにいるのは大変になるだろう。山頂でひとしきり景色を楽しんだら下山開始。なんとしても10時のバスに間に合わせなければならないし、その前にテント撤収や乾燥などすることが色々ある。帰りも来た道を進む。直登コースは利用しない。明るくなって周囲がよく見えるようになったので、あちこち止まりながらになる。登りよりもペースは落ちるが景色を見ない登山は味気ないのでしっかり見ながら進む。帰りの駒津峰は、少しだが登り返しになる。相変わらず誰もいないので待ち時間ゼロで進む。帰りの駒津峰は6:58に到着。行きとは異なり晴れて穏やかだった。座って水分補給する。帰りは仙水峠経由ではなく北沢峠へ下る。この頃になってようやく登りのハイカーとすれ違いが始まる。とは言っても数は少なく数名程度だった。双児山は少し登り返したが、それ以降は快適な下り。急坂もなく、比較的楽に下れた。ジグザグに進んで北沢峠に8:11着。ここまで来たらもう安全圏。林道を軽くジョグして8:17にテント場到着。工事の重機は既にこの時間既に稼働中だった。
テント場ではZさんはテント撤収とパッキングを途中までして待っていた。日が当たらず寒いので上下ダウン着ていた。周囲を少し散歩したいというので荷物は自分が預かる。テントは日がなく乾燥していなかったので、日当たりがで始めるまで待ちつつパッキングを進める。9時前になるとようやく待望の太陽が出始め乾燥に適した状態になる。と同時に始発のバスで北沢峠に到着したパーティがどっと押し寄せるようになる。一気にテント場が賑やかになる。日が出るとテントは短時間で乾く。乾燥状態でパッキングしたらバス停まで歩く。10時のバスには余裕で間に合った。帰りのバスも定刻発車。行きとは異なり天気良く、車窓からの景色も良かった。




















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