記録ID: 8759412
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
白馬岳・雨の中ピストン
2025年09月13日(土) 〜
2025年09月15日(月)

体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 52:31
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,967m
- 下り
- 1,963m
コースタイム
1日目
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 8:26
距離 9.5km
登り 1,754m
下り 267m
2日目
- 山行
- 4:26
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 4:48
距離 7.5km
登り 212m
下り 1,691m
日付が1日目、2日目となっていますが、単に2日目は1日中小屋の中だったため記録がないだけで、実際には2泊3日でした。
| 天候 | 雨 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
途中1箇所、普段はまったく問題になりませんが、増水すると足が水をかぶる箇所があります。仮に橋が流されたとしても渡れない深さではありませんが、どちらにしても増水時には要注意でしょう。 |
| その他周辺情報 | 猿倉から下はバスの本数も少ないですが、帰り道は人数がそろえばタクシーをシェアするのが吉です。料金としては2人ならバスととんとん、3人以上ならタクシーの方がお得です。 なお、猿倉山荘から下の道路も、雨が多いときは閉鎖されるそうで、実際私が停滞した日の朝は封鎖され、引き返した方もいたそうです。この道路と、途中の徒渉箇所1か所が降水時の要注意ポイントでしょう。 帰り道、最後の罠は白馬駅からのJRです。連休はシビアで、特急あずさは全席指定で満席、大糸線鈍行は数時間(!)に1本です。ですがもしあずさが目的地まで満席でも、途中までなら行けるかもしれません。松本まで行けば(少しだけ)本数も増えます。そんな状態でしたので、できれば連休は帰りの足を予約しておくべきです。これも今回の教訓。油断すると、下山したのに電車に乗れずに帰宅できない可能性があります。もう、アルピコ交通さんでも、大糸線をJRから払い下げてもらって本数増やしませんか? |
写真
大雪渓が終わったら1時間半程度で頂上宿舎です。ここから3時間、稜線歩きを楽しんで天狗山荘、という予定でしたが、この時点で既に雨風霧が強く、頂上宿舎に変更です。天狗山荘とは同系列の山小屋なのでキャンセル料なしで。
夜、暗くなってから着いたのか、山小屋のオヤジにお叱りを受けていたお客さんがいました。「山の常識をもっと勉強してください」と。一瞬耳にしただけですが、どうやら経験ごく浅い状態で白馬に挑んだようです。「山の常識」の観点で日頃感じているのですが、山の常識はこうだ!と説くWebサイトは多いですが、それが必要な理由までしっかり伝えていることは少ない気がします。いわく山小屋には15時までには着こう、日帰りの低山であってもヘッデン・雨具・予備の食料は持参しよう、などなど。冷静に見ると、これって普段山に登らない人にとってはオーバースペックに感じられないでしょうか。いわば下界の感覚とは大きくかけ離れています。これから初めて山に登ろうとする人がこれを見て、「またまた、大げさに言ってるだけでしょ?」と感じたとしても無理はありません。正常化バイアスというか。なぜそれが必要なのか、の説明があまり伝わっていないというか。必要なのは共感です。赤信号は赤だから渡ってはいけないのではなく、車が来て危ないから渡ってはいけないんです。
山小屋のオヤジ氏、言葉は強いですが、今回の天候は、ふざけたら遭難者が出た状況でしょう。おそらく捜索・救助する側としての緊張感から出た言葉として受け止めたく。
山小屋のオヤジ氏、言葉は強いですが、今回の天候は、ふざけたら遭難者が出た状況でしょう。おそらく捜索・救助する側としての緊張感から出た言葉として受け止めたく。
前日から悪天予想、朝になっても土砂降り、下山を迷っていたところ大雪渓を先行して下った方が引き返して来たそうで、橋が流されているとの情報が。加えてヤリ温泉ルートも同様とのこと。延泊にしました。…が、昼過ぎに山荘に着かれた方は、大雪渓ルートの水の中をじゃぶじゃぶ漕いでこられたそうで、結果論としては突撃下山の余地はあったのかもしれませんが、それはそれ。まぁ、橋は流されてはいなかったんですけどね。
頂上宿舎ではスターリンク衛星を使った山小屋WiFiが使えました。auユーザは無料です!(通常回線のアンテナは立ちませんが)スターリンク先生、快適に使えましたが、連休本来の混雑でも同じようにつながるのかな。
昔のヤマケイを読んで時間を潰します。雨具レビューにはまだゴアテックスは出てきません。新田次郎の新刊の書評が載っているのも趣があります。広告も楽しいです。雲取山荘は素泊まり600円、1泊2食1200円。72年のヤマケイは1冊300円とありますが、3年後の75年には1.5倍の450円となっており、高度経済成長期の勢いを感じます。ちなみに雲取ヒュッテは今では廃墟で名高いようです。悲しい
そして文通欄。私が学生の頃は既に一般的ではなかった気がしますが、かつて雑誌などで文通友達を求める文化があったと聞きます。当然住所氏名さらしまくり。男子ばかりかと思ったら少なからず女子もいてしかも写真付き。今では考えられませんねー
鉄砲水は雨がやんだ後に来ることもあると聞きますので、大雪渓も安パイではありません。徒渉箇所が濁流化していたら引き返すしかなく、翌日の欠勤が確定します(そして宿代もない)。降雨レーダーを何度もチェックし、雨のピークが過ぎて数時間経っていることを確認した上での賭けでしたが、問題の徒渉箇所は橋も残っており、足首までずぶ濡れにはなりましたが無事通過できました。
『デス・ストランディング』というゲームがありまして。雨の中、近未来の荒野を屈強な男が重い荷物を背負って走り回り、依頼人に届けるという内容なんですが。雨の大雪渓はなんだか雰囲気が似ていて思い出してしまいました。ここにセーフハウスを建設できれば楽なのに…
装備
| 個人装備 |
Tシャツ
防寒着
雨具
昼ご飯
行動食
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
ツェルト
エマージェンシーシート
|
|---|
感想
ちょっと前の記録ですがあげておきます。
カエラズの嶮を目指しましたが、予約した山小屋にさえたどり着けず、あまつさえ延泊しておきながら何もせずそのまま下山でした。おそまつ。
当初から気象庁はこの山域への土砂降りを予想していましたが、他国の予想では雨域がもう少し北に寄ったものもあり、あわよくば、と雨天決行しました。雨男の私は、雨予報のたびにキャンセルしていたらどこにも行けなくなりますからね。が、土砂降り。自分史上最低の山行になりました😢延泊は初めてでしたので、貴重な経験でした。予備日は大切ですね。
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ぽれぽれ












ゴツいカメラさんの山行は相変わらずハードモードですね〜!!
通行する山道のキケンレベルが段ちがいです!!(雪渓や落石、岩場での増水など!)
投稿、とても勉強になります……悪天候での延泊の判断や悪天での帰りのルート選択などとてもムズかしかったと推測します(更なる延泊による会社の欠勤・宿代の尽きた恐怖……こ、こわい〜〜!!!)
なにわともあれ無事の帰還、本当によかったです!!(多分、俺なら三回死んでると…思いました‼)
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