鹿島槍ヶ岳


- GPS
- 11:50
- 距離
- 19.3km
- 登り
- 2,171m
- 下り
- 2,174m
コースタイム
- 山行
- 9:07
- 休憩
- 2:40
- 合計
- 11:47
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
写真
装備
個人装備 |
水分3.0L、ツェルト、雨具、防寒着等9.3kg
|
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感想
行きたい山をリストアップしているんですが、その中で自分には無理だと思っている山が二つあります。
私は日帰り登山しかしたことがなく、来年からは泊まりの登山もしたいと思ってますが、年内はそのつもりはありません。
無理な山は小川温泉からの朝日岳と鹿島槍ヶ岳になります。
23日中ノ岳で話した方に鹿島槍の話をしたところ、彼は日帰りで行ったことがあって、そんなに大変ではなかったよ、あなたなら行けると仰りました。
彼はコロナ前まではマラソンも趣味にされていたそうで、体型もシュッとしていていかにも早そうな方でした。
一方の私は10kmマラソンを限界に感じている太ったおっさんです(-"-;)
彼の話を鵜呑みにはできません。
でも気になって調べてみました。
鹿島槍が無理と思っていたのは、らくルートによるコースタイム15時間41分というところです。
さらに距離は20km、累計標高2,200m…そんなの無理無理。
でもよく見てみると、赤岩尾根登山口というところまでは林道歩きで、林道以降の本当の登山の部分は中ノ岳と余り変わらないのです。
前回の中ノ岳ではまだ体力を残していたので、その体力を林道歩きに費やせば行けないことはないかなと思いました。
週末は天気が心配でしたが日曜も持つようなので、その鹿島槍ヶ岳に行くことにしました。
コースタイム15時間40分…私はコースタイムよりは早く歩けますが、山頂では1時間程度休憩するし、ところどころの休憩もそれなりに取ります。
休憩時間を含めるとコースタイムと同じくらいになることも多いんですよね。
夜には天気が崩れる予報だし、翌日は仕事があるし、早めの行動…2時には登山を開始したいと22時半にアラームをセットしました。
…前回の中ノ岳と同じく寝過ごしてしまい、目が覚めたのは0時20分、登山口到着は3時半になっちゃいました。
大谷原登山口には車が9台ほどあり、3名の方がヘッデンを点けて準備されていました。
私もヘッデンを点けて準備し出発。
ところが明かりは点いているものの、周囲を明るくするほどの光がありません^^;
…ちゃんと二つ用意してありますよ!換えの電池もあるし!
ヘッデンを付け替え、再スタートしました。
真っ暗な登山道は少し怖いです。
こんな時は他の方の存在が心強いです。
たしかお二方が10分ほど前に出発されたと思うので、追いつかないかと期待しましたが暗いうちには追いつかなかったです。
赤岩尾根登山口には1時間後に着き、そこから登り始めて30分くらいで明るくなってきました。
進行方向の右手に素晴らしい山々が見えてきました。
そのうち高千穂平に到着。
スマホの「山ナビ」で山の確認をしようと思っていたら、やってきた方が「布引山から南峰は遠いねぇ」と仰りました。
ふむふむ、あれが布引山であれが南峰ね。
ってか遠すぎる!
ってか布引山や鹿島槍に向かって歩いてるんじゃなくて、平行に進んでいるし、つまり遠ざかっている!
…まぁ登山道が目標の山に向かって真っ直ぐになっているわけではないですからね。
この日は夕方から天気が崩れる予報なので、この絶景がいつまで持つか分かりません。
絶景が見えている間じゅう写真を取りまくりました。
爺ヶ岳〜鹿島槍の稜線にある冷乗越に到着。
今度は雲一つない立山連峰が見えました。
剱、立山、薬師は私には心の山なのです。
これらがきれいに見えてまた感激しました。
恥ずかしがり屋の剱岳はどこへ行っても山体全体をきれいに見せることが少ないのですが、この日は帰りの冷乗越でお別れするまで黒部五郎辺りから毛勝三山、日本海まで1日中ガスを掛けることなく鎮座していました。
冷乗越から冷池山荘、布引山へと進みます。
ところで「布引山」ってちょっと弱々しくありません?
この日は最初から布引山は鹿島槍南峰、北峰と三つセットになっていました。
角度の関係なんですが、この日歩んできた赤岩尾根からはむしろ布引山の方が立派に見えたくらいです。
山名を変えたらどうでしょうか。
「鹿島槍前衛峰」
昨日歩きながらこれが良いと思い考えていたのですが、今ググってみたら「ジャンダルム」って前衛峰って意味なんですって。
まぁそれでも良いですわ。布引山は私の中では「鹿島槍前衛峰」に変更します。
鹿島槍前衛峰からは鹿島槍ヶ岳の横に富山湾も見えました。
ほんと、天気が良くて最高の日でした。
バテることもなく鹿島槍ヶ岳の最高地点…南峰に到着!
ここからも最高の景色が楽しめました。
さらに北峰に進みます。
…南峰から110mほど下りますが、ここがちょっと怖かったです。
北峰には10時半に到着。
本来なら山を眺めながら1時間は休憩したいところですが、前述の通り夜には天気が崩れる予報です。
私には予報って前倒しになるものだっていう固定観念があるんです。
なので16時には雨が降ると予想していました。
そのため残念ながら30分強しか休みませんでした。
北峰からの稜線上には白い白馬鑓ヶ岳も見え、その右横に黒い白馬が顔を覗かせていました。
南峰、前衛峰、冷池山荘、冷乗越と戻ります。
天気は私の予想が外れて持ちました。
北アルプスや立山連峰の山々は、朝に冷乗越でその姿に感動をくれてから帰りに冷乗越から赤岩尾根に降りるまで、ずっとガスも掛からず素晴らしい眺望を与えてくれていました。
いつも無駄に長い山行記録ですが、今回は特に長くなっちゃいました。
針ノ木岳もそうでしたが、立山連峰と向かい合っている山は天気が良いとほんと楽しい。
針ノ木も鹿島槍も山行自体も楽しいですが、眺めも本当に素晴らしくて最高です。
こんな山に日帰りって、本当は勿体ないんでしょうね。
天気が良い二日間に泊まりで行ってゆっくりできれば最高なのでしょう。
ちなみに冒頭、この山に日帰りで行けるのか?ということを書きましたが、問題なく行けました。
疲労はそれなりにありました。
まだ余裕はありそうですが、さすがに日帰りで小川温泉からの朝日岳は無理と思っています。
*****
出会った人は90人ほど。
動物は見なかったです。
ちなみに駐車場に着く5分ほど前に道路にクマがいました。
逃げるそぶりがなかったです。
帰りには猿を見ました。
登山中、虫は全く気になりませんでした。
いつも塗る日焼け止めを今回は塗らなかったのですが、日焼けしました(-"-;)
水分は3.0L用意し2.3L飲みました。
前衛峰(布引山)以降は風が強かったです。
上は薄い長袖シャツ1枚で、時折半袖Tシャツを着ましたがすぐに脱ぎました。
登山口駐車場は15台くらい停められそうで、到着時は9台ほど停まっていました。
帰りに白馬八方温泉みみずくの湯(白馬村)に寄りました。700円。
洗い場10でサウナなし、内湯一つ、露天有り。
内湯はややぬるめ、露天は熱い。
白馬三山が見える絶好の景色。この日は白馬鑓ヶ岳だけが見え、他はガスがかかっていて見えず。
鍵のかかるロッカー有り。
ペイペイやクレカが使えます。
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