折立〜薬師岳〜黒部五郎岳〜三俣蓮華岳〜双六岳〜新穂高 未知数の3日間縦走


- GPS
- 25:07
- 距離
- 48.5km
- 登り
- 3,656m
- 下り
- 3,943m
コースタイム
- 山行
- 5:43
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 8:13
- 山行
- 8:36
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 9:40
- 山行
- 6:44
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 7:13
天候 | 1日目・曇りのち晴れ 2日目・晴れ 3日目・濃霧のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
今回は薬師岳、黒部五郎岳をメインに3日間の縦走をしてきました。
全行程50km近い山行は未経験だったので、正直体力的に不安でしたが、なんとか無事に歩き通すことが出来ました。
天候も2日目まで良好な状態で、北アルプスの山々を十二分に堪能した素晴らしい山行になりました。
最近クマ出没で話題になってる折立からスタート。薬師岳最短ルートなので、早朝の富山駅からのバスも普通に乗客は多い。
夜中に雨だったために道はぬかるみ気味。派手な皮剥ぎ跡や怪しげな足跡は目撃しつつも、序盤の急登はいたって順調に進む。稜線に上がった頃にはかなり青空が広がり、薬師岳の山容も左手に見えてくる。
北アルプスの山々が望める太郎平で一息ついてから、お昼前に目的地へ向かう。途中、これまたクマ出没で閉鎖中の太郎平キャンプ場を通るが、トイレも水場も使用可能で重宝する。
13時前に薬師岳山荘に到着。早速チェックインを済ませて、軽装で山頂に出掛ける。
特徴的な白茶けたガレた道を50分ほど登って山頂に到達。まずは祠に祀られる金色の薬師如来に合掌。そして小1時間くらいすっかり晴れ渡った展望を堪能しつつ、最近恒例の凧揚げも試みるが、風が弱くてあまり上手くいかず。小屋に引き上げる間の避難小屋跡でいい風が吹いてきて、納得する高さまで揚げることができる。結果山頂付近に2時間も居座ることに。
山荘に戻るとちょうど夕食。お茶目なデコレのプレートで満腹になる。部屋のレイアウトもコロナ禍の名残りもあってかゆとりがあり、ゆったりと休むことが出来る。
2日目、空に雲もなくいいご来光が期待できる様相だが、この日の行程の長さに若干不安があったので、残念ながら望める高台への移動は諦めて、そそくさと薄暗い5時過ぎに出発する。
太郎平手前あたりでようやく朝日を浴びる。風もない絶好の山行日和となった天候の下、広々とした草原帯に続く登山道たどり、太郎山、北ノ俣岳と踏みながら順調に進む。赤木岳あたりからゴロゴロした岩場が現れ始める。
太郎平から黒部五郎の肩までの絶景の稜線歩きは4時間ほど。最後の肩までの斜度エグめの取り付きはなかなかハードだったものの、楽しい時間はあっという間だったかも。
肩ではいくつかデポしているザックがあったので少し誘惑に駆られたが、この辺りも最近クマ目撃情報の注意喚起があったので、頑張って背負っていく。
出発から6時間ほどで黒部五郎岳山頂到達。ここもとにかく大絶景。展望は薬師岳がやや遠くなるかわりに、槍ヶ岳、笠ヶ岳が近づき、乗鞍岳の向こうには御嶽山まで望める。眼下には巨大なカールに目を奪われる。ゴツゴツした荒々しい山容もかなり好み。
この先があるので、後ろ髪引かれる思いで下り始める。カールの縁から底の方へ一気に降る。上から覗くと簡単な道にも思えたが、なかなか変化に富むルートで、やたらとバッタが飛び回っていてなるべく踏まないように歩いていたら、黒部五郎小舎まで1時間半ほどかかっていた。
三俣まではもう一踏ん張り。登り返して稜線にまた出ると、目の前には明日歩く予定の三俣蓮華岳、双六岳の山並みが堂々と広がる。
明日の天気があやしいらしいので頂上を踏む考えも一瞬よぎるが、こちらの体力もあやしくなっているので、素直に巻道を辿っていく。
15時前に鷲羽岳の麓にある三俣山荘に到着。名前の通り登山道の交差点にある立地にあってなかなか賑わう。部屋は前日に比べると窮屈だが、夕食の鹿肉のジビエシチューは噂通りの美味しさに満足。
3日目、予報通りの濃霧。風も少々強いが雨が降っていないのが幸い。
とりあえず三俣蓮華岳へ向かう。途中でこんな天候だからこそ会えるライチョウと遭遇し、せめてもの慰め。
三俣蓮華岳、双六岳ともに山頂は真っ白。稜線上は風はそれほど酷いわけでもなく、ただ霧で視界10mほどなので、ルートを慎重に確認しながら進む。7時過ぎには双六岳山頂を踏み、長い長い下山行程に入る。
双六小屋までは一気に下り、そこからはのらりくらりと下って行く。鏡平山荘あたりもまだ霧の中で、ようやくチボ岩ぐらいで晴れてくる。秩父沢出合を渡り、小池新道入口で実質登山道は終了。あとはひたすら左俣林道を歩き続ける。
双六岳山頂から5時間半後、新穂高にゴール。ほぼ下りとはいえ、それなりの疲労感。さっそく中崎山荘 奥飛騨の湯に飛び込み、ゆったりと疲れを癒す。
3日間で48.5kmの山行を完遂出来ました。けっしてスタミナ型ではないので、体重も絞り、白馬岳や平ヶ岳のロングコースを試したり、歩くペースも一定に保つなど色々工夫した甲斐がありました。
鷲羽岳や水晶岳を今回目の前にしたので、俄然登りたい気にはなりましたが、新穂高からの道の長さはしばらく遠慮したいかも。
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