柏原新道〜鹿島槍ヶ岳


- GPS
- 11:55
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 2,422m
- 下り
- 2,436m
コースタイム
- 山行
- 5:04
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 5:23
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 6:29
天候 | 二日間とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
私は少し扇沢駅よりのトイレ付駐車場にした 前夜午後7時時点で7割ほどの状態 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所無し 道はよく手入れされている 敬服 |
写真
感想
「カシマヤリ」
1985年8月に奥穂高岳に登りました。
これが初めての高山でした。
黒く険しい山塊、夏の残雪、紺碧の空。
全て目新しく素晴らしい山行であった。
先導してくれた同僚O氏が来年は「カシマヤリ」に行こう、と。
しかし私が関西を離れたので実現出来せんでした。
「カシマヤリ」は何処にあるかも知らない。
名前だけの山のまま長く残った。
30年ほど経って不思議な縁から今の山仲間が出来、
頻繁に登るようになった。
この頃にはカシマヤリは「鹿島槍ヶ岳」となり何処にあるかも分った。
しかし機会が無いまま更に10年が過ぎた。
今回、車中泊で鹿島槍登山口に立ちました。
扇沢から後立山連峰稜線沿いに進む一般的な経路です。
多分彼もこの経路を考えていたと思います。
二日間天気も良く、期待通りの山行となりました。
ただ残念ながら山頂に着いた時には霧が湧き、景色はありませんでした。
どうもこの山頂は霧が湧くことが多いようです。
私の場合、山頂に立った時の喜びはさほど無い。
「ああこれでもう登らなくても良くなった」程度です。
今回も五分で立ち去りました。
それよりも道中の花々、飛騨山脈の険しい山々、朝の雲海・・・
こうした非日常が楽しい。
朝露に濡れた白いチングルマは息を飲むような美しさでした。
夕暮れ時を無為にすごす。
雲は流れ、光は消え、山は暗くなっていきます。
何も考えないようですが、何故か普段は考えないような事柄を思う。
下界ではこんな時間はとりません。
一人山行ならではの楽しみです。
無為の為とでも言うのでしょうか。
贅沢なことです。
二日目、冷池のテント場から鹿島槍山頂を往復してそのまま扇沢に下山しました。
9時間ほどの行程です。
私は今のところ、そこそこ早く歩けます。
普通に歩いて正味6時間で歩きました。
朝6時前、鹿島槍の山頂手前で下山中の山女子とすれ違った。
昨日見かけたお人です。
「おはようございます」とお決まりの挨拶。
一時間ほどして私が下山中に今度は追い抜く形でまた行き会う。
私はテント場に戻り装備を纏め、道々野花や風景を撮りながら下山。
2時間ほどして爺が岳山頂でまた会う。
種池小屋まで行って、水休憩をとって、再出発。
登山口まで標準は2時間45分だが2時間あれば着くか、との目論見。
一時間ほどしてまた件の山女子と会いました。
本日4回目。
山女子は脚が早いのです。だから何度も会う。
普通なら一回追い抜いて終わり。
女性でこんなに早い人は滅多に居ません。
なにかの縁かと最後の一時間は雑談しながら一緒に下りました。
着いてみたら1時間45分で降りていました。
「良い話が出来ました」
「また、どこかで会えたら良いですね」
と名前も聞かずに別れました。
山の出会いは一期一会だと思っています。
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