八ヶ岳キレット


- GPS
- 15:04
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 2,119m
- 下り
- 2,120m
コースタイム
- 山行
- 3:54
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 5:27
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 9:32
天候 | 初日晴れ、午後曇り 2日目朝方晴れ、午前中に雲が上がり昼の2600m付近からガス。午後雨、夕方雷雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
〜西岳 林道のイバラが刈られていた。先月はうるさかった樹林帯のアブはほぼいなくなっていた。 青年小屋〜キレット 基本的に整備は行き届いているが、痩せ尾根の藪が最大の危険。足下が隠されるため石や根を踏んでよろけるのが怖い。そうなると落ちると思われる箇所が複数あった。岩場や鎖場はマークが良好なので確実に見つけてルートを外さないようにしたい。難易度は岩場慣れしていれば高くはない。キレットの赤岳直下の辺りはさすがに中々のガレ場。登りでは丁寧にやれば問題なく通過できたが、下りでは相当慎重になる必要がありそう。いずれにせよ真上から垂直に荷重することを心がけたい。 文三郎分岐〜阿弥陀岳 整備は良好だが、阿弥陀岳への登りは鎖がなかったように思う。三点支持を心がける程度で通過は可能だったが、直下の一部では手掛かりと足場探しに慎重になる場面があった。 阿弥陀岳〜御小屋尾根 厳しい下りになる。一カ所、ハシゴを登った直後に切り立った岩を通過する場所がある。立って通過することは可能だとは思うが心理的に怖かった。森林限界に至るまでは異様な滑り方をする下りとなる。ザレによるもの、土の崩壊によるもの、摩擦係数が足りない本当に滑るもの、あらゆる滑りが混在する。酷い場合は垂直荷重の姿勢のままスキーのように滑った局面まであった。これが森林限界まで続く。 御小屋尾根純林帯 異常な滑りこそしなくなるものの相変わらず滑りやすい局面が多い。斜度が緩む辺りまでこれが続く。主観的に、また感情的にすぎるが、二度と通りたくないクソ道と認定したくなるような下山になった。 |
写真
感想
先月、体調不良により撤退した八ヶ岳キレットへの再挑戦になります。メンタル面での不調は引き続き尾を引きましたが、青年小屋までは前回のような疲労を感じずに到着できました。
しかし行動初めの鈍さがとにかく酷く、西岳へ取り付くまでの林道では転倒するわ分岐を見落とすわルートを外すわ、酷いスタートになってしまいました。転倒については後述しますが、深刻な怪我をしなくて済んだこと、また応急処置の準備があったことが幸いです。
テン場についてからはやはり尾を引いていたようで、楽しみにしていたビールも編笠山へも取りやめとなり、翌朝までひたすら寝続ける始末。にも関わらず翌朝、予定の時間になっても起きられず、行動開始が遅れに遅れました。今回ももう下山しようかなあ、今なら小仏の渋滞に捕まらずに帰れるし…と思ってギボシを見上げた所、行ってみたい気持が沸々と湧いてきました。ギボシまで60分で行ければ時間的にはギリギリながらなんとかなるかもしれない。ポジティブな気持が出てきたこと自体が我ながら嬉しく、挑戦することにしました。
2日目が好調なのも前回の奥秩父同様で、ギボシ〜権現まで順調に到着できたのでそのままキレットへ。休憩時間まで込みで順当にこなすことができ、行ってよかったと思える山行になりました。
初日の林道で転倒したことを書きましたが、御小屋尾根の下山でも転倒しました。雨が降り地面がぬかるんでいたところ、如何にも滑りそうな局面が。よくある、一番遠い場所が一番マシというパターンです。しゃがみ込みそーっと足を伸ばして接地した瞬間、いきなり滑りました。そしてそのまま1mばかり滑落してしまいました。滑り台を滑る、まさにそのままの滑落です。緩い道の上でのこと、泥だらけになっただけで済みましたが、まず怪我をしなくてよかったこと、いくら用心しても山での事故は理不尽に発生すること、そして「もしここで滑ったらどの方向に行くか」を意識することの大切さを痛感した出来事でした。
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