白馬岳から朝日岳、栂海新道経由で親不知へ


- GPS
- 52:00
- 距離
- 58.4km
- 登り
- 3,801m
- 下り
- 5,619m
コースタイム
- 山行
- 6:12
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 6:41
- 山行
- 9:58
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 10:32
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 9:16
- 山行
- 10:49
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 12:05
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
ゴンドラリフト、ロープウェイを利用して栂池平から登山を開始しました。【2100円】 下山後、親不知からえちごトキめき鉄道で糸魚川駅へ。【340円】 糸魚川駅から大糸線増便バスを利用して栂池高原に戻り、車を回収しました。【1050円】 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースには雪渓、雪田を横切る箇所がいくつもあり要注意です。 雪溶けが進んでだいぶ雪が薄くなった雪渓もあり、その上を通過する時は怖かったです。 栂海新道は全般に蛇が多いです。 私も何匹も遭遇しましたが、ヤマカガシの姿を2匹確認しました。判別不明で薮に逃げた蛇多数。マムシも多くいるようです。うっかり蛇を踏まないように用心深く歩く必要があります。 今回、思ったよりも歩行ペースが上がらなかった理由は暑さだけでは無く、常に蛇を警戒しながら歩いた事もあります。 |
写真
感想
栂池高原から白馬岳、雪倉岳、朝日岳から栂海新道を経由して親不知まで歩きました。
1日目
栂池高原からゴンドラリフト、ロープウェイを乗り継ぎ、栂池平から登山を開始しました。
急登の先が天狗平で湿原が広がっていました。木道になっていて、ベンチもあり、休憩ポイントです。
そこから更に登って行くと雪田があり、足もとに注意です。
その先が白馬乗鞍岳の山頂です。
白馬乗鞍岳の先に白馬大池があり、絶景ポイントでした。
白馬大池山荘で小休止しました。
ここから小蓮華山の登りになります。足もとには高山植物の花が多く咲いていました。
小蓮華山の山頂付近で雷鳥に遭遇しました。
更に登って行くと、三国境で、その先が急登で、急登を終えると白馬岳の山頂です。
時間的にガスがかかっていて、眺めはイマイチでした。
山頂から少し下ると、本日の宿泊場所、白馬岳頂上宿舎に到着です。
手続きを済ませてテントを張ります。【3000円】
この白馬岳頂上宿舎は、希望すれば夕食の提供月あります。私は夕食を申し込みました。【4000円】
夕方、丸山に登ると、素晴らしい夕焼けが見えました。
2日目
今日は朝日小屋まで行く予定ですが、その前に旭岳に登ります。
テント場から少し登った稜線にザックをデポして、小型ザックにアイゼンを入れて旭岳に向かいます。
旭岳の手前には豊富な雪の量の雪田が広がっていて、アイゼンを装着しました。
雪田を横切り、最後に急斜面の踏み跡を辿ると旭岳の山頂でした。
多くの登山者で賑わう白馬岳の隣りのピークですが、登山者は稀で山頂は私だけの貸し切りでした。
勿論山頂からは絶景が広がっています。
ザックをデポした場所まで戻り、ザックを背負って白馬岳に向かいます。
まだ朝なので、白馬岳の山頂からは絶景が眺められました。
三国境から雪倉岳方面に向かいます。
すると途端に歩く人はいなくなりました。
鉢ヶ岳はコースはピークを巻いていますが、ピークが気になり、山頂を巻き終えた場所からピストンしようと思いました。
途中まで登りましたが、コースがハイマツに阻まれました。
どこかに行ける道があると思いますが、時間が押してきたので鉢ヶ岳は諦めて、雪倉岳に向かいました。
雪倉岳を過ぎると長い下り坂があります。
付近に登山者の姿は無く、なかなか秘境感のあるコースです。
途中、湿原、木道があり水芭蕉が咲いていました。
朝日小屋へは水平道を行きます。
途中、雪渓を横切る場所があり、その手前がかなりぬかるんでいます。
そこを通過する時に足を滑らせて転倒、ズボン、シャツが泥だらけになりました。
やっとの思いで朝日小屋に到着しました。
テント泊の手続きをしました。【2500円】
テントを張り、流しでズボンとシャツを洗って泥を落としました。
夕方、朝日小屋の前からは日本海に沈む夕日が眺められました。
3日目
まだ暗い中を出発しました。
朝日岳の山頂で朝日を見ました。
山頂から少し下ると吹上のコルでここから栂海新道に入ります。
しばらく進むと池があり、付近はお花畑で眺めのいい場所がありました。
ここが照葉ノ池です。
栂海新道に入ると付近に登山者の姿は無く、秘境感のある場所でした。
この先、幾つも湿原を抜けて行きます。
雪渓も幾つか横切るので注意が必要です。
黒岩平は沢を横切る水場ですが、沢の水で顔を洗うと水が苔の匂いがしました。
更に進み中俣新道を分岐点を過ぎてサワガニ山に向かいます。ピークを幾つも越えて、中俣ノ水場の分岐点に到着しました。
水場はコースから数分下った場所にあります。
水の出はチョロチョロで、汲むのに少々時間がかかりますが、水は冷たく透明で、栂海新道の水場はここが1番いい水場でした。
ペットボトルで3リットル、水筒に2リットル、計5キロの水を背負うと、ザックはかなり重く感じました。
時間はお昼頃、日差しも強く、ここから栂海山荘までは暑く苦しい行程になりました。
犬ヶ岳までは急なアップダウンが続き、体力を削られていきます。
ペースも大きく落ちました。
私は時間、体力に余裕があれば、白鳥小屋まで行こうと思っていましたが、それは断念しました。
犬ヶ岳に到着すると、そのすぐ先が栂海山荘でした。
栂池山荘の内部は広く、この日の宿泊者は5人。
快適な夜を過ごせました。
小屋泊【2000円】
4日目
山行最終日の今日は親不知まで歩く長丁場です。
コースは稜線を忠実に歩くアップダウンが延々と続き、進むにつれて標高が下がり暑さが増してくる、かなりタフなコースです。
このコースを攻略するキモは、可能な限り早朝に出発して、気温が高くなる前に少しでも距離を稼ぐことです。
私は3時前に栂海山荘を出発しました。
菊石山の辺りで夜が明けてきて、朝日が見えました。この先も急なアップダウンが続きます。
下駒岳へはハードな急登でした。
白鳥小屋に到着して、ここで小休止しました。
ここまでは標準のコースタイムを上回るいいペースでした。
時間の経過とともに気温が高くなってきました。
この先も延々とピークが続き、ピークを越える度に体力が削られていきます。
段々と歩くペースが落ちてきます。
だいぶ日本海に近づきましたが、それでもピークは続き、なかなか標高は下がりません。
入道山を過ぎると著名なピークは終わりですが、その先も小さなピークがありました。
そして国道8号に出ました。
そこから遊歩道を少し下ると親不知の海岸に到着です。
当然、パン1になり、海に入りました。
海は綺麗で、冷たい海水が気持ちよかったです。
頭まで潜りました。
ゆっくり海に浸かりたい気分ですが、まだ行程は終わりではありません。
海から上がり、次に向かいます。
国道は途中まで歩道が無く、大型車の通行も多く、注意が必要です。
親不知の駅の手前に道の駅があり、そこで遅めの昼食にしました。
親不知の駅に到着すると、タイミングよく間も無く電車が来ました。
糸魚川駅で大糸線に乗り換えですが、南小谷行きの列車は発車直後で、次の列車は、まだ2時間位あります。
どうしたものか…
と、思っていると、大糸線増便バスのポスターを発見しました。
そのポスターを見ると、4時に白馬行きのバスがあり、栂池高原も経由します。
乗車には、券売機で乗車券の購入が必要とあります。
鉄道の駅ではない栂池高原までどうやって乗車券を購入するのか、駅員さんに訊いてみると、白馬大池までの乗車券を購入すればいいとのことでした。
バスは定刻通りに発車しました。
栂池高原に到着して、駐車場に戻り、車を回収しました。
帰りに岩岳の日帰り温泉を発見して、そこに立ち寄り、汗を流しました。
今回の登山は、ロングコースでしたが、栂海新道は距離以上にアップダウンが延々と続き、更に蒸し暑さが増してくるかなりハードなコースでした。
ただ、北アルプスの最果てまで歩ききった達成感は半端ないですね。
もし再び栂海新道を歩きたいか?
と訊かれたら答えはNOですね笑
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する