白馬大雪渓〜白馬岳〜不帰の嶮〜唐松岳 去年の無念を果たす


- GPS
- 17:01
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 3,203m
- 下り
- 2,521m
コースタイム
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 9:30
- 山行
- 5:23
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 7:31
天候 | 1日目 雨 2日目 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
去年の無念を果たしてきました。
1年前は同じルートで計画しながら、白馬大雪渓の早々の通行止め、あまりの悪天候で不帰の嶮は断念、結局白馬鑓ヶ岳を踏むだけで目的は何一つ達成出来ずに終わりました。
今回、1日目は雨模様だったものの、おおむね順調に行程が進み、無事に山行することができました。
1日目は朝から小雨が降る中、道路補修のため1キロほど手前に設置された猿倉臨時バス停からスタート。
今年は残雪が多いので去年不通の理由だったクラックの心配はなさそうだが、落石事故が多いので注意が必要とのこと。
大雪渓に入ったそばからゴロゴロと石が点在している。石というより岩なのもチラホラあるので、改めてリスクをかみしめる。
雨雲が垂れ込めているので視界はほぼ白もやで、思ったより雪面も汚れていて、これまで写真等で見たような爽快感は残念ながら無い。聞き耳をたてながら黙々とベンガラ跡を辿り登っていく。
それにしてもトレッキングポールの人が圧倒的に多い。いつからピッケル代わりになったのだろうか?
たびたび端の方で落石音が聞こえてくる中、2時間ほど歩いて無事に雪渓を通過。葱平でアイゼンを脱いで補給をしていると、大きめの落石が発生。今さっき歩いたルート上に転がっていく。幸い事故はなさそうで一安心。
それから1時間ほど上るとかの有名なお花畑に出る。すると、今まで降り続けていた雨雲がウソのように消えて青空がのぞく。コレは写真等で見たことがある風景だ。今まで億劫だった写真撮りを始めてしまう。
2つの大きな山小屋を過ぎて、山頂手前にある顕彰碑を眺めていると、また天候が急変。先ほどよりも強い雨が降り出す。慌てて山頂を踏んだものの、真っ白な殺風景が広がる。とりあえず日本百名山68座目。
雨に加えて風も強まりだした中、早々に来た道を戻っていく。鑓温泉分岐の辺りで、ライチョウ親子に遭遇。濡れながらも写真を撮るのに必死なのが笑える。
分岐を過ぎてからしばらくして、今度はライチョウ雄1羽と遭遇。日に2度もライチョウを見かけるのは初めてのことでビックリ。文字通り雨降って地固まるといった⁈状況である。
ここからの稜線歩きは、去年が暴風雨レベルだったので、それに比べると可愛いものだが、それでも雨中山行はやはり滅入ってくる。ガレ場登りがしんどかった杓子岳はなんとか踏んだものの、もう踏破済みの白馬鑓ヶ岳は巻道でスルー。16時前に天狗山荘に到着する。
小屋に入ってからは去年と全く同じ繰り返し。乾燥室で一切合切乾かし、温かい夕食を頂き、スマホはフル充電。宿泊者も同様に少なく、ゆったりと過ごして今年も申し分なし。
2日目は小屋前から素晴らしいご来光から始まる。
5時半に出発し、天狗の頭を越えて1時間ほどで難所に突入する。
まずは天狗の大下り。ガレ場と岩場を急降下していく。特に浮石の踏み抜きに注意しながら慎重に歩を進める。
下り切ると今度は不帰の嶮の始まり。1峰までは特に困ることはない。問題は2峰までの間の鎖場の連続。トラバースでいくつか厄介な箇所あり。
取り付きの時、目の前に聳え立つ岩壁に何処を登るのやらと困惑したが、左に巻いて裏方からスムーズに上がっていき、北峰登頂。
狭い頭頂部からは360度の展望が素晴らしい。キレット挑戦のご褒美。
それから問題なく吊り尾根を辿って南峰を越え、無事に不帰の嶮を通過する。日本三大キレットをコンプリート。
1時間後には唐松岳登頂。広い山頂で風もいい感じに吹いているので、凧揚げを試す。そんなこんなで絶景を堪能しながら補給休憩で1時間近くも過ごす。
ここからのんびりと下山行程だと思っていたらとんでもない。八方池まで次から次へと登って来る方達との挨拶やら、待機やらの行き交い… 時間帯もちょうどいい頃合いで、正直あの数はキャパオーバー気味でした。
八方池の賑わいの中で、昨日今日と歩いてきた山々を一堂に見渡しながら達成感を味わう。なにせ一年越しの再挑戦のすえなので。
1時間後にはリフト、ゴンドラを乗り継いで麓へ。白馬八方温泉で二日間の山行の疲れを癒しました。
当初の予定から1年遅れで無事に白馬大雪渓、不帰の嶮のセットの目標を達成出来ました。まさに‘山は逃げない’の実践となりました。
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