戸隠西岳~本院岳周回(2014年信州 山のグレーディング4Eー信州百名山ラスボス登頂!

- GPS
- 12:34
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,500m
- 下り
- 1,503m
コースタイム
- 山行
- 10:25
- 休憩
- 2:09
- 合計
- 12:34
| 天候 | 晴天 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自転車
先着の車なし。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
コースのほとんどが破線ルートのため、超危険な鎖場、細いトラバース、足元不明瞭かつ細い山道など熊の遊び場以降は危険箇所盛りだくさん。 |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
|
|---|
感想
腰痛の具合も良くなったので、いよいよ戸隠西岳に挑戦することにしました。昨秋の戸隠山や今年の残雪期の堂津岳から見えた戸隠西岳の非常に険しくもかっこいい山容に加え、「信州百名山ラスボス」と評される難易度を誇る戸隠西岳挑戦は慎重に検討を重ねつつもとても楽しみにしていた山行でした。
午前5時半頃に美しい鏡池から険しい戸隠連峰を眺め、近くの大駐車に車を停め、西岳登山口まで歩いて行きました。登山口から牧草地までは渡渉箇所が数箇所あったり、牧草地手前はそこそこの急登がありますが、全体的に緩やかな道でした。この後の険しさが想像できないくらい…。
牧草地から熊の遊び場までは一転して破線ルートらしい非常に険しい山行になります。熊の遊び場付近で、携帯を崖に落として取りに行きつつ、一般登山道の鎖場と違い、手・足がかりも少なく垂直に近い鎖が普通に登場し、急登具合も段違いでした。無念の峰を過ぎると、今回の山行の核心部である「横移動→梯子下り」が現れます。ここで下を覗いた時にポールを下に落としてしまい、探しても見つからず…。これによって、この後の山行がかなりキツくなってしまいました。その後も第一峰(P1)までは垂直の鎖や超急登が連続するため、かなりハードでした。
P1から八方睨までは垂直の長い鎖場や泥や刈った笹で滑りやすい急坂が多く出現するアップダウンが続きます。この区間暑い日差し、無数の子虫(車のトランクに虫除けスプレーを置いてきてしまった)、多数の威嚇してくる猿によって全然休めず、大分疲弊しました。(サルのうんちを回避しつつ、ゴミ拾いもしておきました笑)過去のYAMAPやヤマレコの戸隠西岳の山行記録にもありましたが、この数多のアップダウンを巻き道なく登って降りてをこの条件下で繰り返すので、技術力だけでなく体力気力も相当レベル求められる山だなと実感しました。
持っていった3.6Lの飲料水も八方睨で底をつき、「この状態で蟻の塔渡りかぁ…」とかなり絶望的な想いになりました。下手したら行動不能で救助要請しなくてはいけないギリギリのラインでしたが、とにかく無理をせずにゆっくり安全に降りていくことにしました。戸隠神社奥社で水が飲めた時は、本当に生き返るような気分でした。笑
戸隠西岳が「信州百名山のラスボス」と呼ばれる所以を身をもって経験することになりました!今回の山行経験からこの時期の戸隠西岳には以下の対策が重要だと感じました。
①体力・気力・技術力のトレーニング:西穂やコース距離20km/累積標高2,000m(日帰り)の複数回の山行経験くらいは必須かな、と。望ましくは、一般登山道の違いを知っておくために、バリエーションルートを一度は経験しておいた方がいい気がします。
②無数の子虫対策:私みたいに虫除け携帯を忘れる方は少ないと思いますが、決して忘れずに!集中力を要する危険箇所が沢山ある中で無数の小虫に追われ続けると、まあまあ危険です。
③水分対策:通常の山行の2倍近く持っていくと安心かと思いました。直射日光で暑い上にかなりハードな全身運動を長時間繰り返すので、想像以上に水分消費されるためです。
④要ストック:P1から八方睨まで自分の身体を持ち上げたり、滑りやすい足元をバランスよく降りていくという動作を何度も求められるアップダウンがあります。ストックがあれば、安全性アップに加えて大分省エネできるでしょう。
⑤日差し対策:サングラスはもちろん、手や首を強い日差しから身を守る日差し対策もめちゃくちゃ大事でしたね。稜線上は日差しを遮る箇所がほとんどなかったので…。
⑥動物対策:熊よけの鈴やホイッスルなど、音が大きめに出るものを用意しておくと熊やサル対策になるかと思います。
自分の短い登山歴の中でも最高難易度の山行だったこともあり、圧倒的な達成感と多少の自信が得られました!初めてのグレード「E」の山行でしたが、このレベルになると下調べ、準備、そして当日の外的(天気など)や内的(体調など)のコンディション確認が非常に重要ですね。
追記:今回北アルプストレイルの方にまとめて寄付しました。
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