南アルプス遠征 北岳・間ノ岳


- GPS
- 104:00
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 2,194m
- 下り
- 2,191m
天候 | あいにくの雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
甲子園の開催を2日遅らせた台風11号の影響により苫小牧からフェリーが出航できなくなってしまった。一日出発を遅らせる。リーダーは溜まっていたレポートを片付け、有意義に過ごした。
15時札幌駅からバスにて苫小牧まで。札駅には後輩3人が送迎に来てくれた。苫小牧からサンフラワー号に乗り太平洋へ。台風一過なのか、風は強いがいい天気。夕日が奇麗だった。夜は、ペルセウス座流星群を見ようとデッキに出てみたが体が塩臭くなるだけだった。
翌、14時頃に大洗に到着。バスに乗換え、東京駅へ。スカイツリー。駅弁買って、甲府まで特急に乗る。20時頃、甲府駅に到着。明日の買い出しをコンビニで済ませて、再び甲府駅に戻りステビ(ステーションビバーク)、あつい。
入山初日、2時に起床する。バス停に移動ししばらく待ってからバスに乗る。3時間で広河原に着く。今年は夜叉神峠の土砂崩れのため、迂回路を利用しなければならなかった。普段は2時間で行ける。バスの中で寝ていたが、運ちゃんが林道を時速60キロでガンガン飛ばすので起きてしまい、それに感動して1時間ほど見入っていた。
広河原に到着すると、残念ながら小雨が降っている。レインスーツを装備して出発。初めは森の中、木道、看板、階段。1時間でパイプでくまれた大きな橋のある渡渉点(c.1770)に着く。沢沿いに樹林帯を行く。道は明瞭だが複数存在する。しばらく行くと第ニの渡渉点。こちらも立派な橋が組んである。もう少し進むと大樺沢が見えてくる。上の方はガスがかかってよくわからない。c.2150から雪渓が上の方まで続いている。ここで20分ほど休んだ。大樺沢二股の渡渉はスノーブリッジ。右股の雪渓に上がってからおりるように渡った。その後は岩場チックな大樺沢左岸を詰めていく。
途中、1年目のエッセンを荷分けした。大樺沢の源頭まで行くと看板がある。そこから丸太はしごの連続。アスレチックな感じであるが、濡れているので慎重に行く。雨と重荷と寝不足のためか、八本場のコルでは、SLとMが憔悴しきった顔をしていた。山荘までのトラバース路では落ちたら真っ逆さまな崖に丸太はしごを取り付けてあり、やや不安ながらも慎重に進んだ。山荘に着くと自炊室を貸してくれたので、Gに天気図書かせて他のものでエッセンを作った。天気は終始悪く景色は全く望めなかった。
二日目、今日は停滞かなー。と思っているとGが39度近い熱を出している。食欲もないのでとりあえず小屋に併設された昭和医大の診療所で見てもらった。エッセン後の朝5時、なんと大雲海のパノラマが広がっている。富士山は朝日に照らされ赤々と輝きその裾野は波打つ白雲が踊っていた。だが、ものの20分程度でガスガス。一日中小屋の中で時間を潰した。Gはずっとシュラフに入っていた。
三日目朝、仲良く寝坊した。Gはあまり熱も下がらず、診療所で一日寝かせる。相変わらず天気がいまいちであるが、一瞬でも晴れてくれないかと願いつつ間ノ岳へアタック。道は一部不明瞭だが稜線を外れなければ問題ない。中白根峰から間ノ岳への稜線は岩場地形でバランスを崩さないように注意が必要であった。日本一長い3000メートル級の主稜線からの景色を想像して歩く。間ノ岳ピークは広く看板ある。真っ白。ガスなので下りる方向間違えないようにチェックして帰った。
天気も一向に悪く小屋でトランプしていた。予報では夕方から夜にかけて比較的安定するようなので何もしないよりは行動しようということで北岳に向かった。池山吊尾根分岐までは安定した岩場。そこからピークまでは木道のはしごや鎖場などあり高度感がある。ピークはやや広い。何の景色も見られず自身が全く感動しなかったことに感動した。小屋に戻り衣類を乾かすと一気に晴れて雲海に。無念。
下山日、Gの容態も比較的落ち着き、天候も回復しつつあるので下山することに。Gはサブザック。途中、お世話になった昭和医大の先生と合流して一緒に下山した。
この山行で、後輩を発熱させて辛い思いをさせてしまったことは自分の責任である。Gには申し訳ないことをしてしまった。しかし、これに懲りずにもっと山に登って欲しい。山は辛いところではなく、楽しいところであるということを知って欲しい。そして、同じ過ちを繰り返さないように、この一件を教訓にして、僕も山に登る。
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