記録ID: 8322391
全員に公開
雪山ハイキング
槍・穂高・乗鞍
奥又白池から前穂北尾根を越えて涸沢へ
2025年06月21日(土) 〜
2025年06月22日(日)
長野県
sampei
Highland
体力度
5
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 13:50
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 1,392m
- 下り
- 1,388m
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1日目
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 9:06
距離 12.9km
登り 1,350m
下り 557m
| 天候 | 初日 気温高めで雲は多少あるものの、空の青さが綺麗ないいお天気。 2日目 午前中は概ね晴れ。 お昼が近づくにつれて雲が多くなる |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
1日800円 さわんど駐車場→上高地BT 1400円 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
○上高地〜中畠新道分岐 徳沢園まではいつもの林道歩き。 新村橋は工事中なので、下流側にある仮設橋を使うことになります。 治山道路からパノラマ新道へ入って行きますが、中畠新道分岐まではちゃんと踏み跡もあって迷うことはないです。 ○中畠新道分岐〜奥又白池 最初は踏み跡明瞭で問題ないですが、松高ルンゼの右隣の尾根は結構なヤブでした。足下の踏み跡はしっかりしているのですが、笹などが周りから生い茂って、急登であることも相まって無茶苦茶疲れます。 2300mを超えて雪渓が出てきたらアイゼン装着。奥又白池を目指して雪渓を登ります。最後はトラバース気味に雪渓を横切れば池に到着です。 ○奥又白池〜前穂北尾根(5・6コル) まず状況をお伝えする前に、この区間については、この時期(残雪期終期)の山行はお勧めできません。と言うより雪がなくなるまでやめた方がいいです。 雪渓をトラバース気味に前穂北尾根方面を目指します。最初は問題なくトラバースができるでしょう。 北尾根が近づくと、がれ場と雪渓が交互に出てくるので状況に応じてアイゼンを外したりつけたりします。 がれ場はものすごくザレていて、期せずして落石を起こす可能性が高いです。 北尾根の5・6のコルへの最後の詰めは、過去の記録では北尾根から横に伸びる支尾根伝いに登っているようですが今回は雪渓を最後まで詰めました。 結構な斜度で、滑落すれば死が待っているので一部区間はロープを出して確保しつつ進みました。 コルに近づくに連れ斜度が増します。 滑落に厳重に注意です⚠️ ○前穂北尾根〜涸沢 前回はここを登ったのですが今回は下り。午後になり雪も緩んでいい感じに下りやすい。 最初は急な下りなので滑落には十分注意が必要ですが、場所が開けているので歩きやすいです。 ルート自体は、見通しが効くので迷うことはないです。 ○涸沢〜上高地 説明不要のメジャールート とっても歩きやすいです。 |
| その他周辺情報 | 竜島温泉せせらぎの湯 620円 アルカリ性の美肌系で素晴らしいお湯です 藪漕ぎで出来た小傷とかは治りそうです 野麦街道からすぐなのにアクセスが分かりにくいのが難点です 食堂は休止中で利用できませんでした https://ryushima-onsen.jp/ とく兵衛 ざるそば700円 鴨汁そば900円 野麦街道沿いのお蕎麦屋さん 素朴なお蕎麦の味わいはとても良い お客さんが次々に訪れてました |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
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雪渓が松高ルンゼ、すぐ右の樹木に覆われた尾根に道が付いているので尾根へルンゼを登ることも出来るらしいのですが、踏み抜きが怖そうな感じでした
6/21 8:41
雪渓が松高ルンゼ、すぐ右の樹木に覆われた尾根に道が付いているので尾根へ
ルンゼを登ることも出来るらしいのですが、踏み抜きが怖そうな感じでした
ルンゼを登ることも出来るらしいのですが、踏み抜きが怖そうな感じでした
奥又白池へは左手前の雪渓をトラバースします
まっすぐ詰めていくとA沢に出るはずです
まっすぐ詰めていくとA沢に出るはずです
奥又白池はドラゴンアイ状態になっていて、思いもかけぬ美しさでした
池からは5・6のコルの状況が見えます
コルまで雪が繋がっている様子に見えました
コルまで雪が繋がっている様子に見えました
池を出発してトラバース開始です
徐々に傾斜がきつくなっていきます
少し緩んだ悪雪ですが滑ったら危ないので慎重に進みます
徐々に傾斜がきつくなっていきます
少し緩んだ悪雪ですが滑ったら危ないので慎重に進みます
コル直下の雪渓が最も緊張しました
アイゼンを蹴り込みながら慎重に登ります
アイゼンを蹴り込みながら慎重に登ります
ロープを出した厳しいトラバースその��
左上を横に移動するんですが落ちたらヤバそう
雪が無ければさほどでもないでしょう
左上を横に移動するんですが落ちたらヤバそう
雪が無ければさほどでもないでしょう
ロープを出した厳しいトラバースその��
左下の数mを横切るだけですが落ちたらタダでは済まなそう
ここも雪が無ければ易しそう
左下の数mを横切るだけですが落ちたらタダでは済まなそう
ここも雪が無ければ易しそう
難所を振り返ってみたところです
手前が最上部の小雪田
その下の雪渓最上部のトラバースが難所です
奥が最上部が土まみれの雪渓
手前が最上部の小雪田
その下の雪渓最上部のトラバースが難所です
奥が最上部が土まみれの雪渓
奥穂〜涸沢岳の稜線と星空
さすがはiPhone 16proですね、sampeiさん
さすがはiPhone 16proですね、sampeiさん
昔のクライミング道具が陳列されていました
岩登りと言うのが相応しい佇まい
岩登りと言うのが相応しい佇まい
横尾あたりからは昨日トラバースした前穂東面の雪渓を一望に出来ます
装備
| MYアイテム |
Highland
重量：-kg
|
|---|---|
| 個人装備 |
アイゼン
ピッケル
ヘルメット
<br />補助ロープ
軽量ハーネス
最低限のカラビナ
ヘッデン
小屋での防寒着
|
感想
S) バス停に一番近い沢渡第3駐車場で車中泊。
思ってたより車が少なかったです。
4時過ぎに起きて準備を整え5時のバスで上高地へ向かいhighland さんと無事合流。
今日が近づくにつれて予報がいい方に変わっていい登山日和の晴れ最高です！
奥又白池はいい時期に当たったようで、ドラゴンアイをしっかり見ることができました。
この池に辿り着くための松高ルンゼの横の尾根道は、無茶苦茶疲れました。少なくともこの時期は全くお勧めできません。
奥又白池から前穂北尾根の5・6コルは、近づくに連れて斜度が急になり、結構な緊張感の中進みました。
ザイルやハーネス、しっかり準備しておいて本当によかったです。あるとないとじゃ安心感が違います。
今回はピークを踏むことはなかったですが充実した山行になりました。
アクシデントとしては、ゴール直前で靴が崩壊。
11年間しっかり仕事をしてくれました。
H) 訪れる人も少ないひっそりとした美しい池へのハイキング、それだけじゃ何なので５・６のコルを越えて涸沢へ行く、というやや甘めの気分で計画した今回の山行です。
しかし、実際には藪漕ぎの末に悪雪の急な雪渓を登り降りするという想像外の険しさ。この時期人が少ないのには理由があるんだと納得した次第です。
奥又白池までは暑さの中の藪漕ぎをこなせば普通に着けるのですが、そこから５・6のコルまでは滑ったら危なそうな雪壁をひたすらトラバースして最後はコルへ登っていきます。最後１箇所厳しい雪渓のトラバースで補助ロープ使いました。コルから先は容易です。
今回の目的地である奥又白池はドラゴンアイ状態で良いものを見られました。終わってみれば静かな良い山行となりました。
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