劒岳 立山


- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,921m
- 下り
- 1,916m
天候 | 晴れのち雷 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
国内第1級の難関ルート。なので、整備はしっかりされている。 毎年滑落事故が起こっている。 特に、下りは集中力が切れないようにしなけらばいけない。 ★ヤマビデオ https://youtu.be/4ySwTvxaZBY |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
【行動概要】2014/8/22-23
室堂ー剣沢C1ー劒岳At.
C1ー立山ー室堂下山
憧れの山。劒岳。
2年前の夏、劒岳を登ってきた。登ろうと思ったきっかけは、山渓で特集されていた劒岳の写真を見たからだ。東京発の夜行バスに揺られ、室堂に着いた。朝の6時頃だったと思う。まずは剣沢キャンプ指定地に行く予定だったが、劒岳が早く見たいという気分で、ルートを変えたり、ガレ沢に迷い込んだりして、結構気持ち的な余裕はなかったのかもしれない。
荷物をデポしてテントを立てて、アタックに向かう。往復で6時間の読み。時間は予定通りだった。登りは天気も良く、適度に集中して登って行けた。山頂に着いた時には風もなく、達成感で嬉しかったことを覚えている。写真はほとんど撮れなかったが、動画をユーチューブにアップした。
しかし、下りは焦っていた。天気がどんどん悪くなり予定より時間もかかっていた。焦る気持ちが危険信号だったのだが、途中でスリップしたり岩に頭を打ったりとハットさせられることが何度もあった。(体力には自信があったが、岩登りのテクニックが伴っていないことを思い知らされた。この山行がきっかけでボルダリングを真面目に取り組むようになった。)
剱沢小屋に着く頃に夕立に会いやや濡れてしまう。雨が上がると小屋の前に二重の虹がかかる。珍しいのか、小屋の従業員も夢中で写真を撮っていた。テントに戻り安心して眠った。
深夜11時頃。寒気が流入し、爆雷が鳴り響く。テントの外は暗く、ヘッドライトを照らしても、30mほど先にあるはずの小屋も見えない。本来なら、小屋に向かって走り避難するべきだっただろう。しかし、それもできないほど動揺していたのと、走り出す勇気がなかった。
その時、沢を吹き降ろす突風がテントを煽った。テントの中の自分は宙に舞い、ペグは全て抜けて、テントが風に引きずられた。立ち上がることもできず、テントの中で踏ん張った。テントの床に穴が空いた。テントを吹き飛ばされまいと、重めの石を集めてテントの中に運んだ。風の息が切れるタイミングを狙った。(テントを張る向きと、張った場所が悪かった。入り口から劒岳が見える方向にこだわり、もろに風を受ける方向にテントを張った。ここは、一段小高くなっているテン場だった。また、テントが湾曲するような張り方になってしまったのも問題だ。さらに言えば、2人用テントを1人で使っていたことも原因か。)
翌日、立山を縦走して室堂に下山した。良い天気だった。
今でも、自分のテントの床面にはテーピングテープで補修した後が残っている。初めてのマイテント泊は装備を傷つけたのと引き換えに多くのことを学んだ。
後日、春を背負っての映画を見た。この山行のことを思い出した。
★ヤマビデオ(YouTube)
(ちなみに、地図では「劔」ではなく、「剱」が正確です。)
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