入道丸・赤鞍ヶ岳・高岩
神奈川県
山梨県
山キチどん
- GPS
- --:--
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 1,783m
- 下り
- 1,526m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 8:39
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 9:19
| 天候 | 雪 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2009年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
下山口：無生野BSから富士急山梨バスでJR中央本線上野原駅 |
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感想
日本海と太平洋岸に二つの低気圧が通り、関東平野部でも雪の予報が出た。“ムーンライトながら”で横浜に着くと雨、中央線の藤野まで来ると霙交じりの雪、車両故障の影響で藤野到着が遅くなり予定の神奈交バスに乗れず35分後の便で奥牧野（おくまぎの）へと向かった。
積雪は5�冤召蠅肪�している。車道から分れて秋山川を渡り東から張り出した尾根の小高い部分を乗越した。ここは甲斐と相模の国境の地、戦国小田原北条氏の出城があった所で、武田氏との鬩ぎ合いの最前線だったようだ。尾根を乗越すと綱子川沿いに車道が現れ、再びアスファルト道となった。上流の綱子集落を過ぎるともう人家は無い。綱子川の左岸に渡ると右に林道が分岐し10mほど入ると綱子峠への登山口に到った。ここまで3.7�劼猟垢ぜ崙司發�だった。
登山道に入るとトレースは無く、深々と降り続く雪の中、急坂を登った。植林帯で単調な登山道を行き谷を一つトラバースし尾根の張り出しを越えて綱子峠（標高515m）に到った。峠を越えると山梨県上野市（旧秋山村）へと続いている。山梨・神奈川県境の尾根を進むが反対方向に「大平山→」の標識があった。登山地図のルート通り林道を歩いてきたが稜線にも道があったのだ。しかも山名の付いた山もありもっと調べてくれば良かったと後悔するがここまで来てはどうしようもない。後で調べてみると標高510mの3等三角点「富岡村」が大平山のようで綱子峠からは1.5�劼曚彬未飽銘屬垢襦�
稜線に出ると風があるかと覚悟していたがそれほどでもなく、絶え間なく雪が降り続くのみ。最初のピーク入道丸(714m)は三角点峰で3等「安寺沢村」が置かれていた。しかし山頂標識、展望はなく何もせず通過した。南側の尾根が迫ってきて綱子川を収束した所が平野峠(690m)、6方面からの登山道が合流する。県境は南の尾根を下って行きこの先の縦走路は全て山梨県となった。
縦走路を進んでいると、右手の斜面でドドっと音がしたかと思うとシカが駆け下りて行った。しかし何かが足に絡みついたか倒れこみもがいている。助けてやろうと近づくと、さらに逃げようとする。どうやらワナに掛かったようで太いワイヤーが後ろ足に食い込み既に骨が露出しかなり弱っているようだ。かわいそうだがなんともできず涙を呑んでその場を離れた。
P903は“ムギチロ”となんとも奇妙な名前がついているがここも展望は利かない。P855を越えると急な下りで巌道峠(790m)に達した。旧秋山村と道志村を繋ぐ車道が昭和63年に開通したと石碑に刻まれていた。こんな雪の日にも通る車があると見え轍が残っていた。
再び急登で北東側に登ると送電鉄塔があり見通しは利くが、雪雲は低く遠望は利かない。一旦なだらかになり再度登り詰めると鳥井立 (とりいだち・1,048m)に到る。昭文社地図には「御牧戸山」と記されているので現地の表示はどうか楽しみにしていたが山頂標識はなく、どちらが一般的な名かは分からず仕舞いだった。TV電波塔が設置され、3等三角点「神野村」があるが木立の中。次の長尾(1,107m)も展望なく、細芽ノ頭(1,130m’)も気づかずに通り過ぎてしまいそうだった。
P1193を過ぎると道志村大栗に下る道が左に分岐して行った。赤鞍ヶ岳は昭文社登山地図ではこの次のP1257の地点とされ括弧書きで「ワラビタタキ」とも記されている。しかし地形図ではさらに1.8�卆召虜嚢眦�P1299の地点が赤鞍ヶ岳とされている。昭文社地図ではこの地点を「朝日山（赤鞍ヶ岳）」としている。良く分からないまま現地で確認しようとすると、P1257m（ワラビタタキ）には山頂標識は無く、無人の雨量計施設だけが備わっていた。
西稜線を下ると岩場となりウバガ岩と地図に記されているが、どの岩なのか特定は困難だった。初めて展望の利くところに出たがやはり雪雲は厚く、どんどん雪を降らせている。積雪は15�儖未砲覆辰討�た。小さなアップダウンを繰り返し標識が現れると秋山峠（約1,270m）、道志村役場からの登山道が合流した。峠から北に向きを変え200m程進むと今日の最高所、赤鞍ヶ岳(1,299m)に達した。行政によると思われるしっかりした山頂標識がありここを赤鞍ヶ岳とするのが順当のようだ。都留市の二十六夜山からの縦走路が合流する山頂は樹林帯の中で展望なし。
ここから北は6年前に歩いた道だが殆ど記憶に蘇らない。雪に覆われた今日と無積雪のあの日とでは共通するものは少ないのか・・・サンショ平（1,110m’）の手前で棚ノ入山と王ノ入川の谷が展望できる所があり雪に煙りながらも写真に収めることができた。サンショ平は四叉路で前回は東へ旧秋山村の二十六夜山への道を取ったが、今日は北西の雛鶴峠を目指す。
歩く人が少ないとみえて笹や木の枝が被り、たっぷり雪が付いているのでストックで枝の雪を落としながら行かないと雪塗れになってしまう。標高850mまで下り、登り返すと日向舟(927m)、展望も何もない。北西方面に下り雛鶴峠（ひなづるとうげ795m）に到った。この下を県道35号線が新雛鶴トンネンルで抜けている。あとはバス停まで歩くだけだがまだ時間はある。平成15年1月に九鬼山から高取山方面に縦走したときに通ったルートは北西700mに位置しているので高岩まで行けば繋ぐことができる。
縦走路をはみ出して高岩にピストン、100mの標高差と雪落しのため行きは25分掛かったが帰りは13分で戻れた。高岩(約890m)は特段何もない山頂だった。峠からは尾根の張り出しを迂回するように下ると県道の旧道トンネルの北出口に出た。トンネルは閉鎖されており車は通らなかったが新道へと下り立つと忘れた頃に車が通っている。無生野（むしょうの）バス停に到着し今日の行程を終えた。お酒の看板の上った家の軒下で雨具を脱ぎ荷物を整えていると上野原行きのバスが来た。峠越えでは雪で垂れ下がった竹を強引にバスで押しのけ側面を摺りながら上野原駅に着いた。中央線から青梅線に乗換え河辺（かべ）のビジネスホテルに宿泊した。
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