記録ID: 7538449
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
奥多摩・高尾
秋の高柄山VR
2024年11月29日(金) [日帰り]
山梨県
へるにゃん
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 04:10
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,238m
- 下り
- 1,266m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2024年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
帰り：秋山温泉の送迎バスにて上野原駅下車、JR利用 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
今回の山中での行程の大部分がバリエーションとなる。高柄山周辺はバリエーションルートが取れる尾根・谷筋が多数あるが総じて難度が高め。場所によっては引き返せなくなる場所もあるので最低限お助けロープなどの携行が望ましい。 ■川合地区〜千足地区 バリエーション。道標・テープ類なし。危険箇所あり。 川合地区東端の小径より東に進む。地形図の実線よりやや北に道は続いているが道なりに歩いて問題ない。終点の墓地奥より沢に向けて下降するが道は半分ほど消滅しているので安全な斜面を見定めて下ると水道施設の管理道に行き当たる。沢床から東の尾根への取り付きが難所で濡れていて手掛かり足掛かりの少ない激登りとなった。これは引き返せないのではっきり言ってお薦めできない。しばらく登ると踏み跡に合流する。300m付近で鉄塔か何かの跡がいくつかある。以降、多少の笹藪はあるが概ね尾根通しで歩ける。千足集落直上の石仏群を見て南へ下ると農地に出て車道に出る。 ■林道千足線終点〜P591？〜石尊大権現〜千足峠〜高柄山山頂 バリエーション。道標・テープなし。危険箇所あり。 千足集落の終点まで歩き標識の脇から取り付く。植林の中、踏み跡のない急登を直登していくと段々と山道らしくなる。P591とテープにある場所からは道が安定する。 標高620m付近から東の尾根へは地形図に出ないギャップがあるためやや南寄りに入る。尾根は概ね明瞭だが荒れている。 石尊大権現の参道は鳥居をくぐった先の谷の右岸を進む。トラロープが張られているが滑落の危険のある険しい道になっている。550m付近で途中で道がなくなったと思い尾根に逃げたがこれも引き返しの厳しい斜面で緊張を伴うものだった。 石尊大権現は鳥居からかなり登った稜線に近い場所に鎮座しているがそこから一般ルートに出るまでにはまた厳しい尾根道か危険なトラバースを踏む必要がある。かといって引き返すのも同じくらいに危険なのでいずれにせよ安易にお薦めできるものではない。 一般道に合流した後は数度のアップダウンを経て頂上に立つ。 ■高柄山山頂〜下降点〜林道田野入線 一部バリエーション。バリエーション区間はテープ類なし。 高柄山から鶴島御前山方面へ下る。落ち葉で滑りやすかったり谷沿いの狭いステップを歩かされたりとそれなりに険しい。 P508の手前の鞍部より東の沢に下る。直接谷に下りても良いしすぐ南の尾根地形を利用しても良い。沢床に出れば後はそのまま流れを辿って下りていく。当然荒れているが傾斜も緩く下りられないようなギャップ・滝もほとんどない。1kmほどで林道終点に出る。林道は車両が出入りしているようだが野生動物との遭遇には注意。 |
| その他周辺情報 | ■入浴 秋山温泉（10:00〜21:00/大人1,000円） https://www.akiyamaonsen.com/ |
写真
＜梁川駅＞
入山予定地最寄りの四方津からではなく梁川駅からスタート。背後の御前山シリーズが秋の装いに。
入山予定地最寄りの四方津からではなく梁川駅からスタート。背後の御前山シリーズが秋の装いに。
国道を東に進み、すぐに離れて河岸段丘の町へ下りていく。対岸の前道志の山並みも色鮮やか。
崖沿いの小径を歩いていく。国道の喧噪もここではほとんど届かず静か。
農地の中に立つ庚申塔。三猿は風化してしまっているが寛政五年の字ははっきりと読める。
＜小松大明神宮＞近年改修された重盛公を祭神とする立派なお宮。今回は別の神社へお参りするのが目的なので鳥居の前だけで失礼する。
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11/29 10:55
＜小松大明神宮＞
近年改修された重盛公を祭神とする立派なお宮。今回は別の神社へお参りするのが目的なので鳥居の前だけで失礼する。
近年改修された重盛公を祭神とする立派なお宮。今回は別の神社へお参りするのが目的なので鳥居の前だけで失礼する。
塩瀬大橋で桂川を渡り塩瀬地区へ。紅葉の良さとこれからの行程を思うと倉岳山辺りでお茶を濁してもいいかなと思ったりもする。
川合までは前道志の山際に設けられた車道を歩いていく。大地峠に繋がる林道整備の関係か割と最近綺麗にされたような感じを受ける。
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11/29 10:57
川合までは前道志の山際に設けられた車道を歩いていく。大地峠に繋がる林道整備の関係か割と最近綺麗にされたような感じを受ける。
塩瀬に入ると石仏群が目立つようになる。玉道祖神はこの辺りでは珍しい。
塩中橋を渡り塩瀬の集落へ。瑞渕寺参道の巨大な地蔵が目を引いた。
＜白山妙理大権現＞瑞渕寺向かいの民家脇に祀られている。道具小屋と同じ色をしていて鳥居が庇で隠れていたので四角錐の屋根に気付くまでは一見それとは判らなかった。
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11/29 11:03
＜白山妙理大権現＞
瑞渕寺向かいの民家脇に祀られている。道具小屋と同じ色をしていて鳥居が庇で隠れていたので四角錐の屋根に気付くまでは一見それとは判らなかった。
瑞渕寺向かいの民家脇に祀られている。道具小屋と同じ色をしていて鳥居が庇で隠れていたので四角錐の屋根に気付くまでは一見それとは判らなかった。
祠を覗く。白山妙理とはつまり白山神社の事だがこの辺りではその名で呼ばれることはめったにない。
＜瑞渕寺＞賽銭箱も鰐口すらないひっそりとしたお寺。創建は不明だが大月市の資料館によるとそれなりに歴史のあるお寺らしく、神仏分離によって向かいに移された白山妙理大権現の他にも複数のお堂があったという。
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11/29 11:04
＜瑞渕寺＞
賽銭箱も鰐口すらないひっそりとしたお寺。創建は不明だが大月市の資料館によるとそれなりに歴史のあるお寺らしく、神仏分離によって向かいに移された白山妙理大権現の他にも複数のお堂があったという。
賽銭箱も鰐口すらないひっそりとしたお寺。創建は不明だが大月市の資料館によるとそれなりに歴史のあるお寺らしく、神仏分離によって向かいに移された白山妙理大権現の他にも複数のお堂があったという。
紅葉で真っ赤に燃える綱之上御前山を見つめる軒先の仏様。そういえば別名が寺山とよぶんだったと思い出す。
寺を出て塩瀬と川合を結ぶ一本道を進んでいくとこれまた立派な秋葉燈が立っている。
＜新倉橋（旧橋）＞
現在は通行止めの吊り橋。撮影は現用の新倉橋より。
現在は通行止めの吊り橋。撮影は現用の新倉橋より。
さらに300mほど東に進んだ橋上からは大滝が見える。木々で全容が収められないのが残念。
＜犬嶋神社＞
社叢のイチョウが見事なレモンイエローとなって通りを明るくしている。
社叢のイチョウが見事なレモンイエローとなって通りを明るくしている。
近郷の鎮守の神様。大月から上野原にかけて同号の神社は多い。江戸時代の灯篭が境内に残る。
＜川合登山口＞
大地峠へ向かう分岐を見送って四方津駅側へ坂道を下る。傍らには月待塔。
大地峠へ向かう分岐を見送って四方津駅側へ坂道を下る。傍らには月待塔。
小径は地形図の実線よりもやや北にずれている。これまた地形図の図よりも小さなカーブで小さな沢を渡ると苔むした石祠とお堂か簡易便所の跡らしき建物が並んでいた。もしかしたらこの沢を辿っていけば千足集落に出られる破線路に合流できるのかもしれない。
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11/29 11:24
小径は地形図の実線よりもやや北にずれている。これまた地形図の図よりも小さなカーブで小さな沢を渡ると苔むした石祠とお堂か簡易便所の跡らしき建物が並んでいた。もしかしたらこの沢を辿っていけば千足集落に出られる破線路に合流できるのかもしれない。
すぐそばの尾根地形の斜面には人一人が通れそうな穴があった。防空壕跡だろうか。
謎に包まれた地形図の実線だが奥は農地になっていてちゃんと車両が行き来しているようだった。
車道最奥には道標か何かが朽ちて立っていた。地図と見比べてみると南のP417mから伸びる尾根の先にいるらしい。藪の中に
終点は福昌寺の墓地になっていた。先の尾根通しのルートも魅力的に思えたがここから東の尾根へ取り付く。
取り付く、といっても墓地の東は谷地形になって急に落ち込んでいる。
直下降できる傾斜でもないので斜面を横切って下りていく。辛うじて踏み跡かな、と思えるような箇所はある。
ずり落ちながら沢へ下降していくと単管で組まれた手摺が現れた。下流には水道施設や導水の黒い塩ビ管などもあった。
沢は丁度下りた所で合流している。こちらのナメは南からの細い谷。
目的の東の尾根に取り付こうにも傾斜がきついのでナメを遡上してみるも急すぎて手も足も出ない。
引き返して沢の合流点から斜面に飛びつく。写真中央のトラバースが一見正攻法のように思えるが濡れてぐずぐずで手掛かりに使える木の根も少なくて必死に這い上がった。ロープを持っていないとここの下降は厳しい。
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11/29 11:41
引き返して沢の合流点から斜面に飛びつく。写真中央のトラバースが一見正攻法のように思えるが濡れてぐずぐずで手掛かりに使える木の根も少なくて必死に這い上がった。ロープを持っていないとここの下降は厳しい。
突然踏み跡らしいものが尾根南側に現れた。もしかしたら下流側から安全なルートがあったのかもしれない。
碍子っぽい陶器も散乱していたので鉄塔跡だろうか。それにしては鉄骨が細いけど。
少し上にはもっとはっきりとした跡が残っている。千足への架線跡だったのかな、と勝手に想像する。
北側を巻いてもいいけども一つ東の尾根にトラバースできそうな踏み跡を見付けたのでそちらに従うことにする。
結局主尾根で笹藪に突入する羽目になった。見た目ほど濃くはなく、距離も短い。
境界見出標まで。かつては歩かれていた尾根のようだ。近くには作業用の錆びたワイヤーも転がっていた。
主尾根からは緩い登りとなり荒れ放題の350m圏峰に出た。ここには何かピークを表すようなものは何もなかった。対岸から見れば目立ちそうなものなのに。
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11/29 11:55
主尾根からは緩い登りとなり荒れ放題の350m圏峰に出た。ここには何かピークを表すようなものは何もなかった。対岸から見れば目立ちそうなものなのに。
茂みで桂川沿いの里山は見えないもののそれより先の権現山の稜線は少し見えた。
ちなみに登ってきた方角はこのような具合で見通しが悪い。つくづく登りで良かったと思う。
稜線に乗ってしまえば後はバリエーションにしては難度は低い。黄金色になった空を楽しみながら歩く。
ピーク以降は多少荒れているものの滅茶苦茶という訳でもなく。勾配も気持ち良い。
梢越しに見るコモアブリッジと河岸段丘。権現山の屏風を立てたような稜線はいつ見ても見事だ。
結構高柄山には来ているはずだけど紅葉の時期に登るのは初めてかも。
たまに尾根上に小規模なギャップがあって迂回を強いられる。以前大地峠から千足集落へ下りた際にも似たようなギャップに遭遇した。これは東の栃穴御前山の途中にも見られる。こちらも山城だったのだろうか。
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11/29 12:05
たまに尾根上に小規模なギャップがあって迂回を強いられる。以前大地峠から千足集落へ下りた際にも似たようなギャップに遭遇した。これは東の栃穴御前山の途中にも見られる。こちらも山城だったのだろうか。
日当たりの良い所は笹藪になっている。こちらも突破は困難ではない。
左手下に千足の集落を見つつ再び藪っぽくなってきた尾根を辿る。
そろそろ石仏群のある鞍部、というところで石祠に出会う。木札のようなものはなく中はがらんどうだった。
近くの藪にばらばらになっていた祠があったので組み直した。刻まれた部分から疱瘡神と読める。
石祠のすぐ先が鞍部だった。こちらはパズルが難しく戻す気が起きない。川合集落との連絡道であり大地峠に抜ける尾根道との交差点だったのだろう。
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11/29 12:12
石祠のすぐ先が鞍部だった。こちらはパズルが難しく戻す気が起きない。川合集落との連絡道であり大地峠に抜ける尾根道との交差点だったのだろう。
集落へ下りる道は5月に来た時よりも明瞭になっていた。ただ、土が少し流れたのか歩きにくくなっていた。
そのまま千足集落を南下。三界萬霊塔や月待塔が並ぶ法面を見つつ歩く。
＜月日神社＞
こちらのお宮も今回は鳥居はくぐらず。5月の時と比べると紙垂が張り直されているようだった。
こちらのお宮も今回は鳥居はくぐらず。5月の時と比べると紙垂が張り直されているようだった。
西斜面を見上げる。この先には川合−大地峠の一般ルートがあるはずだけどそこに到達するにはかなり険しい道を歩かされそう。
＜林道千足線終点＞いつの間にかオフロードとなり林道終点に辿り着いた。谷沿いに作用道らしきものは見て取れるが今回は追わない事にする。
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11/29 12:24
＜林道千足線終点＞
いつの間にかオフロードとなり林道終点に辿り着いた。谷沿いに作用道らしきものは見て取れるが今回は追わない事にする。
いつの間にかオフロードとなり林道終点に辿り着いた。谷沿いに作用道らしきものは見て取れるが今回は追わない事にする。
安直に看板のすぐ裏手より取り付く。ぐずぐずだが東寄りに尾根に向かう先人の足跡があった。
尾根はスギの枯れ枝やらで荒れている。とはいえ滑落の危険はほとんどないので強引に登っていく。
500mを超えた辺りで一旦植林が途切れ、そこからは黄葉の中を歩いた。
520m付近で傾斜が落ち着いた。尾根も広くなって歩きやすくてまるで一般ルートのよう。
植林のない西側に紅葉が集中しているのでそちらばかり見て登る。
590m圏の等高線が閉じたピーク手前はやや急登。喘いで立ち止まったついでに振り返ると雨降山の鉄塔が目に入った。
川合から大地峠へ登ればこちらの尾根が錦の様に見えたんだろうか。
予定している下降点までは一度小さく下ってから登り返す。もうこの辺りまで来れば藪も滅茶苦茶な登りもなく安定した尾根歩きに。
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11/29 12:42
予定している下降点までは一度小さく下ってから登り返す。もうこの辺りまで来れば藪も滅茶苦茶な登りもなく安定した尾根歩きに。
鞍部付近にて。ため息が出るくらい紅葉が綺麗で前に進みたくない。
幅広の道が西側の谷から上ってきているように見える。林道終点から沢を詰めて登る道があったんだろうか。
軽くひと登りして742m点に至る尾根の平場に出ると木にピンクテープが巻いてあった。
ここから742m点を目指さず千足沢へ向けて下降する。東尾根の下りはじめはかなり急なので南寄りに迂回しながら尾根に乗った。
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11/29 12:48
ここから742m点を目指さず千足沢へ向けて下降する。東尾根の下りはじめはかなり急なので南寄りに迂回しながら尾根に乗った。
この尾根は歩く人もいないらしく足元が不安定。おまけに藤蔓がのたくっているので左に右に回避を強いられる。
とにかく尾根はずっとこんな感じ。おまけにずっと急傾斜なので万一沢筋で下りられない、となった場合登り返すのは辛いだろうなと思いながら下るのはあまり気分のいいものではない。
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11/29 12:50
とにかく尾根はずっとこんな感じ。おまけにずっと急傾斜なので万一沢筋で下りられない、となった場合登り返すのは辛いだろうなと思いながら下るのはあまり気分のいいものではない。
無事に沢が見えてきた。それなりに落ち込んでいるが歩きやすい場所を探して沢床に下りた。
下り立った所は複数の沢の合流点だった。この辺りの沢を詰めて登るのもまた一興かもしれない。
今回の目的である石尊大権現への登拝道へは沢をもう少し下る。道はないので沢筋の適当な所を歩いた。
参道は基本的に谷沿いになる。小滝を見て行き止まりになるように見えるが東の対岸に渡った先に踏み跡がある。
写真がいまいちだけど足場から谷までは10m近くと高度感がある。
鳥居から50mほど高度を上げた所でようやく随神門となる。かなり険しい参道である。
尾根の西側にうっすらとルートがある。トラロープがないと見逃してしまうだろう。そして足元が危ういのでこのトラロープには握りっぱなしだった。
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11/29 13:10
尾根の西側にうっすらとルートがある。トラロープがないと見逃してしまうだろう。そして足元が危ういのでこのトラロープには握りっぱなしだった。
その後トラロープがなくなり依然として危うい足場を伝っていく。標高550m付近でルートが不明瞭となりガレた谷を正面に見る。これ以上道が細くなると進退窮まると感じロープ終端まで引き返した。写真はその引き返す最中のものだがそれもまた怖いものだった。
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11/29 13:13
その後トラロープがなくなり依然として危うい足場を伝っていく。標高550m付近でルートが不明瞭となりガレた谷を正面に見る。これ以上道が細くなると進退窮まると感じロープ終端まで引き返した。写真はその引き返す最中のものだがそれもまた怖いものだった。
トラロープ終端より尾根に這い上がる。岩はもろくホールドにすらならないので生木の根を頼りに身体を引っ張り上げた。等高線以上の傾斜で引き返しが厳しいため必死だった。
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11/29 13:16
トラロープ終端より尾根に這い上がる。岩はもろくホールドにすらならないので生木の根を頼りに身体を引っ張り上げた。等高線以上の傾斜で引き返しが厳しいため必死だった。
隣の尾根を眺めて一休み。この眺めがなければ心が折れていたかもしれない。
尾根に乗って20mほど高度を上げた所で谷からトラロープ付きの道が上ってきていて愕然とした。とはいえこちらもかなり急な部分を詰めてくるらしい。危険なので下りて道を確かめる気も起きなかった。
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11/29 13:25
尾根に乗って20mほど高度を上げた所で谷からトラロープ付きの道が上ってきていて愕然とした。とはいえこちらもかなり急な部分を詰めてくるらしい。危険なので下りて道を確かめる気も起きなかった。
東の谷に向かって枝葉を伸ばす色とりどりのカエデたち。絵画のような光景。
合流後は尾根脇を進むジグザグを外さないように歩く。案外上部は道がしっかりとしていて驚く。
西の谷に掛かる紅葉も負けていない、ではなく大地峠への稜線が見えてきた。
もう一度切り返して完全に尾根に乗った。苔の状態が通行量を物語っている。
＜石尊大権現＞
尾根の先に立派な祠が鎮座していた。今回の山行の目的のひとつだ。
尾根の先に立派な祠が鎮座していた。今回の山行の目的のひとつだ。
中の石祠も覗かせていただいた。扉はピンで勝手に開かないように工夫がされていた。身の危険を感じるような場所がいくつもあったにも関わずここを維持されている集落の方々には恐れ入る。
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11/29 13:31
中の石祠も覗かせていただいた。扉はピンで勝手に開かないように工夫がされていた。身の危険を感じるような場所がいくつもあったにも関わずここを維持されている集落の方々には恐れ入る。
祠の背後から尾根に取り付いたがこれは悪手。本日第三の急傾斜だった。左手（東）の空が見える方向へ巻いて登る方が安全。何となく踏み跡も見える。
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11/29 13:31
祠の背後から尾根に取り付いたがこれは悪手。本日第三の急傾斜だった。左手（東）の空が見える方向へ巻いて登る方が安全。何となく踏み跡も見える。
いよいよ稜線も近い。頭の上の紅葉を励みに必死に斜面に張り付く。
稜線が迫るも倒木を越えたり灌木をかわしたりで一向に進まずもどかしかった。
710m圏峰の北側にある鞍部にほど近い所に這い上がって一般道に合流。足元には境界標が設置されている。
登ってきた部分を見下ろす。左右を見渡しても傾斜がきつくこの辺りから下降できそうには見えない。
高柄山へはアップダウンが待ち受けすんなりとは登らせてくれない。何度来てもここで息が切れる。
山頂からは北に上野原市街が良く見える。御前山も向かいの山稜も植林以外はきれいに紅葉していてこの時期しか見られない絶景だな、と思いながら携行食を頬張った。
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11/29 13:47
山頂からは北に上野原市街が良く見える。御前山も向かいの山稜も植林以外はきれいに紅葉していてこの時期しか見られない絶景だな、と思いながら携行食を頬張った。
小休止の後、新矢ノ根峠に向けて下る。縦走路は東側が鮮やかだった。
縦走路は落ち葉が岩を隠していて油断ならない。よく滑る上、何度も岩に足を取られそうになった。
550〜500mにかけてのトラバースはいつ歩いても緊張する。落ち葉が堆積してなくて本当によかった。
直接下るにはやや傾斜があったので左手前の尾根地形を伝って谷筋へと出た。
谷は荒れているものの傾斜は極めて緩いため概ね沢床を歩いて進める。
沢筋はどんどん荒れ始めるも歩けないほどではない。道中いくつか小ギャップはあるので巻くなり素直に下りるなりして対処する。
＜林道田野入線終点＞
小高柄方面から矢ノ根沢の本流が合流する辺りが実質的な林道終点。左手奥から沢を跨いで出てきた。
小高柄方面から矢ノ根沢の本流が合流する辺りが実質的な林道終点。左手奥から沢を跨いで出てきた。
林道は車両の出入りがあるようなので藪もなく快適な地道を歩ける。
＜林道田野入線起点＞
谷筋の紅葉などを楽しんでいるうちに林道を抜けだした。水道施設手前に起点のプレートがある。
谷筋の紅葉などを楽しんでいるうちに林道を抜けだした。水道施設手前に起点のプレートがある。
車道に合流。矢ノ根沢と八ッ倉沢の合流するこの辺りは谷が深く角度によっては見栄えがする。
撮影機器：
装備
| MYアイテム |
へるにゃん
重量：4.08kg
|
|---|
感想
秋の高柄山バリエーション。今回は以下4つを組み合わせて歩いた。
�＼藺�集落西の尾根北側
�⇔啼酸藺�線終点からP742より派生する北尾根→千足沢
��石尊大権現参道
�つ疆膰譱飴魁盜睚岨浬珍�路のP508西鞍部から林道田野入線
ルートの説明やキャプションにも入れたのだけど�，亮茲衂佞�と��はかなり急峻で、登れたとしても引き返しができないような箇所がいくつかあり緊張を伴うものだった。もう少し慎重にルートを見極めるべきだったと思う。とはいえ石尊大権現の参道は険しすぎる。鳥居、門、祠ともに妙に立派だが参拝に訪れる住民は一体どれほどいるのだろうか。
�い浪甬酳發い織襦璽箸諒發�直し。田野入林道は草ぼうぼうで見通しが悪くいかにもクマが徘徊していそうな所だったという記憶があり、そういう意味では今回の核心部になるものと身構えていた。最近伐採作業が入ったのか林道は歩きやすくなっていて拍子抜けだった。もっとも林道終点の斜面にはカモシカがいたので驚かされたのだけど。
どのルートも地図には記載がないためまず人と出会うことはない。この日は高柄山の山頂にも人はおらず、おかげで静かな山歩きと紅葉狩りが楽しめた。今年の低山は紅葉の当たり年ではないだろうか。
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