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Yamareco

記録ID: 686076
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

立山・剱岳縦走

2015年07月25日(土) 〜 2015年07月27日(月)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
53:03
距離
19.4km
登り
2,269m
下り
2,281m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:13
休憩
1:24
合計
8:37
距離 7.4km 登り 844m 下り 719m
7:43
81
9:04
9:06
84
10:30
11:42
27
12:09
12:11
10
12:21
34
12:55
12:59
46
13:45
13:46
76
15:02
15:05
75
2日目
山行
7:42
休憩
2:51
合計
10:33
距離 7.2km 登り 965m 下り 959m
7:22
7:25
25
7:50
7:57
69
9:06
9:07
22
9:29
9:41
31
10:12
10:27
14
10:41
10:45
2
10:47
11:01
7
11:08
11:20
10
11:30
11:31
20
11:51
12:26
11
12:37
12:39
8
12:47
13:15
17
13:32
13:37
38
14:15
14:17
16
14:33
14:55
57
15:52
15:57
34
16:31
16:33
27
17:00
17:01
13
3日目
山行
3:42
休憩
1:22
合計
5:04
距離 4.6km 登り 457m 下り 569m
7:42
61
宿泊地
8:43
9:03
71
10:14
11
10:25
10:26
14
10:40
13
10:53
28
11:21
12:22
23
12:45
1
12:46
ゴール地点
天候 初日:薄曇り〜晴れ〜曇り〜晴れ
二日目:快晴
三日目:快晴
過去天気図(気象庁) 2015年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢のほうが都内からは近いのですがアルペンルートの料金をケチり富山側から入りました。
電鉄立山駅からケーブルカー、高原バスと乗り継いでます。
駐車場はかなりの混雑でした。
コース状況/
危険箇所等
立山〜別山は特に危険箇所ありません。あえて言えば雄山への登りは混雑しているので落石注意。
別山から剣沢キャンプ場への下り、剣沢キャンプ場からトイレまで(笑)は雪渓があります。アイゼンは不要ですが、特にトイレまでの雪渓にはトイレ近くに雪渓の崩れている箇所があり、夜中にヘッドランプ無しで行くと怪我しかねません。

剱岳に行かれるような方はそもそも危ないことをご存知と思います。
一点特記するなら5番鎖(登り専用ルート)を「下って」きた方がいました。
事前にルートは確認しておきましょう。
なお、ルート記録では私も下りにタテバイを通ったりヒドイことになってますが、これはGPS(携帯ですが)の精度がタコだったせいでルート間違いをしたわけではありません。

剣沢〜室堂の危険箇所は特にありません。
雷鳥沢のキャンプ上で着いたつもりになって気を抜くとその後の階段登りがきついので注意しましょう。

なお、全行程を通じて森林限界より上であるため晴天時は日焼け止め必須です。
その他周辺情報 みくりが池温泉が快適でしたが、最終日、平日だったから空いていたというのも大きいかもしれません。混雑時は不明。
食事も可能です。
予約できる山小屋
室堂からスタート!
2015年07月25日 07:46撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/25 7:46
室堂からスタート!
雄山山頂はガスに覆われていますが。。。
2015年07月25日 08:23撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/25 8:23
雄山山頂はガスに覆われていますが。。。
うろこ雲の向こうは晴天、大丈夫でしょう。
2015年07月25日 08:27撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/25 8:27
うろこ雲の向こうは晴天、大丈夫でしょう。
雄山まではすごい人でした。
2015年07月25日 08:57撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/25 8:57
雄山まではすごい人でした。
雄山山頂から。薬師は雲の下でしたが遠くに槍が見えました。
2015年07月25日 10:19撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/25 10:19
雄山山頂から。薬師は雲の下でしたが遠くに槍が見えました。
大汝がもうすぐです。
2015年07月25日 12:07撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/25 12:07
大汝がもうすぐです。
黒部の向こうに後立山連峰
2015年07月25日 12:11撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/25 12:11
黒部の向こうに後立山連峰
富士の折立から真砂岳、別山方面。
ガスが出てきたかな。
2015年07月25日 12:40撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/25 12:40
富士の折立から真砂岳、別山方面。
ガスが出てきたかな。
室堂や地獄谷を覗き込んでみました。
2015年07月25日 12:41撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/25 12:41
室堂や地獄谷を覗き込んでみました。
見事なカールですね。涼しいです。
2015年07月25日 14:11撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
1
7/25 14:11
見事なカールですね。涼しいです。
剣沢のテン場です。二晩お世話になりました。
2015年07月25日 15:56撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/25 15:56
剣沢のテン場です。二晩お世話になりました。
夕焼け。剱岳は姿を見せてくれず。
2015年07月25日 19:15撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/25 19:15
夕焼け。剱岳は姿を見せてくれず。
朝。快晴です。これから登る劔も輝いています!
2015年07月26日 05:40撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
2
7/26 5:40
朝。快晴です。これから登る劔も輝いています!
さて、行きますか。
2015年07月26日 06:52撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/26 6:52
さて、行きますか。
一服劔より。
テント場の雪渓に謎の○が。
2015年07月26日 07:53撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
1
7/26 7:53
一服劔より。
テント場の雪渓に謎の○が。
眼前にそびえる剱岳。。。ではなく前劔。あれを越え、さらに剱岳を登り詰めねばなりません。
2015年07月26日 07:54撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
4
7/26 7:54
眼前にそびえる剱岳。。。ではなく前劔。あれを越え、さらに剱岳を登り詰めねばなりません。
眼前にそびえる剱岳。
前劔山頂より。
2015年07月26日 09:05撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
1
7/26 9:05
眼前にそびえる剱岳。
前劔山頂より。
来し方を振り返る。
どうやって来たの?どうやって帰るの?
2015年07月26日 10:40撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/26 10:40
来し方を振り返る。
どうやって来たの?どうやって帰るの?
真ん中の岩壁、登ります。カニのタテバイ。
全容を収めるために傾けてますが実際はもっと垂直に近い感じ。。。
2015年07月26日 10:41撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
3
7/26 10:41
真ん中の岩壁、登ります。カニのタテバイ。
全容を収めるために傾けてますが実際はもっと垂直に近い感じ。。。
なんとか登頂。
2015年07月26日 11:40撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
4
7/26 11:40
なんとか登頂。
ハート型の雪渓。
2015年07月26日 16:22撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/26 16:22
ハート型の雪渓。
雪渓の下には山荘が。ヨコバイはどうしたって?
撮る余裕があるかい、んなもん。
2015年07月26日 16:22撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
1
7/26 16:22
雪渓の下には山荘が。ヨコバイはどうしたって?
撮る余裕があるかい、んなもん。
暮れる空。そして劔。
つい数時間前、あの上にいたなんて信じられるかい?
2015年07月26日 19:02撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
1
7/26 19:02
暮れる空。そして劔。
つい数時間前、あの上にいたなんて信じられるかい?
劔三兄弟。
手前から、一服劔、前劔、劔!
2015年07月27日 06:00撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/27 6:00
劔三兄弟。
手前から、一服劔、前劔、劔!
室堂に向かって引き上げます。
岩雲雀さんがお見送りに来ました。
2015年07月27日 07:53撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/27 7:53
室堂に向かって引き上げます。
岩雲雀さんがお見送りに来ました。
チングルマです。
2015年07月27日 07:54撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/27 7:54
チングルマです。
剣御前までの稜線から見る劔もかっこいい。
2015年07月27日 08:07撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
1
7/27 8:07
剣御前までの稜線から見る劔もかっこいい。
剣御前まで来ました。室堂方面。
2015年07月27日 08:45撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/27 8:45
剣御前まで来ました。室堂方面。
大日岳方面
2015年07月27日 08:45撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/27 8:45
大日岳方面
剱岳ともいよいよお別れ。
2015年07月27日 08:46撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/27 8:46
剱岳ともいよいよお別れ。
緑池。そろそろゴールです。
2015年07月27日 11:00撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/27 11:00
緑池。そろそろゴールです。
血の池地獄。
2015年07月27日 11:06撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/27 11:06
血の池地獄。
地獄谷は通行不可でした。
2015年07月27日 11:12撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/27 11:12
地獄谷は通行不可でした。
みくりが池。
山行を終えるのを待ってくれたかのように曇り始めました。
2015年07月27日 12:37撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/27 12:37
みくりが池。
山行を終えるのを待ってくれたかのように曇り始めました。
撮影機器:

装備

個人装備
テーピング バンドエイド 虫除け 虫さされ薬
共同装備
ビール 焼酎 ゴミ袋
備考 なんだかんだで25kgは持ちすぎだったか。。。
あと、テーピングは持って行くといざという時に役に立ちます。
(同行者の靴が壊れたので仮補修に使用)

感想

憧れていた山、劔。
四十歳になる前に登っておこうと、月曜日に有給休暇をとって二泊三日。

繰り返すが、劔は憧れだった。
初めて遠くから見かけて以来、すべての登山は劔を意識してのものだった。
無論、他の山が劔の練習だったなどとは言わない。
山に触れて何か感じるたびに「劔に触れたら何を感じるのだろう」と意識し続けて来た。
登りたい山はまだまだたくさんある。登山をやめる気もない。
しかし、なにか一区切りついた気にはなっている。

室堂に着くと標高を乗り物で一気に上げたからか、空気が薄いのを感じる。
あまり気にせずに行動を開始したため、文字通り痛い思いをすることになるがまあ、仕方ない。高度順応する時間もあまりなかったし。

まずは一の越を目指す。天気は快晴とは言えないが晴れの範疇。
遠くに槍も見える。
雄山への登りは四回目。ただ、テント泊装備ふくめ25kgの重量を担いでは初めて。腰に、肩に来る荷重は登り慣れた登山道を見知らぬものにする。

必死に登り詰める。
山頂には雄山神社があり、山頂でお祓いしていただける。厳粛な時。

大汝から富士の折立まで途中黒四ダム、後立山連峰の姿を楽しみながら快適な縦走路のはずが、異常事態。
登山靴がくるぶしにあたり痛い。去年秋から複数回の山行に履いた靴なのに?
思い当たるのは今回、事前にかなり鍛えていたため足首が少し太くなっていること。

真砂岳を越え、別山にたどり着くと頭痛も加わり、同行者には先に言ってもらうようお願いしアリが這うようにゆっくりキャンプ場入り。
同行者も頭痛をうったえる。軽い高山病らしい。高度順応が足りなかったか。
早めに眠るも翌日の剱岳に暗雲。

翌日。
あえて遅めに出発する。
キャンプ場の方いわく、三時、四時頃出発する人が多く、その時間帯は渋滞するとのことで、六時頃の出発がお勧めらしい。
ただし連泊が条件(下山後動く時間はほぼない)であること、午後雲に巻かれることがほとんどなので許容できること、等の条件はあるが。

足の痛みは残るものの、荷物は軽く、頭痛は消えていた。
というわけで登山開始。

一服劔までに鎖場が出始めるがまだ鎖なしで問題ない。
が、徐々に難易度は増していく。三点確保と重心の動かし方がわかるまで時間がかかり焦る。五番鎖あたりから危険度は増していき、時には登ったあと行き詰まり登り直すことも。

混雑していたら出来ないことだが登山道はガラガラ。下りの方とすれ違うことが何度かあったので遅めの出発はおそらく正解なのだろう。
終始待ってくれた同行者には本当に感謝。

だいぶ岩場にもなれた頃、九番鎖にたどり着く。いわゆる、カニのタテバイ。
登って行くと最後の数十センチのところで足場になるクラックが足りない。
足を無理やり出っ張りにかけ体を持ち上げようとした瞬間ズルリとすべり、背筋が冷える。
そんなタイミングで下から登ってくる方が。やむを得ず鎖に全体重を預け、両足でつっぱり強引に上がった。

恐怖でアドレナリンが出たか、それとも勘所を掴んだか、その後は順調に山頂に到着。遅い時間だったにもかかわらず周囲は晴れ渡り絶景。
コーヒーを淹れ、しばし堪能した後に下山を開始する。

カニのヨコバイは高度もあり確かに怖い。
この日の朝には気分を害されヘリで下山されたという方もいたとのこと。
ただ、縦の下りからトラバースにうつる際の足のおろし方さえわかればさほど難しくはないと感じた。
全体として岩場では岩にしがみつかず体を岩から離して足場が見えるようにして動いた方が動きやすいように思う。

なんとか下山。午後になっても雲に巻かれることがなかっただけに日焼けがひどく、くるぶしも相変わらず痛むものの満足とともに下山。

雪渓の氷で冷やしたビールを開け、祝杯。
遠く見える山頂につい数時間前までいた事が信じられない。

翌日、みくりが池温泉を堪能し室堂に。満足とともに帰宅。

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体力レベル
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