立山・剱岳縦走


- GPS
- 53:03
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 2,269m
- 下り
- 2,281m
コースタイム
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 8:37
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 2:51
- 合計
- 10:33
天候 | 初日:薄曇り〜晴れ〜曇り〜晴れ 二日目:快晴 三日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
電鉄立山駅からケーブルカー、高原バスと乗り継いでます。 駐車場はかなりの混雑でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
立山〜別山は特に危険箇所ありません。あえて言えば雄山への登りは混雑しているので落石注意。 別山から剣沢キャンプ場への下り、剣沢キャンプ場からトイレまで(笑)は雪渓があります。アイゼンは不要ですが、特にトイレまでの雪渓にはトイレ近くに雪渓の崩れている箇所があり、夜中にヘッドランプ無しで行くと怪我しかねません。 剱岳に行かれるような方はそもそも危ないことをご存知と思います。 一点特記するなら5番鎖(登り専用ルート)を「下って」きた方がいました。 事前にルートは確認しておきましょう。 なお、ルート記録では私も下りにタテバイを通ったりヒドイことになってますが、これはGPS(携帯ですが)の精度がタコだったせいでルート間違いをしたわけではありません。 剣沢〜室堂の危険箇所は特にありません。 雷鳥沢のキャンプ上で着いたつもりになって気を抜くとその後の階段登りがきついので注意しましょう。 なお、全行程を通じて森林限界より上であるため晴天時は日焼け止め必須です。 |
その他周辺情報 | みくりが池温泉が快適でしたが、最終日、平日だったから空いていたというのも大きいかもしれません。混雑時は不明。 食事も可能です。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
テーピング
バンドエイド
虫除け
虫さされ薬
|
---|---|
共同装備 |
ビール
焼酎
ゴミ袋
|
備考 | なんだかんだで25kgは持ちすぎだったか。。。 あと、テーピングは持って行くといざという時に役に立ちます。 (同行者の靴が壊れたので仮補修に使用) |
感想
憧れていた山、劔。
四十歳になる前に登っておこうと、月曜日に有給休暇をとって二泊三日。
繰り返すが、劔は憧れだった。
初めて遠くから見かけて以来、すべての登山は劔を意識してのものだった。
無論、他の山が劔の練習だったなどとは言わない。
山に触れて何か感じるたびに「劔に触れたら何を感じるのだろう」と意識し続けて来た。
登りたい山はまだまだたくさんある。登山をやめる気もない。
しかし、なにか一区切りついた気にはなっている。
室堂に着くと標高を乗り物で一気に上げたからか、空気が薄いのを感じる。
あまり気にせずに行動を開始したため、文字通り痛い思いをすることになるがまあ、仕方ない。高度順応する時間もあまりなかったし。
まずは一の越を目指す。天気は快晴とは言えないが晴れの範疇。
遠くに槍も見える。
雄山への登りは四回目。ただ、テント泊装備ふくめ25kgの重量を担いでは初めて。腰に、肩に来る荷重は登り慣れた登山道を見知らぬものにする。
必死に登り詰める。
山頂には雄山神社があり、山頂でお祓いしていただける。厳粛な時。
大汝から富士の折立まで途中黒四ダム、後立山連峰の姿を楽しみながら快適な縦走路のはずが、異常事態。
登山靴がくるぶしにあたり痛い。去年秋から複数回の山行に履いた靴なのに?
思い当たるのは今回、事前にかなり鍛えていたため足首が少し太くなっていること。
真砂岳を越え、別山にたどり着くと頭痛も加わり、同行者には先に言ってもらうようお願いしアリが這うようにゆっくりキャンプ場入り。
同行者も頭痛をうったえる。軽い高山病らしい。高度順応が足りなかったか。
早めに眠るも翌日の剱岳に暗雲。
翌日。
あえて遅めに出発する。
キャンプ場の方いわく、三時、四時頃出発する人が多く、その時間帯は渋滞するとのことで、六時頃の出発がお勧めらしい。
ただし連泊が条件(下山後動く時間はほぼない)であること、午後雲に巻かれることがほとんどなので許容できること、等の条件はあるが。
足の痛みは残るものの、荷物は軽く、頭痛は消えていた。
というわけで登山開始。
一服劔までに鎖場が出始めるがまだ鎖なしで問題ない。
が、徐々に難易度は増していく。三点確保と重心の動かし方がわかるまで時間がかかり焦る。五番鎖あたりから危険度は増していき、時には登ったあと行き詰まり登り直すことも。
混雑していたら出来ないことだが登山道はガラガラ。下りの方とすれ違うことが何度かあったので遅めの出発はおそらく正解なのだろう。
終始待ってくれた同行者には本当に感謝。
だいぶ岩場にもなれた頃、九番鎖にたどり着く。いわゆる、カニのタテバイ。
登って行くと最後の数十センチのところで足場になるクラックが足りない。
足を無理やり出っ張りにかけ体を持ち上げようとした瞬間ズルリとすべり、背筋が冷える。
そんなタイミングで下から登ってくる方が。やむを得ず鎖に全体重を預け、両足でつっぱり強引に上がった。
恐怖でアドレナリンが出たか、それとも勘所を掴んだか、その後は順調に山頂に到着。遅い時間だったにもかかわらず周囲は晴れ渡り絶景。
コーヒーを淹れ、しばし堪能した後に下山を開始する。
カニのヨコバイは高度もあり確かに怖い。
この日の朝には気分を害されヘリで下山されたという方もいたとのこと。
ただ、縦の下りからトラバースにうつる際の足のおろし方さえわかればさほど難しくはないと感じた。
全体として岩場では岩にしがみつかず体を岩から離して足場が見えるようにして動いた方が動きやすいように思う。
なんとか下山。午後になっても雲に巻かれることがなかっただけに日焼けがひどく、くるぶしも相変わらず痛むものの満足とともに下山。
雪渓の氷で冷やしたビールを開け、祝杯。
遠く見える山頂につい数時間前までいた事が信じられない。
翌日、みくりが池温泉を堪能し室堂に。満足とともに帰宅。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する