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Yamareco

記録ID: 684087
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

南アルプス極上の稜線縦走(北岳→間ノ岳→農鳥岳→奈良田)

2015年07月24日(金) 〜 2015年07月25日(土)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 静岡県
 - 拍手
Jinbei その他1人
GPS
32:20
距離
27.2km
登り
2,876m
下り
3,545m

コースタイム

1日目
山行
6:19
休憩
0:56
合計
7:15
距離 7.6km 登り 1,771m 下り 378m
8:17
8:27
125
10:32
10:35
19
11:28
11:35
21
11:56
12:20
20
12:40
12:50
12
13:28
13:29
16
13:45
2日目
山行
9:17
休憩
0:42
合計
9:59
距離 19.4km 登り 1,094m 下り 3,162m
4:31
34
5:05
5:07
43
5:50
6:01
46
6:47
6:59
42
7:41
7:46
26
8:12
8:19
34
8:53
8:55
121
10:56
10:58
192
14:10
14:11
19
14:30
奈良田駐車場
天候 7月24日:晴れのち曇り
7月25日:晴れ&強風
過去天気図(気象庁) 2015年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
●金曜AM2:30頃到着。駐車場A(満車27台)、駐車場B10台程度(キャパ350台、AM5:00 30台程度)。
●土曜PM2:30頃戻ってきた時は、駐車場A満車、駐車場B100台程度。
*駐車場Aがバスの始発になります。広河原まで約45分かかるので、どうしても座って行きたい人は、駐車場Bから歩くことも考えに入れては?
*駐車場Bでは始発バスに乗車できない人が多数出ました。こんな状況でも増便はないそうです。
●奈良田駐車場案内図
https://www.pref.yamanashi.jp/kankou-sgn/documents/sinnaradachushajou.pdf

●トイレ:駐車場B内バス停前にあり。

●山梨交通バス:奈良田→広河原¥1,130(協力金含む)
*乗車前に支払います
 http://yamanashikotsu.co.jp/
コース状況/
危険箇所等
●八本歯のコル前後は、はしごの連続。転落注意。
●大門沢の登山道は川を渡渉する箇所が複数回あり、増水時注意。
(登山道が小川の中?みたいな箇所もあり)
●奈良田に向け下山する際、吊橋通過にも注意!

●北岳山荘
1泊2食¥8,500(朝食はお弁当に変えてもらいました)
*お弁当は朝4:30頃にならないともらえません(早く出発したいのに〜)。
*トイレは水洗式できれいです。
その他周辺情報 ●下山後の温泉:町営奈良田の里温泉「女帝の湯」¥550

●下山後の甘味:ゆばの里とよおか「豆乳ソフト」¥250
奈良田バス停(B)始発5:32
奈良田バス停(B)始発5:32
駐車場(A)からの乗客でほぼ満車。70名ほど並んでましたが10名程しか始発に乗れませんでした。
1
駐車場(A)からの乗客でほぼ満車。70名ほど並んでましたが10名程しか始発に乗れませんでした。
6:15 広河原に到着
6:15 広河原に到着
大樺沢登山口のつり橋
大樺沢登山口のつり橋
緑輝く樹林帯を進みます
緑輝く樹林帯を進みます
前日まで雨降ってたので濡れた箇所も多いです
前日まで雨降ってたので濡れた箇所も多いです
ヤマホタルブクロ(たくさん咲いています)
ヤマホタルブクロ(たくさん咲いています)
ハナチダケサシかな?
ハナチダケサシかな?
ヤマアジサイ
シモツケソウ
クガイソウ
ハクサンフウロ
イブキトラノオ
シナノオトギリ
ミソガワソウ
ヤマハハコ
大樺沢の雪渓が見えてきました
1
大樺沢の雪渓が見えてきました
タカネグンナイフウロ
1
タカネグンナイフウロ
ミヤマハナシノブ
ミヤマハナシノブ
ミヤマハナシノブ
ミヤマハナシノブ
雪渓の雪もずいぶん少なくなってます
雪渓の雪もずいぶん少なくなってます
タカネグンナイフウロ
タカネグンナイフウロ
ミヤマハナシノブ
ミヤマハナシノブ
イワオウギ
タカネグンナイフウロ
1
タカネグンナイフウロ
ヤマガラシ
ミヤマハナシノブ(満開ですね〜)
1
ミヤマハナシノブ(満開ですね〜)
ミヤマハナシノブ
ミヤマハナシノブ
ミヤマハナシノブ
1
ミヤマハナシノブ
ミヤマミミナグサ
ミヤマミミナグサ
雪渓には大きな石も転がってます
雪渓には大きな石も転がってます
タカネグンナイフウロ
タカネグンナイフウロ
ヨツバシオガマ
雪渓の割れ目
キンポウゲ
みなさん登ってきました
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みなさん登ってきました
モミジカラマツ
キンポウゲ
シナノキンバイ
モミジカラマツ
メボソムシクイ
ツマトリソウ
ミネウスユキソウ
ミネウスユキソウ
ウスユキソウの群生多いです
ウスユキソウの群生多いです
ミヤマミミナグサ
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ミヤマミミナグサ
タカネビランジ(会えてよかった〜)
タカネビランジ(会えてよかった〜)
タカネビランジ(上品な色ですね)
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タカネビランジ(上品な色ですね)
ハイマツの花
チシマギキョウ
シコタンソウ
ヨツバシオガマ
タカネツメクサ
イブキジャコウソウ
イブキジャコウソウ
キンロバイ
キンロバイ
ハイマツの実
ミヤマクワガタ
チシマギキョウの群生(すごいボリュームで咲いてます)
チシマギキョウの群生(すごいボリュームで咲いてます)
イワベンケイ(北岳のイワベンケイは大きいですね)
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イワベンケイ(北岳のイワベンケイは大きいですね)
タカネコウリンカ
タカネコウリンカ
ミヤマオダマキ
ミヤマオダマキ(稜線の岩場にたくさん咲いています)
ミヤマオダマキ(稜線の岩場にたくさん咲いています)
キタダケトリカブト(普通のトリカブトより小ぶりな感じ)
キタダケトリカブト(普通のトリカブトより小ぶりな感じ)
シコタンソウ
タカネツメクサの群生(圧巻です)
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タカネツメクサの群生(圧巻です)
シコタンソウ
タカネシオガマ
オヤマノエンドウ
オヤマノエンドウ
ハハコヨモギ
ハクサンイチゲ
シナノキンバイ
北岳への鎖
北岳山頂に到着!
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北岳山頂に到着!
沖縄のサーターアンダギーで栄養補給(じんべ大好物)
沖縄のサーターアンダギーで栄養補給(じんべ大好物)
ハクサンイチゲ
タカネシオガマ
イワベンケイ(この子はオレンジ系)
イワベンケイ(この子はオレンジ系)
タカネシオガマ
イワベンケイ
イワベンケイ
チョウノスケソウ(今シーズンはもう会えないかと思っていたのに北岳で会えました)
1
チョウノスケソウ(今シーズンはもう会えないかと思っていたのに北岳で会えました)
ハクサンイチゲ
コイワカガミ
タカネヤズハハコ
タカネヤズハハコ
シナノキンバイ
イワベンケイ
ハクサンイチゲ
イワヒバリ
絶滅危惧種「タカネマンテマ」発見!
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絶滅危惧種「タカネマンテマ」発見!
タカネマンテマ(お花は終わっていましたが、ウリ坊は健在でした)
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タカネマンテマ(お花は終わっていましたが、ウリ坊は健在でした)
ミヤマオダマキ
キンロバイ
ミヤマムラサキ
キンロバイ
タカネコウリンカ
タカネコウリンカ
北岳山荘が見えました!
北岳山荘が見えました!
北岳山荘へのトラバース道
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北岳山荘へのトラバース道
キタダケトリカブト
キタダケトリカブト
ミヤマムラサキ
ハクサンフウロ
ハクサンフウロ
ハクサンイチゲ
キンポウゲのお花畑(斜面一面キンポウゲ畑です)
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キンポウゲのお花畑(斜面一面キンポウゲ畑です)
キンポウゲ
ハクサンイチゲ
キバナノコマノツメ
キバナノコマノツメ
シナノキンバイ(今度は斜面一面のシナノキンバイ畑)
シナノキンバイ(今度は斜面一面のシナノキンバイ畑)
キバナノコマノツメ
キバナノコマノツメ
ミヤマタンポポ
イブキジャコウソウ
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イブキジャコウソウ
チシマギキョウ
イワベンケイ
タカネナデシコ
タカネツメクサ
北岳山荘から間ノ岳・農鳥岳への稜線
1
北岳山荘から間ノ岳・農鳥岳への稜線
ミヤマオダマキ
シラネヒゴタイ
ハクサンイチゲ
タカネヤズハハコ
タカネヤズハハコ
ハクサンイチゲ
アオノツガザクラ
アオノツガザクラ
ハクサンイチゲ
チングルマ
北岳山荘には北岳診療所が併設されています
北岳山荘には北岳診療所が併設されています
北岳山荘へ到着!
北岳山荘へ到着!
コケモモ
イワヒバリじゃないけど何だろう?
イワヒバリじゃないけど何だろう?
コイワカガミ
ナナカマドの花
チングルマ
北岳山荘の夕食(サバの味噌煮おいしいです)
北岳山荘の夕食(サバの味噌煮おいしいです)
富士山が見えてきました
富士山が見えてきました
北岳山荘からの夕日
北岳山荘からの夕日
日が沈みます
空が赤く焼けてきました
空が赤く焼けてきました
真っ赤に焼けました
真っ赤に焼けました
北岳山荘の早弁
北岳山荘の早弁(しっかり食べないと奈良田まで体力もちません)
北岳山荘の早弁(しっかり食べないと奈良田まで体力もちません)
北岳山荘を後に出発します
北岳山荘を後に出発します
富士山が浮かび上がって見えます
富士山が浮かび上がって見えます
中白根山への稜線から見た朝日
中白根山への稜線から見た朝日
富士山と朝日
まぶしい朝日
北岳と朝日
朝日のあたる仙丈ケ岳
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朝日のあたる仙丈ケ岳
朝日のあたる甲斐駒ケ岳
朝日のあたる甲斐駒ケ岳
中白根山到着!標識では「峰」でした。
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中白根山到着!標識では「峰」でした。
富士山と間ノ岳
振り返ると北岳への美しい稜線
振り返ると北岳への美しい稜線
イワベンケイと北岳
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イワベンケイと北岳
イワウメ
間ノ岳到着!
北岳、甲斐駒ケ岳、鋸岳
北岳、甲斐駒ケ岳、鋸岳
雲海と富士山
農鳥岳と西農鳥岳
農鳥岳と西農鳥岳
塩見岳、赤石岳へ続く稜線
塩見岳、赤石岳へ続く稜線
農鳥岳への標識(ノウトリの文字がいい味出してる?)
農鳥岳への標識(ノウトリの文字がいい味出してる?)
農鳥岳、塩見岳、赤石岳
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農鳥岳、塩見岳、赤石岳
農鳥小屋に到着!
農鳥小屋に到着!
農鳥小屋の甲斐犬がワンワンとお出迎え。しっかりお仕事してます。
農鳥小屋の甲斐犬がワンワンとお出迎え。しっかりお仕事してます。
タカネツメクサ
地蔵岳のオベリスク
地蔵岳のオベリスク
ヨツバシオガマ
塩見岳への稜線
振り返ると間ノ岳、北岳
振り返ると間ノ岳、北岳
西農鳥岳に到着!
西農鳥岳に到着!
西農鳥岳から見る間ノ岳と北岳
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西農鳥岳から見る間ノ岳と北岳
南アルプスの稜線
南アルプスの稜線
西農鳥岳から見る富士山
西農鳥岳から見る富士山
農鳥岳岩稜帯
農鳥岳への道
農鳥岳への道
農鳥岳到着!
農鳥岳から見る北岳
農鳥岳から見る北岳
農鳥岳から見る地蔵岳
農鳥岳から見る地蔵岳
ナナカマドの花
チングルマ
チングルマ
ハクサンイチゲと富士山
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ハクサンイチゲと富士山
ハクサンイチゲ
富士山とキンポウゲ
富士山とキンポウゲ
広河内岳、黒河内岳への稜線
広河内岳、黒河内岳への稜線
アオノツガザクラ
アオノツガザクラ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
ウサギギク
広河内岳
大門沢下降点の鐘
大門沢下降点の鐘
ここから標高差2000mを下ります
ここから標高差2000mを下ります
ウサギギク
キンポウゲ
ナナカマドの花
ハナニガナ
コバノイチヤクソウ
コバノイチヤクソウ
マルバタケブキ
シモツケソウ
富士山の前に雲の輪
富士山の前に雲の輪
タカネナデシコ
クガイソウ
ナナカマドの実
シシウド
センジュガンピ
センジュガンピ
センジュガンピ
クルマユリ
鳥の見分けは難しいです・・・
鳥の見分けは難しいです・・・
シモツケソウ
基本的にほとんどの橋が崩れてます
基本的にほとんどの橋が崩れてます
クルマユリ
大門沢小屋に到着!
大門沢小屋に到着!
ヒオドシチョウ(よほど気に入ったのか腕にとまったまま離れません)
ヒオドシチョウ(よほど気に入ったのか腕にとまったまま離れません)
大門沢小屋のカレー \1,000(たかがカレーと言うなかれ。食べたら元気が出ましたよ)
大門沢小屋のカレー \1,000(たかがカレーと言うなかれ。食べたら元気が出ましたよ)
メタカラコウ
ヨツバヒヨドリ
ヤマアジサイ
開く前のヤマアジサイの玉
開く前のヤマアジサイの玉
ニホントカゲ(うわ〜キレイ!この木の下にもう一匹いました)
ニホントカゲ(うわ〜キレイ!この木の下にもう一匹いました)
マムシグサの実
ヨツバヒヨドリ
登山道に巨岩
つり橋(今回一番怖かった箇所。足に疲労がきているところへゆらゆら揺れるんです。三点支持をしっかり保ちます)
つり橋(今回一番怖かった箇所。足に疲労がきているところへゆらゆら揺れるんです。三点支持をしっかり保ちます)
もりやまばし(つり橋)
もりやまばし(つり橋)
奈良田登山口に出てきました
奈良田登山口に出てきました
林道4km歩きます
奈良田発電所
発電所からはアスファルト歩き2kmです
発電所からはアスファルト歩き2kmです
奈良田駐車場見えました
奈良田駐車場見えました
近くの奈良田の里温泉で汗を流します
近くの奈良田の里温泉で汗を流します
ゆばの里とよおか 豆乳ソフト\250
ゆばの里とよおか 豆乳ソフト\250
今日も夕日で空が焼けました
今日も夕日で空が焼けました
昨日は土用の丑。浜名湖でひつまぶし。
昨日は土用の丑。浜名湖でひつまぶし。

感想

♪南アルプス極上の稜線縦走♪

 5年前の7月上旬、キタダケソウに会いたくて、右俣から肩の小屋泊まりで北岳に登った。その時は、まだまだ山歩きの経験も少なく、北岳へのあまりの急登に座り込むくらい辛かった思い出がある。

 その時からいろんな山に登り、それなりの経験をつんできた今なら、この南アルプス3000mの稜線を歩けるのではないかと、そんな思いで挑んだ今回の山行。この時期はお花も期待できる。タカネマンテマやタカネビランジにも会えるかもしれない。

 ただ、土曜日宿泊にすると激混みの小屋で何かと苦労しそうなので、ここぞとばかりに代休を利用して金曜日〜土曜日(日曜予備日)の行程を組む。まずは1日目の北岳への登り。今回は途中でヘタることなく歩けるだろうか?そして2日目の奈良田までの長〜いコース。激下りに耐えられるだろうか?

★一日目
 天気も良く、幸い奈良田発の始発バスに乗車できた(乗車できなかった人たちがかなりたくさんいて、計画が狂ってしまうだろうなと心配・・・)。様々な事情があるにせよ、平日とはいえ金曜日、今までの実績などからバスの増便は可能なのではないかと思うが・・・?

 広河原に到着すると既に芦安方面から到着した人々でインフォメーションセンタ付近は混雑。平日とは思えない賑わいに驚くが、手早く身支度を済ませ歩き始める。白根御池小屋分岐を少し過ぎたあたりから登山道の渋滞も解消され、マイペースを保てたことが嬉しい。満開のミヤマハナシノブをはじめ、美しい花々や景色の写真を撮りながら思ったよりあっさりと八本歯のコル付近まで来てしまった。まずはこの辺りで、会いたかったお花「タカネビランジ」とご対面。ほんの少しピンクがかった清楚でかわいらしいお花。会えて良かった〜!その後も数々のお花に圧倒されながら、北岳山頂までの道のりを登りつめていく。もちろん「あの子」を探しながら。

 山頂に到着した時には残念ながらガスが出ていて絶景堪能というわけにはいかなかったが、今日本第二位の高い山いるという現実が非日常的。そんな折、とある方から「あの子」の情報を教えていただくが、本当にその特定の場所だけにしかなく、しかも簡単に踏まれてしまいそうなところにあるという。今から向かう方面にはなさそうだが、あきらめきれずに目をこらしながら歩いていると、不意に「あの子」は現れた。登山道の斜面にたった一輪、しかも他の花に混じっているから普通なら確実に見落としてしまうだろうところにひっそりと。そう、「あの子」とはタカネマンテマちゃん。ウリ坊を彷彿とさせるユニークなお花。絶滅危惧種に指定されている貴重なこの子の存続を切に願いたい。どうか盗掘したり踏みつけたりしませんように。

 その後トラバース道でミヤマムラサキにも出会え満足気分で北岳山荘に到着。どうやら今日は一人一枚の布団が確保できそうだ。到着時間が早かったので夕食も第一回目でのんびりできた。夕食後は山小屋泊まりの楽しみのひとつ、沈む夕日を見て本日は終了。

★二日目
 夜中に目が覚めると外ではピューピューという風の音、しかも山荘がガタガタと揺れている・・・。それは早朝になっても続いていて、本日の行動計画を考えなおすが、先日「雨飾山」の時より少しは良い状況なので、予定通り行動することに決定。既に明るくなった登山道を強風に耐えながら歩いていく。山荘でウインドジャケットだけでなく、雨合羽をとニットキャップも着用して正解。かな〜り寒い。夏山とはいえ、防寒対策はしっかりしないと危険なことを実感。

 二日目のハイライトはなんと言ってもこの長い稜線歩き。3000mの稜線から眺める景色は感動もの!とりわけ富士山がいつも近くに見えるのが素晴らしい。風は強いが晴天であることには変わりない。本当に良かった〜。こんなところで雷雨に見舞われたら大変だ〜。

 北岳のお花畑は有名だが、農鳥近辺のお花畑もなかなかのもの。南アルプスの特徴なのか?ひとつのお花畑が非常に大きく迫力がある。

 そして、二日目のもうひとつのハイライトが大門沢からの激下り。予想はしていたがとにかく長い。大門沢小屋までもひたすら長いが、その後も相当の距離を下り続けることになる。しかも傾いて壊れそうなハシゴあり、ゆらゆら揺れるつり橋あり、渡渉あり、登山道が小川になっていたり・・・決して気を抜けない箇所が次々と。

 そしてそして、とどめは約一時間の道路歩き。美ヶ原から松本へ向けて歩いた時と比べれば距離的にはたいしたことないのだが、本日のうだるような暑さもあってダラダラになってきた頃、遠くに駐車場が見え、橋を渡り終えると今回の山歩きも終わりを迎えた。

 苦労して登った者にしか味わうことのできない喜び。これが登山の魅力なのかもしれないですね。今回も美しい景色と可愛いお花に出会えたことに感謝です。
 

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無雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [3日]
北岳、間ノ岳:二俣、八本歯のコル経由
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [7日]
南アルプス名峰のほとんどを一筆書きで巡るルート!
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
4/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 甲信越 [日帰り]
北岳 間ノ岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

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