復活した足ノ松尾根でえぶり差岳へ【二百名山】今期9回目の飯豊連峰です(奥胎内ヒュッテからの往復)(新潟県関川村 胎内市)


- GPS
- 06:23
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 2,223m
- 下り
- 2,225m
コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 7:16
天候 | 晴れ☀️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
奥胎内ヒュッテへは日本海東北道中条胎内インターから国道7号線に入り、下館交差点(セブンイレブンのある交差点)を山の方へ曲がって24km(中条胎内インターからは33km)。道中に奥胎内ヒュッテへの道しるべはありますが、道がわかりづらいところもあるのでナビ推奨。全区間舗装されていますが、奥胎内ヒュッテ手前10kmほどのところからは道が狭くなる箇所が出てくるのですれ違い時に若干の注意が要ります。 駐車場は奥胎内ヒュッテの手前に50台はど(無料)。この日は30台ほど駐車。トイレ靴洗い場あり。携帯の電波はまったく入りません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
『山と高原地図 飯豊山』によりますと、奥胎内ヒュッテ〜大石山〜えぶり差岳のコースタイムは、上り7時間50分、下り6時間30分です。縦走の大荷物背負った登山者を意識して作られているのかかなり甘め(長め)。日帰り装備ならある程度短縮できるはずです。 奥胎内ヒュッテから足ノ松尾根登山口へは林道歩きが約3km。半分は舗装道路、もう半分はダートです。奥胎内ダムの工事車両が通ることがあるので、注意しながらの歩きとなります(特に平日)。 飯豊連峰の主稜線に上がるコースとしては、おそらく川入(御沢野営場)から三国岳へ上がる道の次くらいに歩きやすいルートです(私の独断と偏見)。なお、決して「楽」というわけではありません。それなりに大変です。朳差岳へ登るときに利用される「梶川尾根」「丸森尾根」「権内尾根」などより傾斜が緩い分上りやすいし下りやすいですが、随所に飯豊らしいえげつない急登もあります。心してかかる必要があります。 登山道は全区間明瞭。危険箇所もほとんどありません。標高700m付近と850m付近に細尾根の岩場、標高1400m付近に登山道が崩れてザレたトラバースになっているところがありますが、ロープも設置されていますし気をつけて通行すれば問題になるほどではないと思います。 水場は奥胎内ヒュッテからの林道歩きの途中に1か所、あとはヒドノ峰から10分ほど下ったところ、そして朳差岳避難小屋からだいぶ下ったところにも湧水がありますが、林道歩き以外の場所は汲みにいくのも大変な箇所ばかりですので多めに持った方がいいです。 |
その他周辺情報 | 奥胎内ヒュッテ http://okutainai.com/ 奥胎内ヒュッテは、春の融雪災害による送電系統の故障が長引いているため今期の営業を断念。再開は来年の6月以降となります(アクセスできる道路の冬季通行止め解除が例年6月のため)。 ヒュッテという名前ながら、中身は完全にリゾートホテルです。レストランでの食事、宿泊、日帰り入浴(温泉ではない)ができます。またガイドさんによる周辺の散策や野鳥観察などのイベントも随時おこなわれています。「飯豊連峰登山者限定宿泊プラン」というものもありますので、登山の前泊後泊にもおすすめ。 下山後の温泉は ロイヤル胎内パークホテル https://royal-tainai.jp/spa/ 日帰り温泉11:00〜14:30(最終受付13:30) 一 般/大人800円 小学生400円 胎内市民/大人600円 小学生300円 毎週月曜日は清掃日の為、休業となります ※祝日の場合は翌日 ※ハイシーズンは変更あり 新樽ヶ橋温泉 クアハウスたいない https://niigata-kankou.or.jp/spot/11587 ●営業時間 ・平日:11:00〜21:00 ・土休祝:10:00〜21:00 【日帰り入浴料金】 ●大人:520円 ●小学生:310円 ●定休日:第3水曜日(8月無休) |
写真
あの稜線まで登るのか〜。遠いな〜。
足ノ松尾根は道路復旧作業中は使われてなかったので荒れてるのかと思いましたが、きれいな登山道で登りやすかったです。だいぶ整備してくださったのだと思います
「◯◯尾根」といえば、先月末に平日休みがあったので剱岳の早月尾根に挑むつもりで計画立てていましたが悪天候で断念。そして本日雪で真っ白になってしまいました。早月尾根は来年に持ち越しです。剱岳登りたかったな〜。
ただ途中でお一人様に追い抜かれまして、その方の下り方を見てビックリ。マダガスカルの「横に飛ぶサル(ベローシファカ)」みたいに横っ飛びでものすごい勢いで下っていって「マジかよwww」と乾いた笑いが出てしまいました(笑)私もコースタイムの半分以下で下ってたのに、あっという間に置き去りに。世の中には凄い人がいるもんだ
さあさあ、家に帰ってお風呂入ろ
感想
今年春の融雪災害によりアクセスする道路が崩壊したため長らく通行止めとなっていた足ノ松尾根。この10月から道路が復旧し、足ノ松尾根も通れるようになったのでここから朳差岳(えぶりさしだけ1636m)に登りにいってみました。
新潟市の自宅を4時40分に出発し、途中で朝ごはんを食べて奥胎内ヒュッテに到着したのが6時。早速登山開始。奥胎内ヒュッテは電気系統の復旧ができず今期の営業できないのは残念。帰りにお風呂入るのは楽しみだったんですが……。
林道歩き3kmののち、足ノ松尾根の登山道に入り上っていきます。しばらく通行止めだったので荒れてると思いきや、きれいな登山道で登りやすかったです。だいぶ手を加えてくださったのだと感じました。それにしても足ノ松尾根は上りやすいです。梶川尾根や丸森尾根のえげつない急傾斜に比べたら屁でもありません。い、いや、足ノ松尾根も十分急登の部類なんですけども、主稜線に上がるまではどこも過酷な上りは避けられない飯豊の中では比較的おとなしいものといえます。
上りまくって主稜線の大石山。もし北股岳方面がスッキリ晴れてたら北股岳へ向かうことも一瞬考えましたが、バッチリ雲がかかっていたので予定どおり朳差岳へ。大石山から眺める鉾立峰と朳差岳の風景はいつ見てもすばらしいです。私は飯豊でここがいちばん好きなエリアでもあり、何度訪れても飽きることがありません。
大石山から下って急峻な鉾立峰への上り返し。ここが朳差岳登山における最大の難所ですが、足ノ松尾根が上りやすくて余力があったことと、気温が低くてコンディションが良かったので止まることなく一気に突破。そして再び下って朳差岳へ最後の上り。草紅葉を楽しみながら進み、避難小屋の脇を通って朳差岳1636mの山頂に到着。自身過去イチのペースで着いちゃった。ここ3週間ほど雨で登山できなかったので足が落ちているのを心配してたのですが、杞憂に終わりよかったです。
山頂ではいつものようにボケーッと風景を眺めたり、持参した『山と高原地図 飯豊山』を熟読したり、登山者さんたちと情報交換して過ごしましたが、動きを止めると寒くて……。フリースとカッパを着ても寒い寒い。そうこうしているうちに雲が上がってきてガスガスになったので下山開始。
鉾立峰、大石山というように来た道を戻り、足ノ松尾根の下降。ここ最近飯豊の梶川尾根、丸森尾根の激下りで鍛えられていたので足ノ松尾根は下りも進みやすかったです。順調に下降していき、登山口に下山。あとは林道歩いて無事に奥胎内ヒュッテまで戻ってまいりました。
頭の手術したのでしばらく運転できなかったため3年ぶりの足ノ松尾根でしたが、だいぶ登りやすかったですね。来週も天気がよければまた登ろうと考えています。10月の飯豊はいつ雪に覆われてもおかしくないので、無雪飯豊に入るなら来週あたりがラストチャンスかも。
コメント
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この辺りの山域で👍を良く頂いています。ありがとうございます!
それにしても速いですよね。結構キツかったのですが、他の飯豊はもっと厳しいのかぁ。
朳差岳登山お疲れさまでした。そして新潟にお越しくださりありがとうございます。今日はガスが出るまでは絶好の登山日和で、それまでに山頂に到着できてよかったですね!
この近辺にはあまり有名ではないかもしれませんが、良い山がたくさんありますのでまたぜひ足をお運びくださいね。
山頂で蒜場山、中ノ岳などの山の話をさせていただいた者です。きらきらうえつさん、だったんですね、ヤマレコよく拝見させていただいてます。お会いできて良かったです。
山頂では情報交換にお付き合いくだりありがとうございました!ヤマレコのヘビーユーザーの方々とお会いできて嬉しいです。だいたいどこの山へ行ってもヤマッパーばかりで、ヤマレコユーザーは若干肩身が狭い思いをしていましたから(笑)
ガスになる直前に山頂に到着できて何よりでしたね!!
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