至仏山〜尾瀬ヶ原・残雪期限定周回＆ぐんま花めぐり
群馬県
ぐろ
体力度について
- GPS
- 09:05
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 880m
- 下り
- 880m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 2:24
- 合計
- 8:55
| 天候 | 曇りのち快晴 山ノ鼻で最高気温18℃ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
・戸倉〜鳩待峠は当日は暖かく凍結なし、斜面からの雪崩に注意。路面に雪解け水が大量に流れているので、融雪剤を散布しているが深夜早朝は凍結の恐れあり。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・簡易アイゼン6本爪（モンベルクイックフィット）装着。前爪を使っての歩行はなく、フラットフッティングで十分行ける。ツボ足でも行けるが、高天ヶ原下の急下りは滑って転ぶ。 ・オヤマ沢付近は地面と階段が露出。植生保護のため雪面を歩くこと。 ・高天ヶ原だけは雪がなく、滑り止めを外して蛇紋岩帯と木階段を歩く。その先で再び残雪。滑り止め再装着。雪解けが早く、登山可能な6日までに蛇紋岩帯の残雪が消滅してしまうかもしれない。至仏山は5月7日〜6月下旬までは入山禁止となる。 https://www.oze-fnd.or.jp/archives/116568/ ・尾瀬ヶ原は、原の川上橋とその周辺の木道のみ露出。木道上の残雪を歩き、その後は広い雪原へ。踏み抜きと転落に注意。 |
| その他周辺情報 | ・越本水芭蕉の森：片品村越本にある水芭蕉の群生地。 https://oze-katashina.info/kanko/193/ ・天王桜：群馬県指定天然記念物の桜。樹齢300年の一本桜。 https://oze-katashina.info/kanko/191/ ・川場温泉 かやぶきの源泉湯宿 悠湯里庵：日帰り温泉1200円。源泉かけ流しの武尊の湯。館内には古道具などが展示がある。アルカリ性単純温泉で日焼けした肌もしっとり。 https://kawaba-yutorian.jp/ ・川場田園プラザ。川場村産コシヒカリ「雪ほたか」、川場村産地ビール、ぐんま名月のリンゴジュースを購入。 https://www.denenplaza.co.jp/ |
写真
トモさん、Jimny-Hikerさんと三人で至仏山へ。別版の月曜の男たち。トモさんとは昨年の袈裟丸以来、Jimny-Hikerさんは先々週の仙人ヶ岳で会った。
9
鳩待峠休憩所周辺は除雪がしてある。「休」の看板が落ちている。私のように休みが無いのだろうか？六本爪の簡易アイゼンを装着。ツボ足でも行けるが、緩んだ雪の急下りでは滑る。
2
燧ヶ岳とアヤメ平。トモさんとJimnyさんはゆっくり行くと言うので、私は8時に晴れるであろう山頂でゆっくりしたいので、時間調整しながら歩く。通常は2時間で行ける。
2
至仏山山頂。予想通り8時を過ぎて快晴となった。鳩待から約3時間、小至仏山で遊んでいたから遅い。北西の風が冷たかったが、この後南風に変わり急変。暑くなった。霞む前に山座同定。
13
奥に白馬三山。白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳、小蓮華岳、雪倉岳、朝日岳。その手前は苗場山と神楽ヶ峰。さらに手前は清水峠、七ッ小屋山。
3
源泉かけ流し。アルカリ性単純温泉で軽く硫黄の匂い。ややぬるいお湯だが、長く入っていられるのでのぼせない。尾瀬で日焼けした肌がしっとり。
2
移動して、川場田園プラザでお買い物。群馬県民なので群馬県川場産コシヒカリを買って応援。川場地ビール、ぐんま名月のジュース。I♡ぐんま、地産地消。
7
感想
日の出とともに雨は上がっていた。早朝の生活道路を歩く。雨上がりと朝食の匂いが混じっていた。沈丁花の香りに誘われるように路地を曲がる。袋小路の道の先には、真っ赤に燃えるようなツツジが咲いていた。行き止まりから戻ることを忘れ眺めていた。
赤城山利平茶屋のアカヤシオが咲き始めたので行く予定だった。日曜にトモさんからJimnyさんと至仏山へ行くとLINEでのお誘いがあり、天候によっては行きたいと思っていた。近いので当日起きたら決めることにした。地元の利。
3時に起床。数時間前の予想が変わっており、気象庁の気圧配置図でも確認。群馬県内は8時過ぎから快晴と予想される。これは至仏山行きに決定。どちらでも行けるように準備がしてあるので、早々と出発。
沼田ICを下りると一台の車も前方に無かったが、鎌田を曲がって戸倉方面へ行くと鳩待へと向かう車が増え始めた。5台程度だろうか？津奈木橋を過ぎると、道脇からの雪崩や大量の雪解け水。気温が低いと凍結するだろう。融雪剤を散布していた。
5時に鳩待峠駐車場に到着。白線の枠はすでに満車で、中央に縦列して停めた。その先頭にトモさんのジムニーがあった。お互いに停められて良かったと言い合っていた。まさか平日で満車になるとは。残雪で30台程度しか停められない。夏季は50台。駐車料金2500円は帰りに支払う。
トモさんとは昨年の袈裟丸山以来、Jimny-Hikerさんとは先々週の仙人ヶ岳以来。残雪が3m以上ある雪壁を眺めて鳩待峠登山口へ。6本簡易アイゼン装着。残雪期の至仏山は雪がすぐに緩むので、前爪のアイゼンは要らない。フラットフッティングの技術があれば問題ない。
まだ薄曇りの尾瀬。気温7℃で肌寒い程度。トモさんとJimny-Hikerさんはゆっくり行くというので、私は登頂時の晴れ間を狙って、時間調整しながら先に行くことにした。
樹林帯内の残雪は多く、地面を見ることはまずない。原見岩も雪に埋まり場所さえ特定できないが、そこから見える尾瀬ヶ原の景色は変わらなかった。そこからオヤマ沢田代手前の樹林帯へ緩くトラバースして行く。
オヤマ沢田代は雪原となり、谷川方面はまだガスに覆われていた。この辺りでは地面と木階段が露出しているが、植生保護のため巻いて雪面上を歩く。森林限界を超え蛇紋岩帯へ。時間調整のためトラバースせず小至仏山へ行く。
標高2162mの小至仏山に到着。徐々に晴れ間が見えてきたが、北西の冷たい風が吹く。時間調整のため小休止。景色を眺めながらコーラを飲む。ガスが流れて行き景色も鮮明となっていく。20分程度休んで出発。
再び下って至仏山へ登り返す。山頂手前の一部は雪が無くアイゼンを外して夏道を歩いた。至仏山山頂に到着。3名ほど先行者。空いているので山頂標前で記念撮影。予想通り8時を過ぎて快晴となった。しかも霞が無く見通しが良い。厳冬期に匹敵する。
じっくりと撮影しながら山座同定。富士山、南アルプス、北アルプスなど良く見えていた。五竜岳の武田菱がはっきりと見えたのは驚いた。妙高火打の頚城山稜は手に取れるようだった。風向きが南に変わり暑くなり始めた。半袖になる。
腹が減ったので朝食を摂ろうと準備したら、トモさんたちがやってきた。40分遅れ。混み始めた山頂前で記念撮影。三人で撮るのは二年前の燕岳以来。あの日も槍ヶ岳ばっちりで良い日だったな。
燧ヶ岳と尾瀬ヶ原を眺めながら三人で食事。戸倉からの始発バス組が到着したので、登山者が続々と山頂を訪れる。ただBCが6割以上。山頂東側は混雑していた。小至仏山のトラバースはアリの行列だった。
山ノ鼻と至仏山間は、蛇紋岩が崩れるので下ることは禁止。残雪期のみ下ることが出来る。北のムジナ沢方面は立入禁止。ポールに沿うようにする。ここもトモさんたちに先行して下って行く。
気温が上昇し日差しもあるので雪が緩んでいる。ヒップそりやシリセードをしている人がいたが、雪が重く速度が出ない。歩いた方が早い。高天ヶ原では積雪が無く、滑り止めを外して木階段と夏道を歩く。再び積雪となり再装着。
この気温では、この周辺は6日までに雪が消滅してしまうかもしれない。そうなると下山もしくは立入禁止となる恐れがある。残雪が多いがそれほどまでに雪解けも早いのだ。
山ノ鼻に到着し、まだ時間があるので尾瀬ヶ原へ。トレースがあるので追随していく。原の川上川橋は露出していたが、その先は大量の雪止め水が流れる湿原。まるで湖のようだった。
木道上の残雪の上を歩いていく。雪のヤセオネ、落ちたら水の中なので安心。雪の道をしばらく行くと雪原となる。広大な尾瀬ヶ原は一面の残雪。牛首まで行くことにした。
だたっ広い雪原。見える範囲に人いない。尾瀬ヶ原貸し切り。右手上のアヤメ平には、月曜の男たちirohaさんとkijimunaさんが居るはず。左手の景鶴山にはマブダチのクマとカモシカが居ると思う。
逆さ燧の池塘はまだ雪の下だった。雪面に少しだけ雪解け水が貯まって、逆さ燧を見ることができた。その先、上の大堀川橋も露出していた。大堀川に映る至仏山を撮影して踵を返す。
雪原をぶらぶらと歩いて戻り、再び木道上の残雪の上を歩く。木道の間を踏み抜きストックを横にして転落を防いだ。危なかった。起き上がり歩いていくと、トモさんとJimnyさんもこちらに来ていた。様子を話したら行くとのこと。私は先に下山。
山ノ鼻ロッジを通った時、スマホで救助要請している男性の声が耳に入った。テンマ沢付近にいた時にヘリが飛んできた。4年前の墜落事故で昨年導入された群馬県防災航空隊「はるな」だった。私の地元前橋市から飛んできた。
山頂付近からムジナ沢あたりをホバリングしていたが、戻ってしまった。現地捜索に切り替えるのだろうか？新聞には遭難の記事は載っていなかったので無事なのだろう。
暑い鳩待峠。気温18℃。花豆ソフトは5月以降の販売で残念。装備など片付けて移動。片品川沿いの桜を見ながら下る。途中にある越本水芭蕉の森へ。咲き始めた水芭蕉。純白の花を咲かせていた。
移動して片品村針山にある天王桜へ。駐車場がほぼ満車。行ってみると大勢のカメラマン。西日にあたる桜や棚田に写り込む天王桜はきれいだった。ライトアップもされるので、夜桜も良いだろう。
そのまま川場方面へ移動。川場温泉 かやぶきの源泉湯宿 悠湯里庵で日帰り温泉。1200円と高めだが、館内の展示物がとても興味深く魅力的。平日の午後行くので温泉がいつも貸し切りなのだ。
源泉かけ流しの武尊乃湯にのんびりと浸かった。アルカリ性単純温泉で日焼けした肌もしっとりした。湯上りはキンキンに冷えたコーラを秒殺して移動。
すぐ近くの川場田園プラザでお買い物。群馬県民なので群馬県川場産コシヒカリを買って応援。地ビールとぐんま名月のジュースも買う。やはり地産地消。ぐんまの経済を少しでも良くなればと思う。
沼田ICから関越道。ハロのような西日。明日は天候が崩れる。渋川ICで下りて坂東大橋脇から夕焼けを眺めた。水沢山と二ッ岳が神々しく輝いていた。今日も楽しい一日だった。暮れる夕日に感謝を込めて帰路へ着いた。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
至仏山の最新記録
牛首の最新記録
小至仏山の最新記録
UL4espresso さん
尾瀬ヶ原の木道が一番怖かったですよ。
もちろん帰りに天王桜にも寄りました。
良い日に至仏山へ行けて良かったです。こう暖かい日が続くと、GW後半の至仏山が夏山になってしまうのではと懸念しています。尾瀬ヶ原の一面の湖は見てみたいですね。
木道はブロック崩れとかで、多数落ちてましたからね。踏み抜いたときは焦りましたよ。
例のごとく寝不足で仮眠してました。
木道のリッジは今にも崩壊しそうで早めに戻りました💧
天王桜もとても良かったです😉
すっかり月曜の男達に仲間入り？
仙人ヶ岳が先々週でしたから、隔週で月曜の男たちですよ。仕事終わりでの車中泊から5時の鳩待峠入りは堪えますね。それでも好天とあの眺望ですから、良かったと思います。
Jimnyさんは休みが減り大変そうですね。私の今年のGWは会社の規則で7連休となりました。後半は天気が良さそうなので北アテン泊ですね。前半は愚図つくので東北へ逃げてきます。
当初は赤城山黒檜山から利平茶屋を経て地蔵岳まで半周回する予定でしたが、天気予想が快晴となったので、裏庭からさらに裏庭へ行ってきました。簡単に行先変更できるので、群馬に生まれ育ち住まい良かったです。
至仏山からの眺望は厳冬期並みに素晴らしかったです。この時期は霞み曇りがちですからね。水芭蕉や紅葉時期とは全く異なる風景でした。今年は残雪が多いですが、4月に何度も夏日を記録しているので、雪解けも早いです。福島川へ流れる川上川とヨッピ川、群馬側へ流れるツナキ沢から笠科川、片品川と水量が多いです。尾瀬ヶ原ではまるで雪の橋を歩いていく湖でした。
そのまま帰ってはもったいないので、片品村で水芭蕉、桜などを愛でて移動し、川場温泉で古道具を眺めてからの日帰り温泉。最後は田園プラザで川場村特産品を買いました。南魚沼の米も買ってますが、やはり群馬県民ですから「雪ほたか」も時々買って県内の経済を応援したいです。
残雪の至仏山、私も候補でしたが、”朝焼けの尾瀬ヶ原”が見られそうにないので止めてしまいました。
やはり日の出は雲で覆われてたようですね。
カメラに山に、話の合う仲間と楽しそう。
今年、雪が多かったですが、雪解けも早そうですね。
今年の尾瀬はミズバショウがキスゲの季節に入ろうと思います。
早朝はガン曇りでしたよ。朝霧が出るかなと期待してましたが、暖か過ぎでしたね。それでも山頂からの眺望は素晴らしかったです。
おっしゃる通り、残雪は多いですが気温が高く雪解けも早いです。残雪と水芭蕉の時期が良いかと思います。大江湿原は5度ほど行ってますが、いつも満開時期がずれてしまいガッカリばかりです。
明日29日は厚い雲に覆われるので、2日に延期しようかと思ってます。30日から東北遠征するので準備します。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する