鹿島槍ヶ岳北峰・北股本谷


- GPS
- 10:49
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,972m
- 下り
- 1,972m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
気温がかなり上がりそうなので、今年も鹿島槍北壁にトライすることにした。目指すのは唯一板を脱がずに滑降可能であり、壁全体の初滑降でもある大橋真さんが引いたラインだ。パートナーのバーティカル伊藤は昨年、一人で正面ルンゼを登り、大橋ルートを途中まで滑っている。そういうパートナーがいるだけでかなり安心感があり、緊張はほとんどしない。あとは雪次第だろう。
この日は除雪が進んでおり、橋手前のスペースに駐車できた。未明から歩き出して東尾根に取り付く。夜明けとともに荒沢奥壁がピンクに染まった。ツボ足のトレースは一ノ沢の頭手前まで伸びていたが、そこから引き返して下山していた。雪はスキー板を担いでツボ足になると時々踏み抜くような状態。尾根上の両側にグライドクラックが生じた箇所があり、通過に肝を冷やす。
直前の降雪があったため東尾根アプローチにしたが、本来であれば沢を詰めてしまいたかったところ。途中まで東尾根をトレースすることでだいたいの状態はわかったため、2150mから沢に入りシールで標高を稼ぐ。最後はツボ足でルンゼを詰め、第二岩峰の南にあるコルで小休止。風がやむのを待ったがやまないので、稜線へ出る。
目的の斜面は硬いので、ツェルトを張って小一時間ほど緩むのを待ったが、状態は変わらなかった。強い風が影響していたと思われる。諦めて北峰へ向かう。山頂で写真撮影用の三脚を拾った。準備をして北股本谷へドロップ。宿泊装備を背負ってここを滑るのは3度目だ。鹿島槍はなかなか思うように滑らせてくれない。
雪は滑りやすいところもあったが、全体的にストップスノーに悩まされる。自分がトリガーになって、サイズ1.5〜2の湿雪点発生雪崩が起きた。下部はデブリの体積がひどいが、柔らかいだけまだましだった(最初に来た時にカッチカチを経験)。端の石を含んだデブリを攻めながら本谷出合まで。デブリから解放された時に本日唯一の「ヒャッホー」がこだました。
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