浅草岳前岳(雨、ガス、強風)


- GPS
- 06:05
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,120m
- 下り
- 1,128m
コースタイム
天候 | 雨後曇り 無風、弱風、強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪はスキーをするには十分。雪質は水気の多いざらめ。標高の高い所は新雪が1-2cmほど。 |
写真
感想
除雪最終地点には6:07に到着。食事を途中の道の駅で済ませてきたので、準備のみで出発する予定だったが、外で諸々支度をしていると雨が落ちてきた。そんなバカな。7時頃雨が降ると予報では言っていたが本当になるとは。しばしクルマに戻り車内で他の準備をする。5分程度で雨があがったので再度外で準備をし、6:27に行動開始。Zさんは最初つぼ足で歩いていたが、雪が柔らかく潜るのですぐにスノーシューを履いていた。そして最後まで結局スノーシューは脱がず。林道を歩いて詰めて行くと再び雨。しかも雨脚が強い。予報が当たってしまった。2人とも濡れねずみになりながら歩く。この雨はなかなか止まず、ザックもウェアもしっとりと濡れてしまった。2人ともゴアテックスの冬用のウェアを上下着ていたし、グローブは防寒テムレスなので体は濡れ知らずだが、ザックはびしょびしょだし何より気持ちが乗らない。帰りたい気持ちだが、天候が回復するとの予報もあったので、それを信じ濡れながら進む。30分ほどだろうか、降り続いた雨がようやく上がる。予報ではこの後雨はないはず。雨の間も停滞せず着実に距離と標高を稼いでいたので、ペース的には悪くなかった。雪質は雨のためグズグズで歩きにくいが、シールはグリップするのでその点は有り難い。ただ湿気を吸ったシールは重くなった。積雪は文句なく多くて、除雪最終点の雪壁は3メートルくらいあったと思うし、山中もたっぷりだった。
標高を徐々に上げて尾根に登る。ここに至れば背後に守門岳がよく見えるはずだが今日は何も見えない。仕方ないのでそのまま進む。ぶなの林が見えるのがせめてもの救いか。更に進むと雨は落ちてこないが周囲がガスに包まれるようになってきた。初めは視界もあって進む上で特に問題はなかったが、徐々にこのガスが濃くなり周囲は真っ白になってしまった。悪いと数メートル程度しか視程がない。GPSがあるので最悪計器歩行で帰ることはできるものの、雪庇などが全然見えず危険と言わざるを得ない。何度も来ているコースなのである程度はどこに何があるか分かるのが幸いだった。
更に進み天候の回復を期待したが一向にその気配はなかった。ガスで視界がない上に今度は風まで吹き始めた。これも予想どおり。視界なく風強く。歩くには何とか歩けるけど、帰りのスキーもままならない状態が容易に想像できた。強風も3月なので寒くて仕方ないほどではなかったが、それでも長時間吹かれ続けるのは避けたかった。10:10頃前岳に至ると先行していた山スキーの4人パーティが停滞していた。ここで引き返すという。経験豊富そうなパーティがここで引き返すと言っているし、同行のZさんは強風で体が持って行かれそうと言っていたし、もうこれ以上安全に進める要素がない。地図を見れば本峰の浅草岳はここより直線で500メートル程度だし、晴れていればまさに指呼の間と言えるのだが、今日に限ってはそうも言ってられない。雪の壁が幸いにしてあったので、そこに身を隠して下山の準備をする。Zさんも飛ばされないように身を低くして待機してもらう。
下山準備が整ったらさっさと降りる。Zさんに登りで着けてきたトレースをたどってもらいつつ、Zさんの姿を目印にして進む。真っ白の中で滑ると酔ってまともに滑れないのだ。滑って降りて行きたいところだが、何せ視程が数メートルあるかないかだし、両側斜面になっている尾根なので、下手をすると斜面を下ってしまうので、とにかく安全第一でボーゲンと横滑りを駆使して尾根を進む。4人パーティはさすがに早くて途中で姿が見えなくなったが、我々とはペースが違うので気にせず安全第一で進む。少し下ると登りのハイカーやスキーヤーとすれ違うようになった。こんな極悪天気でも週末となると登る人はいるようだ。他人の事はとやかく言えないけど。視界のないまま下り続け、ようやく周囲が見えるようになり風も弱くなってきた。滑れる環境となったが、雪質が良くなくて快適とは言い難かった。天候回復の予報がはずれたのか、あるいは雨が多く降ってガスが湧いたため、回復が遅れたのかもしれない。いずれにしてもここに長居は無用と思いとにかく先に進むことに。ぶなの林は天気が良ければ快適ツリーランになったはずだが、それは来年に取っておこう。
樹林帯に入るとさっきまでの強風がなくなり、ガスもやはりなくなった。とはいえ気温が高く雪崩注意なので、2人してつかず離れずで進むことに。所々の斜面では雪崩れているところもあったし、そのようなところは長居せずにさっさと進んだ。Zさんは今回が浅草岳初だったが、とんだデビューになってしまった。天気の良い日を選んで来れば良かった。最後の最後、林道に出て分岐するところまで一緒に行動して、さすがにここまでくれば先行しても問題ないだろうと思い、スキーで先に行かせてもらった。駐車場到着は12:22。5分ほど遅れてZさんも無事到着。はるばる来た割には天気が極悪で、楽しむ要素はなかったが、色々勉強になったと思うしかない。また来年天気の良い時を狙って来ようと思う。
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