上高地-奥穂高岳-涸沢岳-パノラマルート( 晴天と紅葉とビビリ )



- GPS
- 56:00
- 距離
- 31.4km
- 登り
- 1,993m
- 下り
- 1,990m
コースタイム
6:20上高地-8:05徳沢-9:10横尾-12:40涸沢
二日目
6:50涸沢-10:00奥穂高岳-11:30涸沢岳-14:00涸沢
三日目
6:20涸沢-7:40屏風のコル(手前の展望の良いところ)-10:30徳沢-12:00上高地
天候 | 一日目 晴れ後曇り時々雨 夕方以降雪 二日目 快晴 三日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
奥穂高岳への有名な梯子自体は問題ないが、その周辺が怖い。 パノラマルートは狭い道で片側が常に切れ落ちている。 雨が降った後等は通りたくない。 |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
今回は金曜日まで何処に行くか決定できなかった。
北アルプスの北部、南部、南アルプス等々。
しかし
この時期
行ってみたいところがあった。
だが、そこはこの時期の激混みは有名。
それでも行ってみたい。
と言うわけで行ってきました。
涸沢&穂高
駐車場の心配もあるので、金曜日中に出発。
仮眠を繰り返し、3時半ごろ到着。
そして、4時半まで仮眠。
■一日目
起床後、荷物をまとめて、バスターミナルへ。
バスには5時過ぎに乗車。
上高地行きのバスには何回か乗ったことあるが、この時間帯のバスは空いていた。
しかし、この時期はやはり別らしい。
全席満席。
自分の荷物をひざの上に頑張って乗せ、荷物につぶされながら上高地に向かう。
荷物につぶされ、呼吸が苦しい。
しかし、荷物を抱え込むと安心するのか?それとも通勤途中の社内を思い出すのか?あっさり爆睡。
気づいたときには上高地到着。
いそいそと下車し、停留所で朝食。
その後、出発。
この道も結構歩いている。
しかし、今までとは異なることがある。
それは前方&後方に登山者が多くいること。
まるで行進しているかのようだ。
正直落ち着かん。
時折撮影のために止まるが、その度に多くの人に抜かれる。
抜かれることに悔しさを感じることはないが、連れと離れると、面倒なので、撮影も控えめになる。
何か嫌・・・
そんな気持ちで明神に到着。
ここで小休止した後、すぐに出発。
ぞろぞろと移動。
天気も予報と違って微妙だし、テンション上がらん。
そんな感じでひたすら歩いて、徳沢に到着。
ここでソフトクリームを食す。
甘くて濃厚。
これはここに来た時の恒例行事。
これで糖分と脂質を溜め込む。
そして先に進む。
・・・( 特に語るべきことはない )
横尾に到着。
ここで小休止。
しかし、多くの登山者がいる。
海の日等の夏の場合、多くが槍ヶ岳を目指すが、今回は大半が涸沢を目指すようだ。
やはり激混みは覚悟しなければならないか・・・
休憩後、出発。
天気は微妙を通り越して、今にも降りそう。
紅葉が見事な箇所もあるのだが、光がないと陰気な感じしかない。
ここが花と違うところ。
微妙な感じしかしないが、のんびりと撮影しながら、先を進む。
すると本谷橋に到着。
多くの人が休んでいる。
休憩場所にも悩むほどだ。
そして、何より目を引くのは多くの登山者が列を成して先を進んでいくところだ。
ここから先は道も狭くなるし、まるで富士山のように渋滞しているようだ。
休憩後、仕方なくそれに混ざる。
やはり予想通りの渋滞。
後ろから急かされるような感じで、のんびり写真も取れない。
しかし、幸い(?)にも天気は曇り?
というか小雨が降ってきたので、写真を撮るところではないので、撮影はほとんど行わず。
途中、合羽上とザックカバー装着。
小雨だが、何時強くなるかもわからないので、事前に対策。
弱いまま、止んで無駄骨なら幸いという気持ち。
そんな降ったり止んだりの微妙な天気のおかげか?歩行速度も上がり、涸沢に到着。
手前の分岐からテン場方面に進むと下の方でもテントが張られていたため、正直あせった。
しかし、上の方は平らなテン場があることもわかっていたので、上の方まで登りきり、少し斜めっているが、平らな箇所に設営。
そして、荷物をぶち込み、いざ涸沢ヒュッテへ。
おでんで祝杯。
多くの人がおでんを注文しているのか?味のしみこみが悪く、微妙な味だったが、それなりにおいしく頂きました。
そして、テントに戻り、爆睡。
起床後、持ち込んだ肉を焼いて夕飯。
食後、すぐに爆睡。
・・・眠りの浅いときに何かが降っているのは気づいた。
■二日目
昼寝とあわせると12時間ぐらい寝ているのでは?と思うぐらい寝て、3時半過ぎに起床。
正直寝坊。
外を見ると、雪が積もっていた。
・・・北奥縦走、今回も無理かなぁ。
そんな気持ちを抱きつつ、急いで朝食。
朝食中、登る山を検討。
当初は北→奥縦走だったが、雪が降ったとなると、凍結などの心配があるため、中止も仕方がない。
そこで、海の日に上った北穂高ではなく、2年前に登った奥穂高に登ることに決定。
そして、可能ならば縦走。
予定も決まったし、準備開始。
トイレ等の雑用を済ましていると、日の出の時間。
全く染まらないモルゲンロートをすごした後、荷物をまとめて奥穂高岳に出発。
登るルートはパノラマルート。
前方には軽く雪が積もった穂高岳を見据える。
これからあれに登るわけだ。
2年前にも登っているわけだが、今回は積雪もある。
気持ちを引き締めなければ・・・
しかし、良い景色である。
残念ながら紅葉は涸沢より下に移ってしまっているが、青空と僅かな雪に覆われた山並みは良い。
初日に撮影できなかった欲求を晴らすように撮影しながら先へと進む。
雪道で若干滑りやすいが、雪山もそれなりに登っているので、歩き方もそれなりにわかる。
そのため、良ペースで登っていき、ザイテングラート手前に到着。
ここでストックをしまい、両手を空ける。
このとき、手袋はしない。
手袋は信用できん。
というわけで、この寒い中素手で挑む。
とはいえ、難しいパートは存在しない。
日陰のルートは雪が残っており、滑りやすいが、慎重に進めば問題ない。
狭い&急な岩場を進み、高度を稼いでいく。
当初はでかく見えた前穂高が自分の目線と同じ高さに到着した辺りで、穂高山荘に到着。
連れが疲れたと言うので、山荘内で大休止。
カップめんを食べ、少々待ったり。
そして、奥穂高岳を目指す。
梯子への取り付き。
地味にそこまでも悪い、というか怖い。
梯子はあっさり通過。
むしろ、その後の鎖場が高度感あり、道狭いでかなり怖い。
この付近を通過すると、あとは快適な稜線歩き。
稜線からは裏銀座、槍ヶ岳が見える。
さらに先へ進むと、ジャンダルムが見えてくる。
山頂には人がいる様子。
この状態で登頂とは・・・
凄いの一言。
この付近から少し先へ進むと、山頂に到着。
一昨年は槍ヶ岳方面がガスってしまったが、今回は快晴。
360度の展望。
しかし、山頂標識付近は狭い。
ここで記念撮影をさっさと済ます。
最近、このような狭い箇所でも三脚による自分撮りに拘っている。
自分で登り、自分で住居を確保し、自分で最後を飾る。
・・・と、格好つけてみるが、その方が失敗しないだけ。
どうせ失敗するなら自分で失敗したほうが増し。
記念撮影後、移動し、まったり。
景色を眺め、撮影を楽しんだのち、涸沢岳を目指す。
梯子付近までは問題なし。
梯子直前で登る人待ちで長時間待たされたが、無事山荘に到着。
一息。
ここから涸沢岳を目指す。
とはいえ、あっという間の距離。
すぐに到着。
記念撮影後、北穂高への検討に入る。
そこで、北から来た人に意見を求める。
結果、北→奥の場合は問題ないが、奥→北の場合、微妙とのこと。
しかも、北斜面は雪が残っているとのこと。
・・・登らないことに決定。
しかし、怖いもの見たさというものもある。
自分だけ先へ進んで、北への道を見てみる。
・・・無理無理無理無理
道がなくなったと思ったら、その手前の凹角を下るようだが、それが垂直。
決していけないわけではないが、怖い怖い。
というわけで、戻る。
そして、涸沢まで一気に下山。
途中、パノラマルートではなく、涸沢小屋方面に下る。
紅葉を楽しんだ後、涸沢小屋に到着。
そこで、ビール&モツ煮でまったり。
そこにボルダーマットを持っている人が登場!
思わず話を聞いてみたら、小屋で借りられるとのこと。
そこで、食器を返却する際に聞いてみると、レンタルOKとのこと。
しかし、残念ながら靴のレンタルはなし。
次回は靴を持ってこよう。
テントに戻った後、近場の岩で登山靴でも登れる6級ほどのラインを3本引いて本日終了。
■三日目
2時起床。
ここから3時まで夜景撮影。
暗闇に目が慣れてくると、天の川が綺麗に見える。
流れ星も1時間で3つ。
星を眺めていると落ち着く。
そもそも私は社会人になるまで、運動を殆どしたことがない文科系である。
このように山に登ってり、岩に登っている方が異常なのである。
3時に撮影を終了し、テントに戻り、朝食。
今日は初のパノラマルート経由での下山。
地図では破線なので怖い・・・
しかし、行ってみたい
との狭間で悩んだ挙句、行くことに決定。
テントを撤収し、モルゲンロートを見た後、出発。
いつもは左に曲がる分岐を直進。
登っていきます。
道は
悪い。
道幅は両足、場所によっては片足より少し広い程度。
左側は常に崖。
転ぶ→死亡に直結
鎖場も多数。
やべぇ
怖くて怖くて仕方がない。
早くも後悔。
しかし、パノラマルートと言う名に恥じることない見事な展望。
素晴らしい。
しかし、怖い。
ロープがある箇所の下りはロープを片手で完全にロックし、ホールドを探す始末。
完全にロックしていれば、片手でぶら下がれる程度には鍛えている。
しかし、クライマーとは思えないほどの拙い登下降。
みっともないが、高所恐怖症は如何にも克服が難しい。
そんな恥ずかしい登下降を繰り返しながら先へ進むと、稜線に到着。
稜線からは上高地方面が見える。
つまり、今までとは逆に右側が切れ落ちている。
しかし、周りに光が当たり、紅葉が光り輝いており、非常に綺麗。
稜線を先を進んでいくと、屏風のコルが見える&展望の良い箇所に到着。
屏風の耳を往復すると、約1時間。
今日は3連休の最終日。
渋滞がやばい。
と、いうわけで屏風のコルで下山決定。
・・・というのは一つの理由。
もう一つの理由は
恐怖で心が折れたため。
はぁ
この怖がりな性格が如何にかなれば良いのに・・
屏風のコルからの下山路は破線だが、普通の紅葉の道。
光が当たりまくり、光り輝いている。
そして、上部を見れば、真っ青な青空。
そんな景色を楽しみつつ、一気に下山。
そして、徳沢に到着。
ここで恒例のソフトクリームを食し、一気に上高地へ。
待ち時間なく、タクシーに乗り込み、駐車場へ。
そして、帰路に着いた。
混雑が酷いと聞いていたが、テン場も広いし、トイレも数が多いので回転も速い。
何より景色が綺麗過ぎる。
来年も来たいと思える山行きであった
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