三ツドッケ・七跳山・大クビレ・ヨコスズ尾根周回


- GPS
- 09:20
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 1,479m
- 下り
- 1,476m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
先週の雪で長沢背稜は若干の積雪。七跳山あたりは、北斜面はそれなりの積雪があるが、アイゼンはいらない程度。大平山に向かって天目山林道に下る道は踏み跡がある。トレースは不明瞭。大クビレからは大平山に向かってトレースあり。時間がなさそうなので大平山には向かわず、少し林道を下って、稜線に近いところから、稜線に向かって雪の斜面を強引に登り、長沢背稜に復帰。後は問題箇所なし。 |
感想
三ツドッケ・大跳山・大平山・天目山林道冬山ハイク
先週、武甲山、鳥首峠の稜線から見た長沢背稜、大平山方面を今度は多摩側から見てみようということで、東日原から三つドッケ、七跳山に向かった。当初は鳥屋戸尾根か棒杭尾根から登ることを考えたが、時間的な問題と、先週末の積雪を考慮して、安心して歩けるヨコスズ尾根から登ることにした。バスの中や停留所の近くのハイカーに積雪状況について尋ねたが、多くは雪があることすら知らなかったので、1000m以上の稜線で10−20cmくらいありそうというと、調べていなかったので失敗したと頭をかいていた。
7時49分、奥多摩からのバスで東日原に到着、トイレと体操をしてから一杯水方面の道標に従って登山道に入った。数年前に登った記憶があるが、かなり忘れている。4−5人のグループが先に出発しており、追いつけないで急坂を登っていると、下からハイスピードのハイカーに追い抜かれた。急坂を終えて、緩斜面に出たが、追いつけず。滝入ノ峰を巻くトラバース道を過ぎると積雪量が増し、登山道が凍っている箇所もあって、慎重に進む。右側には棒杭尾根、鳥屋戸尾根、川乗山などが見え、左側には石尾根、タワ尾根周辺が見える場所がある。
登山口から1時間半くらいで,三ツドッケが見えてきた。すると選考の4−5人の若い男女グループに追いつきそうになり、10時13分、一杯水避難小屋に到着。若者たちも休憩していた。今日は蕎麦粒山を往復して往路を引き返すという。私は先週、先々週に有間山稜から都県境尾根を越えて踊平から林道のショートカット道を下った話をした。また小川谷林道の通行止めで長沢背稜を歩くのが不自由になった話など、いろいろな話をした。昼食を食べ、若者グループが先に出発、私はスパッツの装着、ストックの準備など、これから先の雪対策をしてから出発。10時50分を過ぎてしまった。
時間が押してきたので、三ツドッケ山頂は割愛して七跳山に向かった。11時32分、ハナド岩に出ると石尾根の向こうに富士山、雲取山とその奥に奥秩父の山並みが見えた。またその手前にはタワ尾根、ハンギョウ尾根なども見える。その先で次第に積雪量が増え、三つくらい木の梯子があったが、凍ってすべるのでわたるのが怖い。すると前から下山してくるハイカーとすれ違った。ヨコスズ尾根から七跳山(当初「ななとびやま」と読んでいたが話をしていて「ななはね」が正しいとわかった)手前までいったが山頂方面にトレースがなく、引き返したこと、もう一人のハイカーがトレースのない斜面を登って行き、大平山方面に向かったということだった。
11時50分、右手に赤いテープがある。おそらくここが天目山林道再接近地点に下降する入口か?あるいは稜線への入口か?雪の斜面にわずかに踏み跡が見えるが、その先はどうなっているかわからない。さらに進むと、左にハイキング道、右に稜線上に向かう踏み跡が分岐。稜線に向かうが真新しい踏み跡はないので、例のハイカーは別の場所から登ったようだ。大平山を眼前に見ながら20分くらい稜線を進むと12時21分、七跳山と手書きの文字のある境界プレートを見つけた。山頂はいくつか踏み跡らしきものがあるが一番新しい踏み跡を追いかける。GPSで確認しながらふみ後を追う。林道までの尾根筋を忠実に歩いている。もしかしたら以前にも経験のある人かもしれない。しかし道のりは事前に予測したよりも結構長く感じられ、積雪量も多いので時間がかかった。山頂から30分近くたった12時50分過ぎ、雪の急斜面を下って林道に降り立った。目の前には大クビレ、大平山への踏み跡などが見える。しかしこれで大平山往復をすると積雪もあるので一時間は見なければならず、明るいうちには下れそうもない。そこで今回はここまで来たことに満足して、林道を少し下った稜線に近い地点から長沢背稜に戻るつもり。しかし雪のため、入口を探すのが難しい。10分くらい下って林道にある踏み跡とテープを探すが踏み跡は雪と車のタイヤ痕などで消えてしまい、テープのある場所も怪しげでとてもまともな登り口ではない。しばらく行きつ戻りつして13時半前になんとか傾斜のゆるい谷筋を見つけて、そこから稜線にあがることにした。GPSに仕込んでおいた稜線上のウエイポイントはすぐ近くのはず。トレースのない雪の斜面の傾斜は入口はゆるいものの、次第にきつくなる。なんとか稜線近くまで登って踏み跡が出てきた。しか等高線に沿って踏み跡は横に移動しており、どちらに行ったものか?左に行って一旦尾根筋に出てさらに上の尾根に出る直前、踏み跡は再び等高線に沿って横に移動、おそらくそのまま強引に上がればよかったかもしれないが踏み跡は横に移動して別の小尾根にたどり着く。そこを強引に登ると稜線に出た。稜線上に踏み跡はあるが最初に入った場所と異なることは新しい踏み跡がないことから伺われた。三ツドッケ方向に進むと一旦下って再び登る。岩にさえぎられて先に進めない。仕方なく戻って辺りを見回すと別の踏み跡らしい筋が雪の上に見えた。下をよく見ると登山道らしい道が見えた。強引に下ると長沢背稜のハイキング道に何とか戻れた。14時20分になっていた。
七跳山頂から二時間も経過。これは予想を大きく上回った。というか予想が甘すぎた。急いできた道を戻る。木の梯子を越え、30分くらい戻ると三ツドッケが見えてきた。また大平山から大ドッケ方面の尾根筋と遠く武甲山らしく稜線も見える。3時前に三ツドッケ分岐を通過し、15時13分、一杯水避難小屋に到着、すでに誰もいない。ここで少し補給してすぐ出発。棒杭尾根や鳥屋戸尾根、蕎麦粒山、日向沢ノ峰、川乗山などを見ながら、30分ほど下ると15時50分過ぎNHKのテレビ電波塔を通過、少し先で緩斜面から急坂に変わり、16時半前、廃屋に降り立った。何とか暗くなる前に下ることができ、バスにも間に合った。
バス停には雲取から下りてきた男女二人組みがバスを待っていた。トイレやゴミ箱周辺の清掃をしていたおばさんに集落の近況を尋ねたが、すでに多くの若者が去り、老人のみ100人程度しか残っていないという。明かりもほとんどついておらず、暗い村だ。一軒だけ食料品店に明かりがついていたが何も買わず。冷え込んできたので上着を着て靴も履き替え、残った食料を食べて5時20分過ぎ、ようやくバスが到着。帰りのバスの社中でバスのガイドさんと話をした。このあたりの集落は老人だけが残り、若い世代はほとんどいなくなった。そこで奥多摩の町にいる人もいるのか尋ねると、奥多摩の町も人口減少が激しいという。若い世代は奥多摩には行かず、青梅より先にしかいかないという。都心に近く、仕事のある町に行くのだという。さびしい話だが、東京の山里の実態だろう。考えさせられる話だ。あと10年二十年先には誰もいなくなる??
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する