静かな早川尾根と賑やかな鳳凰三山(北沢峠-栗沢山-アサヨ峰-高嶺-地蔵岳-観音岳-薬師岳-夜叉神峠)

- GPS
- 31:34
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 2,187m
- 下り
- 2,833m
コースタイム
- 山行
- 4:54
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 6:05
- 山行
- 8:56
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 10:36
| 天候 | 9月14日:晴れ 9月15日:晴れ 9月16日:小雨のち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
●早朝4:00頃 奥の駐車場もほぼ満車 ●戻ってきた月曜8時頃、手前の駐車場はほぼ満車、奥の駐車場は空き有 ●南アルプス林道バス(時刻表・運賃) http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html (始発は5:30ですが早めに出発しました。増便もあります。始発便に乗車する為に、早い人は前日夜からバス停にザックを置いていたようです。4時頃には列も長くなりました。明らかにお盆休みの時より混雑しています。切符の販売は4:30頃からでした。) ●南アルプス市営バス(時刻表・運賃) http://yamanashikotsu.co.jp/route_bus/route_sp_info/hirogawara/ 乗合タクシーに乗車しましたが、夜叉神から乗車の場合も芦安からの値段と同じになります¥1300/人。バスより少しお値段UPですが、確実に乗車できました。但し、夜叉神ヒュッテさんからの予約なので、個人で予約できるかどうかは不明。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
●登山ポスト:仙流荘バス乗り場と北沢峠に有(記入用紙も有) ●トイレ:仙流荘・北沢峠に有(水洗・ペーパー付) <登山道注意箇所> ●仙水峠〜栗沢山〜アサヨ峰〜早川尾根小屋 3連休でさえ歩く人は少ないですが、道も明瞭で特に危険個所もなく静かな山歩きができます。 ●早川尾根小屋〜広河原峠 2カ所ほど倒木有りですが充分通過できます。 ●広河原峠〜白鳳峠 暗い時間に歩く場合は分かりにくい箇所があります。また、登山道にトラロープが張られ通行止めにしてある箇所もありますが、迂回路があるので問題なく通過できます。 ●白鳳峠〜高嶺 登山道をハイマツが覆っていて、少々歩きにくいです。足元も見えにくいので注意。上部に行くと岩場になってきます。 ●高嶺〜鳳凰三山 タカネビランジやホウオウシャジンなどまだまだお花がきれいでした。登山道も白砂ビーチのようで美しい。 ●薬師小屋〜南御室小屋〜夜叉神峠小屋〜登山口 各小屋では良く冷えた飲み物を購入できます。のんびりとした雰囲気はオアシスのようです。登山道も特に危険個所や迷いやすい箇所もないので安心して歩けます。 <山小屋情報> ●早川尾根小屋(営業小屋ではなく無人小屋) ・小屋内には敷布団と毛布有(最初は湿っていましたが、管理人さんがみえて布団干しをしてくれたおかげでフカフカになりました) ・水場は小屋のすぐ近くで水量豊富、おいしいです ・トイレも小屋近くに有(ペーパーはありませんが、栂海新道の白鳥小屋のトイレより怖くなかったかな) ・営業小屋ではないのでもちろん食事は出ません(食料・自炊道具持参のこと) ●夜叉神ヒュッテ(1泊2食¥6900) 今シーズンリニューアルオープンの夜叉神ヒュッテ、お部屋もきれいだしお風呂にも入れます。晩御飯も豪華で美味しい!朝ご飯はお弁当にしてもらいましたが、鶏そぼろ弁当がこれまた美味しい(富士山天然水のペットボトル付)。 乗合タクシーの予約もしていただけ本当に助かりました(バス混雑時は夜叉神からの乗車を拒否される場合があるそうです)。 http://yashajin-hutte.com/category/news/ |
| その他周辺情報 | ●下山後の温泉 信州高遠温泉「さくらの湯」¥500 (仙流荘バス乗り場に置いてある割引券利用で50円引き) https://www.ina-city-kankou.co.jp/sakuranoyu/ ●下山後の甘味 恵那峡SAアップルマンゴーmixソフト\320 |
| 予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
♪静かな早川尾根と賑やかな鳳凰三山♪
今シーズンになってから、なんとなく気になっていたアサヨ峰。北沢峠から栗沢山を含めて日帰りピストンでは今一つ物足りない感があって、地図とにらめっこをしていた。そして思いついたのが今回のルート。鳳凰三山もずっと行きたいと思っていてなかなか行けなかった山。それなら北沢峠から一気通貫、線つなぎしてしまおうと・・・。
そうなると、初日に鳳凰小屋まで行くにはバスの時間もあるし少々厳しい。少し行程は短いが無人小屋の早川尾根小屋泊とし、2日目に夜叉神峠に下山してバスで北沢峠に帰ろう。着々と行動計画を作成し、広河原行きのバスも北沢峠行きのバスも間に合うのだが、北沢峠から仙流荘の戻るバスがない・・・。ここで机上遭難。それじゃ仙流荘に戻る最終バスに乗車するには何時に夜叉神峠に下山すればいいのか逆算すると13:17発車のバスに乗らなければならない。
う〜ん、行動中何が起こるかわからないし、最初からギリの計画では危険。さてどうする?と考えていた時にふと目にしたのが「夜叉神ヒュッテリニューアルオープン」の情報。あっ、2日目はここに宿泊して翌日朝一番のバスを乗り継いでいけば仙流荘に午前中早い時間に到着できるぞ!
早速夜叉神ヒュッテに連絡を入れてみると、3連休中日にも関わらず予約が取れた。よし、これで宿泊問題は解決。あとは頑張って歩くだけだ。
★Day1(北沢峠〜仙水峠〜栗沢山〜アサヨ峰〜早川尾根小屋)
約1ケ月ぶりの仙流荘はお盆の頃より混みあっていた。それでもバスは予定時間より30分も早く出発してくれたおかげで、北沢峠にも早く到着。ここで仙丈方面と甲斐駒方面に分かれるが、長衛荘のテン場は早くも賑わっている。さすが晴天の3連休これはすごい人数が入山しているな、と思いつつ仙水峠へ向かう。ここで休憩していると続々と皆さんやってくる。ほとんどの人は甲斐駒へ向かうが、私たちは栗沢山方面へ。ここから先は早川尾根小屋まで静かな山歩きとなった。
栗沢山、アサヨ峰ともにピーカンの天気ということもあって最高の眺望。もうぐるっと360度周辺の山々が見渡せる。山頂で存分に景色を味わった後は小屋まで一直線、思いのほか早く到着しすぎて何もやることがない。そう、ここは無人小屋、営業小屋によくある雑誌やマンガも置いてないのだ。
しばらくすると小屋の管理人さんがやってきて布団干しをしてくれたおかげで、湿っていた布団や毛布もフカフカに。水場も近いし、トイレも全然問題なく、想像以上に快適に過ごすことができた。これも、管理人さんが定期的にメンテナンスしてくれているおかげ。ありがとうございます。
★Day2(早川尾根小屋〜高嶺〜鳳凰三山〜夜叉神ヒュッテ)
本日もいつも通り長めの行程ゆえまだ暗いうちに出発。広河原峠までは問題なかったが、白鳳峠に向けての道は、夜間だと少々分かりづらい箇所があったり、一部迂回ルートが設定されていたりする。それでも順調に歩けていてこのままいけば高嶺でご来光を迎えられるかも、と期待したが、高嶺までの道がハイマツの藪漕ぎ状態箇所があったりして苦戦。ご来光にはすこし間に合わなかったが、それでも誰もいない静かな山頂での朝食は気持ちの良いものだった。
しかし、静かな山行はここまで。鳳凰三山縦走は、特に観音岳までは渋滞も出るような状況。思うように写真も撮れない。この後薬師岳から先はそんなこともなくなったが、やはり昨日は相当の人が山小屋に宿泊したのだろう。小屋は大変な混雑になっていたのが想像できる。
薬師岳小屋、南御室小屋でそれぞれのんびり休憩を入れながらどんどん下って行き夜叉神峠小屋で最終休憩。ここからの展望も素晴らしいものだった。ここからラストスパートで夜叉神峠登山口へ。当初の計画よりかなり早く到着したが、案の定13:17バスには間に合わない時間だったので、無理な計画を立てずに良かったな〜と安堵。
夜叉神ヒュッテで受付を済ませ、おなかが空いていたのでランチをいただいた後、ゆっくりお風呂へ。温泉ではないけれど下山後すぐにさっぱりでき、なおかつそのまま部屋でダラダラできるのは最高!夕食もこのお値段でこれだけのご馳走!?というくらい豪華で美味しいものだった。もちろんお布団もふかふかで、この上なく快適な一夜だった。
★Day3(夜叉神ヒュッテからバスを乗り継いで仙流荘へ)
夜叉神バス停の朝一バスの時間は5:32。しかし芦安からの乗客が多い時には乗車拒否されることもあるという。3連休も最終日だし、さすがにそれほど混雑はしないだろうとも思ったが、乗換に間に合わないという悲劇を避けるためにも、ヒュッテオーナーのご厚意で乗り合いタクシーを予約しておいたおかげで問題なく広河原に到着。バスの切符を購入し広河原のインフォメーションでゆっくりと、宿で用意してもらったお弁当をいただいたのち北沢峠へ。乗換時間が5分しかないので少しあせったが予定通りのバスに乗車し仙流荘に戻ることができた。
★晴天となった9月の3連休。どこの山小屋も布団一枚に2人とか3人とか・・・。そんな中、マイナールート歩きと無人小屋、そして穴場?の夜叉神ヒュッテの利用で楽しい山歩きができたことに、いつもながら感謝のひとことしかない。本当に登山をする前の事前計画は大切だし、これが登るより楽しかったりするんだな〜!

















いいねした人