記録ID: 2022314
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
剱・立山
さすらいの長距離ハンターが行く〜剱岳 (別山尾根〜北方稜線)
2019年09月14日(土) 〜
2019年09月16日(月)
富山県
hastler1208
体力度
10
2〜3泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 17:51
- 距離
- 34.7km
- 登り
- 4,033m
- 下り
- 5,001m
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標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 3:27
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 4:15
距離 9.4km
登り 901m
下り 857m
2日目
- 山行
- 4:53
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 6:45
距離 9.2km
登り 1,560m
下り 1,984m
9:45
| 天候 | 3日間概ね晴れ☀ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| 予約できる山小屋 |
|
写真
午前5時まで車中泊してノンビリ支度して出発したわりにはアルペンルートは全て始発に乗車できました。この日の目的地は剣山荘。直で向かうと2時間ほどで到着してしまうので3000m峰に寄り道していきます😀天気も最高🎵どピーカン☀
4
9/14 8:21
午前5時まで車中泊してノンビリ支度して出発したわりにはアルペンルートは全て始発に乗車できました。この日の目的地は剣山荘。直で向かうと2時間ほどで到着してしまうので3000m峰に寄り道していきます😀
天気も最高🎵どピーカン☀
天気も最高🎵どピーカン☀
一ノ越からは餓鬼岳、大天井岳、野口五郎岳、槍ヶ岳、水晶岳、赤牛岳、笠ヶ岳など。
真砂岳越しの唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳。北峰が隠された鹿島槍ヶ岳は凛々しいです。
真砂岳付近からの室堂は、そこが火山の火口のようで、とても絵になる。
お世話になった剣山荘。
中はどこもピカピカ、到着後すぐにシャワー浴びて寛ぎました😀
中はどこもピカピカ、到着後すぐにシャワー浴びて寛ぎました😀
翌朝は剱岳山頂でのご来光をいただくべく午前3時にスタート。前剱までに十数名に先を譲っていただき先を行くヘッデンは見えなくなりました。
初めてのカニのタテバイもヘッデンで。でもナイトハイク慣れしてない方にはおすすめできません。
4
9/15 4:31
翌朝は剱岳山頂でのご来光をいただくべく午前3時にスタート。
前剱までに十数名に先を譲っていただき先を行くヘッデンは見えなくなりました。
初めてのカニのタテバイもヘッデンで。でもナイトハイク慣れしてない方にはおすすめできません。
前剱までに十数名に先を譲っていただき先を行くヘッデンは見えなくなりました。
初めてのカニのタテバイもヘッデンで。でもナイトハイク慣れしてない方にはおすすめできません。
中秋の名月も素晴らしかったですが、そろそろお日様と入れ替わり。
スタートから2時間ほどで剱岳山頂に到着🎉一番乗りは茨城県からお越しの元気なお兄さんでした😀
北方稜線にも陽光が当たり始めたようです。いつも通りの丸腰スタイルでスタートします😀
コルに下りたら一番左の長次郎の頭に取り付きます。
お助けロープも見えましたが全線手と足で行きますよ😉
お助けロープも見えましたが全線手と足で行きますよ😉
こちらは長次郎谷。40日前に歩いた雪渓が遥か下まで後退してました。
右の稜線は源次郎尾根。
右の稜線は源次郎尾根。
ルーファイしながら突き進む。複数のラインを想定して行き詰まったら戻って違うラインに向かう、その繰り返し。
でもあまり行き詰まることはなかった。
4
9/15 5:50
ルーファイしながら突き進む。
複数のラインを想定して行き詰まったら戻って違うラインに向かう、その繰り返し。
でもあまり行き詰まることはなかった。
複数のラインを想定して行き詰まったら戻って違うラインに向かう、その繰り返し。
でもあまり行き詰まることはなかった。
これが本来の北方稜線。剱岳から右端の池ノ平山、そして左奥の僧ケ岳までの稜線を呼ぶらしい。
主に残雪期に歩かれるようです。
主に残雪期に歩かれるようです。
望遠でスッパ抜いた。10名ほどのパーティ。剣山荘スタートして一服剱で先を譲っていただきました。翌日は二股吊橋の先で再び譲っていただきました。ありがとうございました。
お互い無事に踏破出来てよかったです🎵
3
9/15 6:21
望遠でスッパ抜いた。10名ほどのパーティ。剣山荘スタートして一服剱で先を譲っていただきました。
翌日は二股吊橋の先で再び譲っていただきました。ありがとうございました。
お互い無事に踏破出来てよかったです🎵
翌日は二股吊橋の先で再び譲っていただきました。ありがとうございました。
お互い無事に踏破出来てよかったです🎵
右がチンネ、左はクレオパトラニードル？ではないよな〜。
ここから池ノ谷乗越への下りはなかなか急ですが手と足で行けました。
ここから池ノ谷乗越への下りはなかなか急ですが手と足で行けました。
写真中央の白い岩峰が小窓ノ王。あの左手を這い上がれば核心部突破です。
地面に埋まってない岩は全て浮いている。
一歩踏み出す度に岩雪崩。下に誰もいなかったのが幸い。
一歩踏み出す度に岩雪崩。下に誰もいなかったのが幸い。
池ノ谷左俣、とんでもなく深い峡谷を刻む雪渓。歩いてみたいな〜。
草付きの斜面には雪渓の雪は消えていました。
ここから池ノ平小屋から剱岳に向かう方々と次々にお会いしました。
ここから池ノ平小屋から剱岳に向かう方々と次々にお会いしました。
斜度も緩いのでアイゼンは必要なかったです。でも池ノ平小屋に通じる旧鉱山道への取り付きを見落とすわけにはいかないので、左側を気にしながら下ります。
3
9/15 8:57
斜度も緩いのでアイゼンは必要なかったです。
でも池ノ平小屋に通じる旧鉱山道への取り付きを見落とすわけにはいかないので、左側を気にしながら下ります。
でも池ノ平小屋に通じる旧鉱山道への取り付きを見落とすわけにはいかないので、左側を気にしながら下ります。
鉱山道は池ノ平山を巻くように小屋に延びてます。
足元悪い箇所もあるので要注意です。
足元悪い箇所もあるので要注意です。
剱岳山頂から4時間15分で池ノ平小屋に到着しました✌
宿泊客の奏でるバイオリンの美しい音色に迎えていただきました🎵
宿泊客の奏でるバイオリンの美しい音色に迎えていただきました🎵
チェックインは正午なので、外のベンチで小屋番さんや休憩で立ち寄った登山者の方と談笑して過ごしました😀
池ノ平小屋から仰ぎ見る裏剱。八ツ峰からチンネへのラインがゾクゾクします。
この日の宿泊者は9名。小屋で快適に過ごすのにちょうど良い人数。6名が翌日北方稜線に向かいます。楽しい時間を過ごすことができました🎵
2
9/15 11:18
この日の宿泊者は9名。小屋で快適に過ごすのにちょうど良い人数。6名が翌日北方稜線に向かいます。
楽しい時間を過ごすことができました🎵
楽しい時間を過ごすことができました🎵
三日目は午後雨予報でしたので予定より早い午前4時に小屋を出発しました🌛まずは仙人峠を目指します。
月明かりの八ツ峰のシルエット。
1
9/16 3:42
三日目は午後雨予報でしたので予定より早い午前4時に小屋を出発しました🌛
まずは仙人峠を目指します。
月明かりの八ツ峰のシルエット。
まずは仙人峠を目指します。
月明かりの八ツ峰のシルエット。
仙人新道は尾根沿いのルートなので裏剱の眺望も抜群！
三ノ窓雪渓が見えてきました。
五竜岳からよく見えますよね😀
三ノ窓雪渓が見えてきました。
五竜岳からよく見えますよね😀
今回の山行で一番怖かったのはここ。丸太で組んだ木道がふつう横に並ぶのが縦になってしまって足場が心許なく、足を滑らせればドボンです。
3
9/16 5:58
今回の山行で一番怖かったのはここ。丸太で組んだ木道がふつう横に並ぶのが縦になってしまって足場が心許なく、足を滑らせればドボンです。
内蔵助平と丸山も一望出来ました。
ハシゴ谷乗越の取り付きから黒部ダムまで全く人に会いませんでした。さすが秘境です。
ハシゴ谷乗越の取り付きから黒部ダムまで全く人に会いませんでした。さすが秘境です。
内蔵助平谷出合の吊橋。渡ると阿曽原温泉方面。ですが、まだ開通してない。
感想
8月に続いての通算2度目の剱岳。
初めての剱岳は雪渓ルートの長次郎谷から本峰を目指し別山尾根で下山しましたが、長次郎谷から仰ぎ見た八ツ峰の刃物のような稜線やコルから見た池ノ谷側の目も眩む岩壁に心底魅了されてしまいました。
長次郎谷からさらに先に待ち構える剱岳の世界にほんの少しでも分け入ってみたい。
そんな気持ちを抑えきれずに北方稜線から裏剱を目指してみました。
さらに立山＆剱岳エリアでも踏み込む人が少ない黒部の秘境？エリアも繋いでみました。
と言っても北方稜線は道標も鎖も一切ないバリエーションルート。
安易な気持ちで踏み込んではならないルート。
しっかりした下調べと現場でのルーファイ能力、そして岩稜帯での技術＆体力をある程度高いレベルで持ち合わせてる事が絶対条件です。重大事故も起きています。
当日は幸いなことに目的地の池ノ平小屋に到着するまで文句のつけようのない晴天に恵まれ目指すルートを見失うこともなく、地理的概念が頭の中にインプットされていたのでルート上のどのあたりを歩いているかを常に把握出来ていたこと、そして早発することで時間的余裕が精神的なゆとりに変わり、予想外に速くこの難ルートを踏破することができました。
歩きながら次々と現れる尖峰や深い谷、切れ落ちた岩壁に、その都度驚嘆の声をあげながら、剱岳が長い間人を寄せつけず地元の人々から畏れられてきた理由を少しだけ垣間見た気がしました。
堅苦しいな〜😁
それにしても裏剱、凄い！
まるでイタリアのドロミテ！
神様が創った彫刻です！
毎年訪れたいです😀
逆ルートなら2日間で踏破出来そうだし😁
ありがとうございました😀
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さすらいハンターハスラーさんこんにちは！
こりゃあちょっとさすらいどころじゃない大冒険でしたねー。いつもハスラーさんがスイッチ入ると「あ、入ったな！」ってすぐわかります。
いつぞや私が見てきた別山からの劔。そうそうコレコレ！風景も織り交ぜながら絶好天も引き当てて、さらに北方稜線下っちゃうなんてスゴイなぁこりゃあ。いつか行ってみたい！が凝縮されていて、写真もすごいキレイだし、読んでるこっちが興奮しちゃいます。私なんぞが言っていいのかわかりませんがお見事！です。すばらしいレコありがとうございます！
fickleさん、こんばんは😀
コメントありがとうございます🙇お久しぶりです😀
今回の山行は9月のメインイベントでしたから連日の快晴で本当にラッキーでした☀
昨年のfickleさんの仙人池からの裏剱にも感化されてましたからね😀
剱岳の真の姿は北方稜線〜裏剱にこそあると思ってましたから。
誰にでも踏み込めるルートでないだけに、行けない人たちにもその凄さを少しでも味わってもらえたらと、
突撃レポーター気分でした😀
今週末はなかなか難しそうですね。
そうそう、聖岳のレコも拝見させていただきました😀
林道歩きがエグいなあ〜、けど、そこを日帰りやっちゃうのがいかにもfickleさんらしいですね😀
盆明け山岳会で八ツ峰�妻�やる予定があるんでトポ図出てる本をやっと入手でき、イメトレするにあたってhastler1208さんのレコなら八ツ峰両側から見れるだろうなぁと思って拝見し直したらどんぴしゃり。
�妻�のAフェースからEフェースまで丸見えで写真凄い参考になります。
それにしても北方稜線…なんですかこの眺め、これぞアルプス、レコの写真見入ってしまいました。
池の平や仙人池からの剱は朝夕ずっと眺めていたいです。
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