鹿島槍ヶ岳



- GPS
- 00:18
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 2,213m
- 下り
- 2,209m
コースタイム
5月5日 6:00冷池山荘-8:00鹿島槍ヶ岳南稜-9:00布引山-11:00冷池山荘-14:00爺ヶ岳南稜-15:15ジャンクションピーク-17:30柏原新道登山口
天候 | 5月4日 曇り時折雨や雪 5月5日 曇りから晴れたが風は強かった |
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過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
柏原新道登山口に登山ポストあり |
写真
感想
今年のGWはKさんと鹿島槍に行くことになった。1年前に五竜岳から見ていつか行きたいと思っていた山だ。前夜車で登山口に着き、車中で軽く晩酌した後早々に車中泊した。
翌朝車を出て登山口へと入る。周囲の山々は山頂部がガスに覆われている。しばらくは夏道を行くが、雪はほとんど消えている。標識のあるところより冬道の尾根道に入ってゆくが、このあたりも雪は少ない。樹林の中のルートを登ってゆくとジャンクションピークについた。
ジャンクションピークからまだまだ高く見える爺ヶ岳を喘ぎながら登った。時折小雪が舞う天気で残念ながら遠くは見通せない。山頂は風のためか雪はほとんど着いていなかった。
爺ヶ岳南稜より冷池山荘までは東側斜面をトラバース状に進んでゆく。雪はほとんど着いていないのでアイゼンなしで進むが残っている雪は踏み固められて氷状になっており注意が必要だった。冷池乗越までは距離以上に長く感じた。冷池乗越から小屋まではあと少しだった。
小屋前にテントを張ると早速Kさんとビールで乾杯した。午後から雪となった。
翌朝は3時起床の予定で起きてすぐ外をのぞくと残念ながらガスが垂れこめているようだった。天候の回復を待つため出発を遅らせることとし、もう一度シュラフにもぐりこむ。周りのテントのパーティはその後続々と出発していった。
2時間ほど寝た後簡単に朝食を済ませて我々も出発することとした。ガスは晴れず視界はあまり良くない。登るにつれて風はどんどんと強くなっていった。斜面が急となり雪も付いてきたあたりでアイゼンをはめたが、そこから山頂まではごくわずかだった。山頂は烈風が吹き荒れており、記念写真も早々に下山した。
写真家であるKさんの「悪天が回復してくるときの方が良い写真を撮れる」という言を聞きながら下山していると、みるみるガスが晴れてきた。冷池山荘までの間にある布引山でKさんはザックからカメラを取り出して写真を撮り始めた。真っ白だった世界から山々が急速に姿を現してくる。Kさんが夢中で写真を撮っている間、自分は素晴らしい景色を堪能することができた。「山頂でこの天候だったら五竜側の景気もすばらしかったのに」とKさんは残念そうだったが自分は鹿島槍が望めて満足だった。
冷池山荘についてからも風が強く天候は不安定であることが予想された。このためテントを撤収し今日中に下山することとした。爺ヶ岳の付近では風はますます強くなっていった。ジャンクションピークを過ぎ樹林のくだりではグサグサの雪に足を取られ、時折雨もパラパラと降ってきた。このくだりはつらいななどと話しながら、ようやく夏道に合流。疲れた足を引きづりながら登山口まで下山した。
帰りの車の中で爺ヶ岳で遭難事故があったことを知った。犠牲となった方の冥福をお祈りしたい。
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