土合-白毛門-笠ヶ岳-朝日岳-清水峠-清水集落


- GPS
- 08:01
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 1,662m
- 下り
- 1,766m
コースタイム
- 山行
- 7:26
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 8:01
天候 | 曇り後晴れ 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
・清水バス停から六日町までバス利用。 ・六日町から土合までJR利用。 ・バスとJRは運行本数が少ないので事前に要確認。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
標高の高い所と北斜面では凍結があったが、今日の時点ではアイゼンやピッケルは要らなかった。ルートは谷川岳の縦走路は大変分かり易いが、そこから離れて清水集落へ謙信尾根経由で下る場合は、分岐付近の整備状況が余り良くなくて歩き難く、ルートも一部分かり難かった。また、尾根から林道へ降りるところ(或いは登山道の入口)も少し分かり難いかもしれない。 |
写真
感想
好天予報の金曜日に休暇が取れたので、雪のシーズンが間近な谷川岳方面に出掛けた。以下に詳細。
谷川岳ロープウェイ手前の広大な駐車場には5時前に到着。先客は一台のみ。出発済みなのかまだ寝てるのか分からないが静かだ。こちらも食事と準備をして5:20に出発。まだ真っ暗なのでヘッドライト点灯で歩き出す。今日まず目指す白毛門や朝日岳は4年前に平標山から縦走した時に通過したことがあるが、それきりなのでほぼ記憶なし。歩き始めるといきなりの急坂。こんな急だったか?と思うが延々それが続く。地図を見て納得、等高線を登山道が突っ切っている。覚悟を決めて登るしかない。登っても登っても登りの男前な登山道。まだ暗いし気温も低いので汗はほとんどかかない。そのうち夜が明けて付近が肉眼で見えるようになるが雲っている。好天予報はどこに行ったのかと恨みごとを言いたくなった。それでも進むが、標高1400メートル付近で完全にガスの中に入ってしまう。数十メートル程度の視界しか得られない。風も弱いのでこれではガスが飛ばずずっとこのままか?と最悪の状況も想像しつつ登る。そして出発から2時間かからずに白毛門到着。天気が良ければ大展望が広がるはずだが今日は何も見えない。もう帰りたい気分。白毛門は写真一枚撮って通過。その後の笠ヶ岳も同じような感じ。これは本格的にダメな天気かと半ば諦めつつも先に進む。今日はバスと電車を乗り継いでクルマを回収しなければならないのでのんびりはしていられない。稜線歩きのはずなのに、見えるのは乳白色のガスだけ。ケガだけはしないように進む。8:30頃になって朝日岳手前あたりまで来ると、雲が飛ばされて視界が得られるようになってきた。期待が持てる。期待が高まる。そして朝日岳に到着すると頃にはすっきり晴れ渡り、先ほどまでのガスがウソのように引いて晴れてきた。帰らなくて良かった。朝日岳には8:51に到着。昨夜から今朝にかけて若干の降雪があったようで、周囲の草や岩に少し積もっていた。そしてなにより樹氷が各所で見られ、真っ白になっていた。山頂では氷も張っていた。それまで3時間以上雲の中を歩いてきてようやく晴れた空に感謝。この時間朝日岳山頂に誰も人はおらず、貸し切りの山頂をしばし楽しむ。風はほとんどなく、11月も後半に入った谷川連峰とは思えない穏やかさ。来て良かった、生きてて良かった。景色を楽しんだ後水分と栄養を補給して出発。この先、特にジャンクションピークから先は北斜面になっているためか、地面が凍っていた。それには気付いていたつもりだが一度氷の上に不用意に足を置いてしまったらしく転倒、左の肘をしたたか凍った固い地面に打ち付けた。痛くてしばらく動けず。打ち身とすり傷をこしらえてしまった。これを書いてる今も結構痛い。転けて滑って滑落しなかっただけマシとポジティブに考えて進むが、その先も地面が凍結している箇所が多くてペースはがっくり落ちる。慎重に進むしかないので仕方ない。北斜面の日陰斜面が終わるとようやく地面凍結から解放され、快適な稜線歩きとなった。4年前の縦走とは回る方向が逆だが、何となく見覚えはあった。そして眼下に大きな小屋と小さな小屋が見えたら清水峠に到着。以前もここで休憩した記憶がある。天気はすっかり晴れ、風は少しあるものの11月後半としては十分暖かい。ここで休憩後に進路を北に取り謙信尾根の下降を開始する。が、分岐直後は歩き難いトレイルが続く。整備は必要にして十分入っているのだが、刈り払いの根っこが残っていたりして、歩き難かったり、片斜面の登山道が時折なくなっていて、あたりを見回す必要があった。それでも天気が良く先が見通せるので、ペースはのろくなったが、コースから外れることはなかった。送電線の巡視路と一部重なる部分もあり、そういうところは誤って送電鉄塔の方に進まないように要注意だった。分岐を過ぎてしばらくするとようやく歩き易くなってきた。しかし既に出発から6時間以上経過し、途中転倒によるすり傷などもあったし、滑らないように下る。落ち葉が濡れていて大変滑り易いところがあり、そのようなところはつるつる滑りながら何とか下った。清水峠からコースタイムと同じくらいの時間をかけて尾根を下り切る。下り切ったところには登山口を示す道標が立っていたが、地味で見落としそうだし、登山口付近のコースが分かりづらくて、登りで利用する場合は難しそうだった。下りならとにかく林道に出てしまえば良いと思えるが、これから登る場合はそうもいかない。無事に林道まで降りてきて、あとは消化試合的に砂利道と舗装路を歩く。今日は清水集落のバス停まで歩き、その先の巻機山の冬期の登山口まで行ってみるつもり。たいくつな車道歩きだが、天気は良く、歩いている分には寒さは感じず。途中沢の水でストックの先とシューズを洗う。沢の水が路上にえらく多く溢れているところがあって、上手に渡らないとシューズが水没しそうだった。ここまで降りてきて、渡渉をするハメになるとは想像していなかった。ゲートを過ぎると人家が見え始める。そしてバスの時刻よりは1時間ほど早くバス停に到着。バスの発車時刻を確認した後集落を抜けて冬期の登山口を目指す。残雪期に何度か山スキーできているが、雪がないと分かるだろうか。集落を過ぎしばらく国道を歩き、恐らくここ、というところまで到達。国道歩きを含んでしまったが、これで谷川エリアと巻機山が赤線で繋がった。満足して清水のバス停まで戻る。冬期登山口付近にもバス停はあったが、寒々しいというか、何もないところだったので15分ほどかけ集落にあるバス停に戻る。これで今日の歩きはひとまず終了。バスの時間まで待つ。定刻にバスは出、定刻よりも早く六日町駅に到着。この間乗り合わせたのは年配の女性が一人のみで、バスも今日は貸し切りだった。バスのあとは上越線の上りで土合を目指す。今日歩いた時間は7.5時間ほどだったが、バスと電車で駐車場に戻るまで2時間近くかかった。定刻に土合駅に着き、少し上りの車道を歩いて朝クルマを停めた駐車場まで歩く。クルマは自分を含め3台に増えていた。朝5時から準備して歩き、バスと電車を乗り継いで16時前に無事帰ってきた。昼間は暖かだったが、この時間既に太陽は陰ってかなり寒く感じた。
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