黒部の源流を行く《折立〜黒部五郎岳〜雲の平》
富山県
長野県
岐阜県
mikimiki
その他7人 
体力度について
- GPS
- 80:59
- 距離
- 47.9km
- 登り
- 3,702m
- 下り
- 3,691m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:12
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 4:36
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 8:44
- 山行
- 9:01
- 休憩
- 2:48
- 合計
- 11:49
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 9:35
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
・駐車場-折立薬師岳登山口 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・登山ポスト-太郎小屋 ・有峰林道-有料道路、開門はAM6:00から ・コース状況 〈折立〜太郎平小屋〉危険個所なし 〈太郎平小屋〜黒部五郎岳小屋〉黒部五郎直下から肩まで急坂の上り。黒部五郎カールの下りは急坂のガレ場、滑り易い。 〈黒部五郎岳小屋〜雲の平〉危険個所なし 〈雲の平〜折立〉雲の平アラスカ公園〜薬師沢の急坂の下りは滑り易い。 |
| その他周辺情報 | ・下山後の温泉・飲食-亀谷温泉 |
写真
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朝露に濡れた チングルマ の果穂
朝の黒部五郎岳キャンプ場
雲の平山荘にて、朝の笠ヶ岳
感想
黒部源流を巡る3度目の山旅を迎えました。
日程の都合で行けなかった黒部五郎岳の山頂を踏むことができ念願が成就しました。
この4日間は天候に恵まれましたが半面、炎暑との戦いでもありました。
例年に比べこの黒部源流周辺も温度が高く寝苦しい夜の連続でした。
山行1日目は折立から太郎平小屋までです。
緩やかな上りの登山道を北側に鍬崎山や剣岳、西側に有峰湖や白山を垣間見なら歩きます。花の最盛期は過ぎたようですがミヤマリンドウや小屋近くにはニッコウキスゲが咲いていました。
昼前に太郎平小屋に到着。3名は薬師岳に挑戦、残留組は小屋でゆっくり過ごしました。
山行2日目は初めてのコースです。
太郎平小屋から北ノ俣岳、赤木岳そして黒部五郎岳を目指します。
登山開始早々に朝露に濡れ輝くチングルマの果穂が出迎えてくれる。
富山県と岐阜県の県境尾根、飛騨山脈の大きな稜線を北ノ俣岳、赤木岳と緩やかな起伏を繰り返しながら歩きます。
黒部五郎岳山頂直下の中俣乗越から黒部五郎岳の肩までの標高差500mは急坂です。
黒部五郎岳の肩から山頂まではピストン。山頂は岩に覆われた狭い空間ですが眺望は最高。鷲羽岳、水晶岳、赤牛岳、薬師岳の大パノラマが展開し感動します。
黒部五郎岳の肩でゆっくり休息し黒部五郎岳小舎に向かいます。黒部五郎岳カールを包む北東稜線を暫く進み、急坂のカールを下ります。そこで見た黒部五郎岳カールは巨岩を積み上げた大天井のように聳え、谷は雪渓から溶け出した冷たい清流が小さな沢を造っています。その懐に抱かれるように母親と可愛い4匹の雛鳥の雷鳥を発見します。
黒部五郎岳から約2時間で黒部五郎岳小舎に到着、2日目の山行は終わる。
山行3日目は黒部五郎岳小舎から三俣山荘、鷲羽岳、水晶岳、祖父岳、雲の平までの長いコースです。
早朝、朝陽に輝く大カールの黒部五郎岳と清澄な青空に突き出た鋭鋒・笠ヶ岳が拡がっています。素晴らしい朝の出立です。
黒部五郎岳小舎から尾根まで標高差300mの坂道を登ること、約1時間で三俣蓮華岳巻き道分岐に到着します。巻き道を緩やかに下り、三俣蓮華岳直下の雪渓を渡るとテン場、三俣山荘に到着します。
山荘前で休息、水を補給し目の前に競り上がる鷲羽岳への急坂を登る。ガレ場から岩場に変わると間もなく山頂です。
山頂直下には青い水を湛えた鷲羽池、その背に槍ヶ岳と東鎌尾根の鋭鋒が拡がっている。時計回りに双六岳、三俣蓮華岳、黒部五郎岳、水晶岳そして裏銀座に続く野口五郎岳、烏帽子岳、立山連峰及び剣岳まで遠望できる。
鷲羽岳山頂に別れを惜しみつつ水晶岳に向かう。ワリモ岳北分岐でザックをデポし水晶小屋に向かう。水晶小屋で待機し4人は水晶岳に向かう。暫く悠久の時が流れ至福の時間を過ごす。黒部の源流の先に黒部湖が青く輝いている。
再び分岐に戻り岩苔乗越から祖父岳を通り雲の平に到着する。暑い長い1日となった。
4日目、山行最終日です。
早朝の出発です。雲ノ平は日本庭園やアラスカ公園といったお花畑が広がり木橋を歩いて進みます。最盛期に比べてお花の種類は少ないが、何故か緊張感が解れていく感覚です。
木橋が終わると薬師沢までゴロゴロ岩の急坂が連続します。薬師沢から、ゆっくり歩き昼前に太郎平に到着します。
ここは下る登山者と上る登山者が合流しごった返しています。
暫く休息し折立に向かいます。じりじり上昇する太陽を浴びながらの道は長く、体力を消耗させます。16時前に無事、折立に戻ることができました。
山仲間に支えられた楽しい黒部源流の4日間の山行となりました。
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