白峰三山日帰り(北岳・間ノ岳・農鳥岳)

- GPS
- 07:17
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 2,387m
- 下り
- 1,078m
コースタイム
- 山行
- 10:47
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 11:23
| 天候 | 晴れ時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
奈良田のバス停は4:30くらいから人が並び始めた。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
数箇所で雪渓を通過するがいずれもアイゼンは不要 |
| その他周辺情報 | 奈良田の駐車場のそばの温泉は17時まで(涙) |
写真
装備
| 個人装備 |
帽子
サングラス
膝サポーター
アームウォーマー
シューズ
ザック
防寒具
雨具
ハイドレーション
ソフトフラスク
ヘッデン
トレペ
ファーストエイド
サバイバルシート
医薬品
行動食
日焼け止め(日焼け止め
リップクリーム)
ショッツ
タオル(手ぬぐい)
コンパス
ナイフ
ホイッスル
チェーンスパイク
|
|---|---|
| 備考 | 持参した食料・飲み物 アクエリアス 1.5L(ハイドレーション) ソフトフラスク(アクエリアス+ショッツ4個分) おにぎり3個, パン2個, チョコ(溶けて食べられず) 予備ショッツ1個 ※ 途中350mlコーラ, 500mサイダーを購入, 大門沢の水場で水を1Lほど補給 |
感想
この夏は少し稜線を歩きたいと思い、長く宿題となっていた白峰三山の縦走へ。天気もよさそうなので1泊したかったが、日曜日は仕事があるため日帰りに。このルート、日帰りの記録も散見されるが、猛者でなければ12時間行動が前提のようだ。マイカー規制でどうしても広河原には6:15にしか到着できないので、それを出発時刻としエアリアのCTに0.6を乗じて予想・参考タイムを算出(ヤマプラは非常に便利)。
以上を基に、北岳10:30、間ノ岳12:00、農鳥岳14:00、大門沢小屋16:00、奈良田18:15を目標時刻とし、途中の山小屋泊も想定に入れ、北岳到着が11時を経過した場合は北岳ピストンとする計画とした。正直なところ、ここ数回行った"トレラン"も登りではほぼ走ることはできず、南高尾山稜もさんざんな結果だったので、後半まで6掛けのタイム設定を続けるのは少し強気が過ぎるかと思う点もあったが、最後の1時間は林道なのと歩いたことのある道でヘッデン下山も問題ない(大門沢ルート自体はヘッデン向きではないが・・・)ことも加味した。
ザックはリコールで交換されたバリアントで行くか悩んだが、トレラン用のザックとポーチに全部詰め込んだ。雪渓通過用(農鳥、エスケープとしての大樺沢左俣)に念のためチェーンスパイクも持参。
前泊は万全を期すために、(雪でも岩でも沢でも必ず飲んでいた)いつものビールを我慢し睡眠。縦走とはいえ少し緊張していたのかもしれない。
バスが少し遅れ広河原到着が18:20過ぎ。トイレ、ストレッチは奈良田で軽く済ませていたので、さっさと歩きはじめる。芦安からの乗合タクシー組が先行していたが、ペースを上げて最初の30分でほぼ追い抜いた。昨年の北岳は二俣まで大渋滞だったが、今回は大樺沢右岸に出てからは殆ど人に会わなくなり、静かに大樺沢を楽しむことができた。
広河原山荘から1時間10分で二俣。ここで1本。よいペース。
12年ぶりに右俣を登る。すると、おかしい。息が上がる。足が重い。3分くらい歩くとシンドくて立ち止まる。少し頭がぼーっとする。序盤からペースを上げたことで早速疲労が出たか。それに加えて高山病の兆候か。三山をやり切ろうと焦っているのかもしれない。北岳ピストンでよいかとペースを緩めたが、すでに遅し。身体の重さは変わらない。このときは「しまったな〜」と思った。とはいえ何とか稜線に出れば、展望も開けて気分も晴れやかになるかとも思い直しえっちら進む。小太郎尾根分岐で1本とって、9:40北岳着。結局実力に対してペースが早すぎたのかな。左俣下山も視野に入れて北岳山荘まで向かって身体の調子をみて、最終的には間ノ岳で今後の行程を決定することに。
北岳からの下りは快適だった。北岳山荘ではヘリ荷揚げ中で、コーラを買うのに少し時間がかかった。エナジーチャージしてアイノへ向かう。北岳もよいが、同じくらいアイノが好きだ。このボリューム感が包み込まれるよう。懸念していた身体もアイノへの緩やかな登りで調子が戻ってきた様子。高山病の気配も消えつつある。アイノ到着も予定より30分早く、ペースが落ちたという事実もないので、計画通り奈良田を目指すことに(筋論では、アイノから引き返すのはかなりシンドイので、北岳山頂でより冷静な判断を行うべきなのだが、実際は身体の調子を見ながらでないと判断できないので、個人的には仕方がないことだと思う。もっともこれは営業小屋があるからであって、雪山とかの場合はもう1段シビアに判断しないといけない・・・)。
アイノから先、農鳥〜大門沢下降点までは初めての道。個人的には、アルプスの主要な稜線で唯一残されていた空白地帯、ようやく歩くことができる喜びを噛みしめたいところだが、割に急いでいるので、それほどの余裕はない。それでも下った後に振り返るアイノはやはりデカい。農鳥小屋までの道は予想より長く、また、二重山稜になっていて濃霧時はロストしやすいと思われた。農鳥小屋のおじさんは不在。かわりにお姉さんからサイダー@500円を購入。それにしてもこの日は暑かった。営業小屋でジュースが手に入るのは本当に助かる。
西農鳥岳は小屋から見るとそれなりに威圧感がある。が登ってみると思ったより快適だった。西面には沢地形があり、踏み跡らしきものも見える。大井川東俣から農鳥を詰めあげる。いつできるかな。
西農鳥から農鳥までも上手に稜線の西側に登山道をこしらえてあり、何ともありがたかった。で、農鳥岳のピークをゲット。ここまで随分と長い月日がかかった。よかった。
農鳥から先、大門沢下降点までは、いくつか雪渓を越えるのと、ルートが稜線を離れるので少しわかりづらく注意が必要な様子。雪渓はその先のペンキマークとトレースのおかげで問題なく越えられたが、トレース消失時や濃霧時はロストの恐れがあるので、拡大した地形図で現在地確認は必要だろう。
で、何とか13:42に大門沢下降点に到着。予定より50分早い。これなら明るい内に下山できそうだ。
この下山路は昨年も笹山ダイレクト尾根のときに使用したので、比較的覚えている。大門沢を見渡すところまで、最初の1時間強の急下降がとにかく辛い。ここで体力と気力が萎える。が、大門沢に沿うようになると沢の音に癒される上に歩きやすくなってテンションも戻る。
大門沢小屋の水をチャージし、秋田から車で700kmかけて歩きに来た登山客に力を分けてもらい、最後の下降。このセクションは前回の下山でも書いたが、単に沢沿いを下降するのではなく、途中で尾根を乗っ越していくとても面白いルート。その分登りもあってここまで歩いた身には堪えるのだが、道はフカフカでたったかたーと降りられる。大門沢からの下山路は序盤ウンザリ後たのしでツンデレ好きには向いているのかもしれない(登りで使う人は真のドMかも)。
最後のアスファルトで足の疲労感がマックスになるが、何とか明るい内、歩き始めから12時間以内に奈良田に戻ることができた。
できることなら稜線で泊まりたいのだが、なかなか土日とも山に割けないので、当分はこのスタイルになるのかな。
奈良田の温泉が17時で終了していたので自宅まで風呂を我慢しなければならなかったのはつらかったが、境川PAで食べたしょうが焼き定食が美味かった(行動食が不足気味で大門沢小屋以降飲み物以外は口にできておらず・・・)のと、小仏トンネルの渋滞が終わっていたので、終わりも満足。
tyaku

















いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する