剱岳・立山三山(早月尾根から室堂)

- GPS
- 56:00
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 3,186m
- 下り
- 1,499m
コースタイム
- 山行
- 4:28
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 4:43
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 7:31
| 天候 | 27日小雨、28日快晴、29日晴れ(強風) |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
復路:室堂〜アルペンルート〜JR信濃大町 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
良く整備されたコースです。 |
| 予約できる山小屋 |
|
写真
感想
27日(土)
上市駅。台風接近とはいえ意外なほど登山者がいない。待つこともなく、乗せていただいたタクシーの運転手さんの、「朝方ちょっと降ったけど沢も濁ってないし、上の方は大丈夫じゃないの」との言葉を唯一の励みにして、雨具に身を包み馬場島荘を出発しました。
「剱岳 憧れと試練」の石碑を過ぎ、早月尾根登山口からはいきなりの急登。景色も見えぬ急な山道をただひたすら登ります。途中、何人かとすれ違いましたが、上は結構強く降ったようで「早月小屋に泊まったが頂上はあきらめて下りてきた」という方も数人おりました。そのうちのおひとりから「もう要らないから」と飴玉を2個頂戴いたしました。有難うございました。
今日の雨、雨脚は弱いのですが、止む気配はありません。
早月尾根の下部には、奇妙な姿をした結構な巨木があり、少しは疲れを癒してくれます。でも、足元の花も濡れそぼり、小生同様元気がありません。標高で2000mを越えたあたりからが非常につらかった。遠くに発電機らしい音が聞こえるのですが、中々小屋が現れてくれません。登り始めから4時間40分、何とか無事、念願の早月小屋にたどり着きました。これで今回の目的の半分は達成です。
夕食後、雨も上がり、小窓尾根の異様に感動し。富山湾に沈む夕日と背後に立ち上がった虹に興奮しながら眠りにつきました。
28日(日)
予定より早く出発。途中で夕食のテーブルを御一緒した二人パーティーに追いつき、頂上まで付かず離れずのまま御一緒することとなりました。東京と栃木の方で大変楽しい方たちでした。
さすがに人気の山、山頂は大賑わいです。これで今回の目標99%達成、後は明日、立山三山を縦走して帰るだけ。去年歩いた五竜、鹿島槍が見えます。立山の向こうには槍ヶ岳も・・・。
早月ピストンの彼らを山頂で待ち、挨拶を済ませてから別山尾根を下ります。ここは人気のルートで今までとは打って変わって、人、人、人。渋滞もしばしばです。幸い前後の方がいずれも劔の猛者で、渋滞中色々教えて頂いて小生にはありがたかった。どうも、先行パーティーのうち、団体ツアーと大学生のパーティーが、血栓の様です。梯子の手前で全然動かなくなり皆さんちょっと、「イラッ」としていた時に、「ヤッホーッ!」。血栓君たちのヤッホーがこだまします。おおらかでいいな〜。天気もいいし、今日は全てが許せます。
剣には何度も通った様子の長野のソロの男性や、山慣れたご夫婦と劔沢小屋まで、楽しくご一緒させていただきました。劔沢小屋から仰ぐ劔は感動です。ここでゆっくり休憩される皆様と分かれ、小生は今日の宿「劔御前小舎」に向かいます。
別山乗越の小屋は、早月ほど小さくはありませんが、素朴な山小屋です。手続きを済ませ、缶ビールを片手に小屋の前で風にあたっていると、先に分かれた方たちが、それぞれ登ってこられ、しばしの山談議に花が咲きました。「また、いつかどこかで」。室堂に下れる三方を見送り、劔に見入っておりました。
29日(月)
夜中、凄い風の音に何度も目が覚めました。夜明けを眺めに小屋の外に出ましたが、猛烈な風と禍々しい空の色、「崩れる前に出発したい!」。朝食の時間が待ち遠しい・・・。
小屋の方たちは強風の中台風対策で大わらわ。夕食でテーブルを御一緒した大日縦走を目論む京都のお嬢さんたちも、「大日から室堂に下ってください。稜線は風で危険です」と忠告されていました。「雄山の方はどうですか?」と聞くと「おんなじです、風が強く危ないです」との答え。悩みましたが、とりあえず別山に登ってから、様子を見ることにしました。登りはじめてすぐに、一羽の雷鳥が登山道に立ちはだかります。いかにも「行ってはいけない!」と、言っているかのように・・・
でも、強風の稜線も快調でした。風の為、休むこともできずペースが上がり、約2時間で雄山へ、お祓いを受け頂上も拝み、一路室堂へと下りました。
室堂ターミナルに近着くと、窓越し手を振る女性が。勘違いかなと思い中に入ると、今朝分かれた京都のお嬢さんたち、「早いですね」と言ったら、残念ながら風が強くて小屋からまっすぐ下りてきたとのこと。もっと話したかったのですが、アルペンルートの時間が迫っていたため「いつかどこかで」と写真を一枚撮らせていただいて、お別れいたしました。
「いつか」なんてあるのかな・・・?
大町まで色んな乗り物を乗り継いで、今回の山旅も無事終了いたしました。
山もよかったけれど、出会った方々とのかかわりも素晴らしかった。名前も伺いませんでしたが、「また、いつか」を信じて・・・


















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