鶏冠山・木賊山・甲武信ヶ岳(鶏冠尾根→近丸新道)

- GPS
- 07:02
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,913m
- 下り
- 1,913m
コースタイム
- 山行
- 6:12
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 6:58
| 天候 | 晴天・風あり |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
・駐車場-二俣吊橋:舗装路 ・二俣吊橋-鶏冠谷出合(渡渉点):川沿いを行く。右岸に出てすぐに水量が少なく比較的簡単に渡れそうな箇所があるが、ここで渡ってしまうと結局戻って渡り直すことになってしまう。 ・鶏冠谷出合(渡渉点)-チンネのコル(第1岩峰のコル):渡渉点は2つの水流の出合い。足を濡らさずに渡れるかと思いきや、滑って浸水した。 渡ってすぐに川から離れて尾根の急登になるが、直登区間を過ぎて巻道に入ると道がわかりにくくなる。ピンクテープなどの目印が見えなくなったら道を間違えていると思った方がいい。 ・チンネのコル(第1岩峰のコル)-第3岩峰下の分岐:狭い樹林帯と三つの岩峰を行く。第1岩峰・第2岩峰は鎖も設置されており、岩峰上は眺めも良い。 ・第3岩峰下の分岐-第3岩峰上の分岐:直登ルートと巻道ルートがある。直登ルートに鎖は無いが、手足の置き場はしっかりしているので少なくとも上りでの難易度は高くない。穂高連峰の縦走(北-奥-西)あたりを楽しめる人なら苦労しないと感じた。 ・第3岩峰上の分岐-鶏冠山:細い樹林帯の道を行く。道にせり出した樹々は多い。 ・鶏冠山-木賊山:山と高原地図に掲載が無いが、案内看板やピンクテープもあり、通行自体に難しさはない。ただし、巻道区間に入ると歩けてしまいそうなラインがところどころあるので道迷いには注意したい。ピンクテープを見失わないようにしたい。道にせり出した樹々は多く、擦り傷などに注意したい。 ・木賊山-甲武信小屋-甲武信ヶ岳:以降は一般登山道で、基本的に樹林帯の道を歩く。道は明瞭で迷う心配は少ない。風を感じられるようになるので寒さに注意したい。 ・甲武信小屋-巻道-戸渡尾根分岐:巻道なのだが、分岐に向かって結局登ることになる。 ・戸渡尾根分岐-徳ちゃん新道分岐:大部分を傾斜が急な道を行く。細かい石が多い。 ・徳ちゃん新道分岐-ヌク沢:近丸新道に入り、急な傾斜を下りる。 ・ヌク沢-近丸新道入口:沢から離れて近丸新道の巻道区間を行く。標高はあまり下がって行かない。小さな木の橋や砂礫のトラバースが連続し心配になる。 水場:甲武信小屋で1L100円で水を汲むことができた。(笛吹川上流の水) |
| その他周辺情報 | 竜泉時の湯 八王子みなみ野店…高濃度炭酸泉、天然温泉、サウナなど。1100円 |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
サンダル
ザック
行動食
飲料
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
|
|---|---|
| 備考 | 水分消費量1L程度 |
感想
三連休の中日は都内で用事があり、その前後で日帰りに登山にしました。
今回は鶏冠山に挑戦することにしました。
山梨四天王の一つともされ、記録や解説を読むと険しさが強調されていることも多く、不安もそれなりにあります。
普段なら甲府または大月まで行ってから運転ですが、前日の用事で遅くなってしまい、またレンタカーの空きも少なく、八王子から運転することにしました。
移動時間を考えるなら中央自動車道に乗るのがよいのですが、久々に国道20号で移動することにしました。
甲斐大和の道の駅で仮眠しつつ、西沢渓谷の駐車場に着いたのは6時過ぎです。
駐車場からは国道140号の橋の下に鶏冠山がよく見えます。
かなりの刺々しく、あんなのを登るのかと身構えてしまいます。
7時に駐車場を出発し、二俣吊橋を越えて西沢渓谷の大きな看板まで辿り着くと、その脇に鶏冠山の案内看板も現れました。
「遭難事故が多発 東沢渓谷・鶏冠山は十便な装備と経験が必要です。」とも書かれています。
緊張感をもって鶏冠山方面へ進むと、最初の関門は渡渉です。
事前に調べたところでは脛くらいまでは深さがあるとのことでしたが、渡渉点まで着いてみると足を濡らさずに行けそうな気もしてきます。
そのまま進んでみたところ、滑って見事に浸水してしまいました。
(が、不思議とそこまで冷たく感じませんでした。)
渡渉ののちはすぐに沢から遠ざかっていき、急な尾根を登り始めます。
ここまでで特段通行に難儀する様子はありませんが、落ち葉が気になります。
ところが尾根の直登ではなく、巻道に入った辺りから特に注意力が必要になりました。
落ち葉もあって道がわかりにくく、惰性で歩いていると道を見失ってしまいそうです。
ピンクテープやロープ、看板などは充実しているのでこれらを追って行けばよいのですが、もし無かったならそれなりに大変だろうなと想像がつきます。
そうしているうちに第1岩峰のコルへ到達します。地図上は「チンネのコル」でした。
引き続きピンクテープを追っていくと岩場の登りになっていき、これが第1岩峰でしょうか。
日本アルプスの一般登山道を難なく通過できる人なら問題なく楽しめる難易度です。
第1岩峰の上からの景色は素晴らしく、続くコース上の岩峰や周りの山々がよく見えます。
続く第2岩峰も問題なく通過し、狭い樹林帯を進んでいくと第3岩峰の下に辿り着きました。
ちょうど迂回路の看板もありますが、とりあえずは岩峰を見上げて登れそうなルートを探してみることにしました。
見てみると手足の置き場ははっきりしていて、意外とあっさり登れてしまいました。
鎖こそありませんが、難しいかというとそうでもありません。
少なくとも穂高連峰の縦走(北-奥-西)あたりを楽しめる人なら苦労なく登れると思いました。
※ただし、万が一落ちれば当然危険です。
第3岩峰から先は草木に囲まれて狭い樹林帯です。
そのまま進んでいけば山頂には着きます。
山頂から先は『山と高原地図』にも掲載の無い道ですが、実際にはピンクテープや看板も充実しているし、そこまで歩きにくいということはありません。
ただし、進めてしまいそうなラインはところどころあり、目印を見失ったら道迷い遭難も十分あり得る気がします。
無事に木賊山で一般登山道に合流し、天気もいいし時間もあるので甲武信ヶ岳まで行ってみることにしました。
帰りは歩いたことのない近丸新道です。
徳ちゃん新道と共通して急登ではありますが、明確な違いを感じたのはヌク沢から登山口までの間です。
徳ちゃん新道がひたすら急登続きながらも危険箇所は無かった気がする一方で、こちらは水平に近い区間が長いながらも心許ない橋や砂礫のトラバースが続き、なんだか不安になります。
幸い危険な目に遭うことは無かったのですが、確かに通行するには勇気がいるし、少なくとも友人を連れて歩きたいとは思いません。
西沢渓谷から甲武信ヶ岳へ続く道は徳ちゃん新道と近丸新道が平行するように存在しているのに、記事などで紹介されるのは圧倒的に徳ちゃん新道である理由がわかった気がします。
今回も無事に終えられてほっとしています。
登る前は少し身構えていましたが、しっかり楽しむことができました。
<メモ>
・岩山としての難易度はそれほどない。普段からなるべく鎖に頼らず登っている人なら楽しめそうだと感じた。
・ところどころ迷いやすい箇所はある。進路に違和感を覚えたらすぐに立ち止まって地図を見たり、目印を探せることが大事。
・鶏冠尾根はバリエーションルートとされているが、かなり整備されていて通行自体は難しくない。
・甲武信小屋で水を買うことができたが、これ以外に水場は無さそう。(東沢やヌク沢で汲む手もあるが、序盤と終盤なので極端になる。)
・近丸新道は他人にはお勧めしない。
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K.TAIRA















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