秋を探しに、開運を見つけに。秋晴れの三つ峠山。

- GPS
- 06:00
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,190m
- 下り
- 1,298m
コースタイム
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 6:01
| 天候 | 晴々 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車
|
| 予約できる山小屋 |
三つ峠山荘
|
写真
感想
あまりにも、パッとしないお天気が続く週末。
週末の両日のお天気が確信できれば、山で夜を明かしたい。
でも、なかなかそれが叶わない週末が続いてしまい、意気も消沈してしまう。紅葉もとても良いと見聞きする今年の秋。
北アルプスからは小屋仕舞いのお便りも届きはじめて、楽しかった夏山、そして、秋も終わっていくのが、きゅうっと胸を締め付ける。
開運のお山、三つ峠山。
そんな中でも、お天気の良さそうなお山、三つ峠山のお天気が良さそうな予報なので、少し足を伸ばして、久しぶりに行ってみよう。
昨年よく一緒に歩いた隊長と歩いた道を、久しぶりに行ってみることにする。その時は、お茶屋さんが立ち並ぶ所までは普通に歩けていたのに、その先の、三つ峠山頂までの道は、とてもへばってしまった記憶だけが残っている。
ぶるっさむっ
高尾駅から中央本線に乗り換えて、ガタゴトと揺られながらウトウトする。このままずっと乗っていたいくらい気持ちがいい。大月駅で富士急へ乗り換える。
こっちまで来ると、もう外はすっかり寒くて、ついこの前まで、あんなに暑かったのに。と、季節は進んでいることを肌で感じる。
富士急はいつも混んでいる印象。
あっという間に立ち客が出るほどになった。停車駅で扉が開きっぱなしになると、途端に寒い。三つ峠駅を越えて、さらに3駅。下吉田駅に着いた。下吉田駅でもどどどっと降りた。
そうそう、こんな駅だった。あ、この駅舎そういえばステキだった。と、駅舎を出るとどーんと、富士が聳えていた。久しぶりの週末の秋晴れ。気持ちの良い陽射しに、風、空気、全てが久しぶりの感じに心は軽くなる。
そして、今日は富士山のすぐ近所で山歩き。
観光客に混じって。
相変わらず外国人の観光客が多い。みんな新倉富士浅間神社を目指している。そんな人たちに混じって、神社まで辛い坂を登る。五重の塔が見えて、有名なフォトスポットに辿り着く。
あまりの人の多さで、ちゃちゃっと写真を例の角度みたいに撮って、先を目指す。ここでもたもたとやっていては、いけない。まだ山歩きは始まっていない。
登山道。
直ぐにひと気はなくなった。まぁ、あまりこの先を行く人はいないか。と、本当にこの後、三つ峠山までほぼ、人にすれ違うことは無かったのだけど。
まずは新倉山まで登る。尾根までがなかなか、あんなに涼しかったのに、あっという間に汗が吹き出る。
御殿、霜山、木無山と、長閑な山道、尾根歩きが続くのだけど、山と名のつく所の手前は、無慈悲な直登が、奥多摩の山々のそれに引けを取らない急峻な登りである。
あら、、こんなだったっけ。記憶と少し違う。こんなしんどかったっけ。と、山歩きは楽しかった記憶しか残らない。また来てみて、しんどかった事を思い出す。
若い頃、山歩きに勤しんでいた父親もそんなことを言っていた。
電車の駅から、すぐに歩き始めることが出来るルートなので、とにかく三つ峠山までが長い。
しばらく、お互い、見合ったまま、動けない。
木無山へ繋がる急登の、山道の真ん中に、動く物体が。。つ、ついに出たか⁈ こんな登りで、しんどい最中なのに。
うーんと目を凝らすと、し、鹿かっ 角が生えていた。
こっちを見ている。こっちだってそっちを見ている。
見合ったまま身動きが取れない、西部劇のガンマンの果し合いの様に、見合ったまま日が暮れそうだった。
ジリジリと間合いを詰めると、ばっと鹿は崖下へ逃げていった。
ほっと。
登っていくと、上の方でガサガサっとさらにもう1頭が逃げていった。2頭もいたのか。角が無かった。夫婦鹿なのかな。とにかく、びっくりした。
木無山の最後の辛かった登りが終わった。
そんなこんなで、登り切ってしまえば、幸せの稜線歩き。真っ直ぐに伸びる道、空は開けて、右と左の景色が流れていく。三つ峠山山頂の電波塔と屏風岩が近づいてきた。
山頂直前で、さてご飯ご飯。
山小屋の軒先にビールの自販機があるのはすごく良い。去年はここでラーメンも頼んだので、今回も、と思ったらここは小屋の中へ入るには靴を脱がないといけなかった。
靴を脱ぐのが少し面倒くさくなり、持ち上がったカップ麺で済ますことにする。ビールを買って、ベンチをお借りして、お店を開いた。ビールは冷えて、カレー味のカップうどんの出汁が沁みる。
なんだかんだ標高は1700mを越えているので、風が吹くと流石に少し寒い。
開運山1785m。
山頂まであと少し登る。見上げると、結構まだ高いなぁ、となるが、しみじみ歩いて行けば、割と直ぐに着いた。山頂は結構風が出てきていた。天面近くまで埋まった三角点があった。
下山。
フレッシュな落ち葉をむしゃむしゃと歩く。パリッともカリっとも、カラッとした渇いた音が小気味よく、ついつい選んで歩いてしまう。
時々、人とすれ違う。西洋人が多い様に感じたけど、もう時間は14時前、今から山頂まで行くのだろうか、と、少しだけ気になった。
ささ、お風呂、ビール。
達磨石まで来て、後は林道歩き。ここが思いの外、長かった。あら、、こんなに長かったっけ。と、都合の良い記憶は、曖昧でほどなく温泉に着いている思い出しかなかった。
達磨石から三つ峠グリーンセンターまでおよそ30分。14時40分到着。
登山者用晩酌セット。
登山パックなる商品。
https://mitsutoge.roukyou.gr.jp/recommend/202504051149/
お風呂とビールとおつまみ、さらに送迎付きで1980円。
去年もお世話になったこのセット。ちょっと値上がりしていた。
お風呂は、独り占め。今日は道中もそこまで人が多い、という感じでもなく、どちらかというと、山頂以外であまり人を見かけなかった。人気がないのかな。
広々とした湯船で、伸び伸びと湯に浸かった。
お風呂を上がって食堂へ、ビール。生ビールと枝豆、冷奴、唐揚げの小鉢3品の晩酌セット。
だし巻き卵も追加して生ビールをお代わりしたら、すっかり整った。生ビールがむちゃくちゃ冷えていて、むちゃくちゃ美味しかった。たまらんかった。
楽しい時間はすぐに終わる。
三つ峠駅までの送迎の時間になり、ぴゅっと送って頂いた。あっという間に着いた。でも歩くとなるとそれなりにある。
三つ峠駅前は、下吉田駅よりだいぶんさみしい感じ。ぽっかりと傘の様に雲を被った、暮れゆく富士山を眺めながら、電車の待ち時間を過ごした。
最後に。
天候に恵まれた久しぶりのプチ遠出。
こんなにお天気が良いと、あと1度だけでも、テント泊に行けるかな?もう流石に夜は寒すぎるかな?と、まだまだ諦めきれない気持ちにさせられます。
秋の気持ち良い風が木々の間を通り抜けて、季節の移り変わりを肌で感じます。山肌の木々は少しづつ色づき始めて、足元には小さな秋がちらほらと転がって、暑く長かった夏がようやく終わりを告げようとしています。
そんな秋の開運山・三つ峠山の山歩きでした。
しみじみ山歩き













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