大山

- GPS
- 04:22
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 1,227m
- 下り
- 1,208m
コースタイム
- 山行
- 3:38
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 4:17
| 過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
写真
感想
米子に向かう夜行バスの車中で、初めての百名山登山に対する興奮と緊張の中で一睡もできずにいた。数日前から天気予報と睨めっこをして、梅雨入りの恐怖と戦いながらも快晴の日をうかがい、ついにこの日を迎えたのである。
午前4時前まだうす暗い米子に到着し、バスの始発まで3時間ほどあったが、米子の街を練り歩くことで暇をつぶした。日本海に面した漁港の街特有の雰囲気を味わい、吉野家の牛丼を味わった。(ここしかあいてなかったのである)
そうこうするうちにバスが来て、登山客たちを大山の登山口まで運んで行った。そこは大山のお膝元にあたり、大山寺を奥に据えて旅館や売店が参道沿いに立ち並んでいた。登山開始するとまもなく暗夜行路の舞台となった蓮浄院跡があった。どうやら数十年前には荒れつつもまだ形を保っていたが、とうとう雪で倒壊してしまったようである。
6合目避難小屋に着くと、その北壁を大きく広げた大山が姿を見せた。その景色に元気づけられ歩を進め、8合目あたりで樹林帯を抜けようとした時、再び大山が今度はより至近で現れた。美しい山並が青空の下に映え、見る者を圧倒させた。特に剣ヶ峰付近からの崩落によってむき出しとなった斜面が大山に荒々しさを備えさせ、一層の感嘆を与えた。ふと振り返ってみると、日の出前に練り歩いた米子の街と弓ヶ浜が日本海とともに眼下に広がっていた。木道を歩いて東西南北の美しい景色を楽しみながら山頂を目指した。弥山山頂には多くの人で賑わっており、各々昼食を食べたり談笑を弾ませたりしていた。至高というものの一つは、青空の下、大山というすばらしい山の頂において休息をとるということかもしれないと思った。小一時間ほど休んで下山のために木道を歩き始めたが、弓ヶ浜へ向かって伸びる道を見て、この道が海までつながっているのではないかと錯覚した。
ピストンではなく宝珠山を踏む下山ルートを選んだので、途中で大山を正面から見上げることになったが、起伏や岩肌をじっくりと観察することができた分、よりその雄大さを感じることとなった。
下山後、豪円湯院で温泉に入ったが、ほとんど貸切状態で露天風呂を使用でき、十二分に楽しんだ。
地元にこれほどどっしりとして頼もしい山を持つ米子市民をただただ羨むばかりである。
shunning














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