赤沼~竜頭滝~千手ヶ浜~宿堂坊山~小田代原


- GPS
- 10:54
- 距離
- 25.4km
- 登り
- 873m
- 下り
- 1,010m
コースタイム
- 山行
- 9:48
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 11:25
天候 | 快晴後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
低公害バス(千手ヶ浜→小田代原):500円。 https://www.nikko-nsm.co.jp/bus.html |
その他周辺情報 | やしおの湯:700円。18時過ぎていたので比較的すいていた。 https://www.yashionoyu.com/ |
写真
感想
白根山から皇海山の中間地点にある宿坊堂山に興味があったので,秋の景色探訪と併せて計画を立てた。何時もより少し遅めの2時頃に自宅を出発し,5時過ぎに未だ数台しか停まっていない駐車場に到着。星空で下弦の月も出ている。予報通り天気は良さそうだ。未だ薄暗い中,ヘッドランプを点けて歩き始める。
国道を渡り,静かな散策路を進んでいると,30年も昔に子連れで散策した時のことが急に思い出された。そう言えば,未だ幼稚園児で可愛かったのになぁ等と感傷に浸りながら歩いている内に辺りは明るくなりランプを消す。色付いた樹々と湯川のせせらぎが心地よい。シャクナゲ橋の辺りまで来ると俄かに多くの人が現れ,橋の上ではテレビクルーらしき人が大きなカメラを準備している。秋の便りを中継するのかな。竜頭滝を横目にしながら茶屋まで降り,再び国道を渡って中禅寺湖の方に降る。
中禅寺湖の北西岸を巡る遊歩道は2度目なので勝手が分かっている。この辺りは未だ殆ど黄葉しておらず,湖のおかげで少し暖かいのかもしれない。たまに見える対岸の景色を楽しみながら歩いている内に千手ヶ浜に到着した。朝陽に輝く湖面の向こうに男体山が綺麗に立ち上がっている。風が少し吹いてきたようだ。浜から少しでバス停に着き,再度,身支度を整え,靴ひもを締め直す。車道を進んで,西ノ湖入口バス停の脇から,西ノ湖に向かう遊歩道に入る。少し黄色みがかった樹木の間の道を数分歩くと西に続く路との分岐に出た。ここからを柳沢林道と呼ぶらしい。車が通れそうな幅がある平坦な歩き易い路を進む。30分余りの所で急に道幅が狭くなる。その後,再び広がりはするが,倒木や大小の石が散らばって少し歩きにくくなった。更に10分余りで,行く手に虎ロープが張られた処に出る。
林道の終点のようだが,予定時間よりも随分と早かったので念のためにGPSで確認を取った。
左の沢に向かって踏み跡があり,赤布も枝についていた。浅い流れの沢を岩伝いに渡り,対岸に登ると再び路が続いていたが,更に荒れてきた。本当にこんなところを昔は車が通ったのかと思うほどだったが,所々に痕跡は残っていた。岩がゴロゴロした斜面を横切り,植物に覆われた橋を渡ると予定していた尾根の取付き点に出た。一息ついた後,登り易そうな処を適当に上がって行く。藪が無く,傾斜もそれほどないので調子よく進む。しかし,この最初の時点で予定していた尾根よりも一つ東側の尾根を辿っていた。暫くする内に気付いたが,特に難所が出てくる訳でもなかったので,取敢えず登れる処まではと思って進んだ。その内に傾斜が緩み幅広の尾根に出たので,地形図を確認し,1707m標点の近傍であると分かった。そこからは元々予定していた尾根に戻るようにトラバース気味に登って行った。小さな沢筋に差し掛かった時に,いきなり大きな物音と共に大きな鹿が駆け下りていった。転げ落ちるような物凄いスピードの走りで,あっと言う間に視界から消えてしまった。踏み跡は無かったが,シャクナゲの群れなどを回避する程度で,余り苦労もなく登っている内に傾斜が緩くなり,緩やかな稜線にぶつかった。右手に少しだけ周囲よりも高い処が見えたので,そちらに進むと宿坊堂山の山頂に到着した。
木に金属の手書き山名標が付けられており,三角点の石柱もあった。周囲は樹木で囲まれているために眺望は得られなかったが,木の隙間から錫ヶ岳(多分)が見えた。腰を下ろしてあんパンを齧りながらの大休止。眺めは無いのが残念だが,風も無く,上空には青空が広がり気持ち良い。今後のために,錫ヶ岳と三俣山に向かう経路を覗いてみたが,少なくともこの周辺だけは歩き易そうだった。
下りには東に延びる尾根を使ったが,結構短い間隔で赤目印が付けられており安心感があった。ただ,1802mピークを過ぎた辺りから東南東に向かうポイントが判りづらかったので,少し東北東の尾根を行き過ぎた後に南側に転進して,目的の尾根に乗ろうと考えた。トラバースして直ぐに赤テープが貼られた木があったので,少し安心した。更に10分ほど進んだ所で予定していた尾根に乗ったと思われたが,念のためにGPS で読みが当たっていることを確認した。ここから先は,再び赤目印が良く出てくるようになり,安心して歩けた。
独標に着いた時点で予定よりも1時間以上早かったので,もう一度中禅寺湖を拝んでいこうと,千手の森歩道を歩く。千手ヶ浜からは,少し雲が出始めていたが,周囲の山並みがきれいに見渡せた。低公害バスには,他に10人ほどが乗り込んだが,中国ファミリーらしい数人が賑やかだった。小田代原に到着すると,大勢の人が展望台の辺りに群がっていた。小田代原の秋を撮りに来たのだろう,殆どの人が一眼レフの大きなカメラを構えている。木道を少し先に進むと誰も居なくなり,ここから赤沼に戻るまで数人の人とすれ違っただけだった。
雲が多くなってきていたのは残念ではあったが,男体山や大真名子山などが近くに見えた。やはり,この辺りは中禅寺湖周りと比べて季節の進みが少し早いようだ。残照に照らされた白く光るススキの穂や黄金色に輝く木々が印象的だった。のんびりと歩いて駐車場まで戻った時には,丁度,雲が薄れた男体山が赤く染まって見事だった。来週あたりにでも登ろうかな。
帰りは何時もの「やしおの湯」に浸かり,宇都宮でラーメンを食べた。途中,道の駅にのみやで仮眠をとりながら,下道を走って22時過ぎに帰宅できた。今回は事前の想定と違って,林道から取付き点までが少し荒れていたが,登路自体は藪漕ぎもなく割と楽なものだった。この近辺を歩く時のエスケープルートに使えそうだと分かったのは今後の参考になった。
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