霊仙山 周回


- GPS
- 04:39
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 827m
- 下り
- 821m
コースタイム
- 山行
- 4:14
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 5:55
気候は 9:00 18° 風速3m:12:00 19° 風速3m:15:00 20° 風速3m
上は長袖T1枚、下はスパッツ+ハーパンで丁度いい快適な温度
天候 | 曇り、ガスと切れ目が半々 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
反時計回りのコース。 廃村までは、かなり道が細い部分もあり。 笹峠までは割と普通の登山道。それ以降尾根に出るまでのトゲトゲの岩場は、かなり急登で、降りに使うのはちょっと怖い感じがした。(一回でも転倒して当たりどころが悪いと致命傷になりかねない雰囲気) 尾根に出てからは、トゲトゲの岩の上を歩く場合もあります、靴底が堅い登山靴の方が安心して行ける。足袋の自分はヒリヒリした。 いたるところに鹿のフンがコロコロしてた。 山頂あたりは、地図の登山者の痕跡を見てもわかるように、登山道として登録されている以外の道が多く、当日もいろんなルートに行っている人がいた。 霊山神社以降の下りでは、土の地面の割には急な斜面を下る。ロープが張られているが、それがないと何回か転けてたかもというくらいだった。これも雨の日とかその後には来たくない感じがすごい。 汗ふき峠の後、谷まで斜面を降りているとところで、斜面の高い位置にかなりでかいスズメバチの巣があった。かなり活発に活動してる巣だった。 大洞谷あたりで3回川を渡る。 1回目はロープが張られていてわかりやすく、3回目も明らかに丸太橋があるのだが、2回目の部分がわかりづらい。結局正解の場所を行ったのかわからないが写真を載せておく。 全体的に雨や雨の後だと厳しいなというコースだった。 水場: 基本的にないので、予め用意するべし |
その他周辺情報 | 登山口直近のコンビニの近くにある「トッペン」というパティスリーがかなり美味しいので、時間がある人は是非寄って欲しい。 |
写真
感想
かなり長い間、ウィッシュリストに入れていた霊仙山。
事前調べで期待していた以上に多様な景色を見ることができて大満足。
ただ、笹峠あたりで「はて、笹はいずこ…?」という違和感の始まりから、尾根に出て以降の木の多くが肩の位置ほどまでに皮が剥がされ葉が無くなっているているのを見、帰りに谷中に鳴り響く鳴き声で確信に変わったのだが、鹿による食害がかなり進んでいるようだった。
そのような状況ではあるが、やはりカルスト地形も含めてかっこいいと思ってしまった。
こういう景色、漠然とだけど自分が海外トレイルに対して羨みとともに求めていた景色のような気がする。ずっとこういう中を歩いていたいのかもしれない。日帰りで帰ってきてしまったランドマンナロイガルのトレイルもその先には何倍ものスケールの“これ“があるんじゃないかと思ったりしながら歩いていた。
近江展望台以降は、かなり尖った岩の上を歩くシーンもあり、足裏ポイントは9点。ちょっとヒリヒリするレベル。非常に良いです
距離 10km アップダウン 800m で疲労感は丁度いいか、ちょっと物足りないくらいくらい。
ガスは多めだったが、それもかなり良い雰囲気を演出していた。ガスが切れると彦根の街や琵琶湖が望めた。山頂付近の避難小屋もかなり見晴らしが良さそうで、次はテン泊装備を持ってきてみるのもいいかもと思った。
すれ違うハイカーの少なさや、山頂付近で独り占めの時間が数十分あったのも駐車場のキャパゆえなのだろうか。
今回はSIGMA fpにVoightlander 50mm 1本のみで来てしまったので、Artズームレンズに付け替えてもう一度来たい。
【日記】
登り始めにいきなり廃村がある。
骨組みが潰れ、屋根だけになった家、その周りには割れた陶器が散らばっている。
今にも崩れそうな家の壁には大きな穴があいていて、その中は真っ黒。
なんかその黒色がめちゃくちゃ怖い。
先月、この山で女子大生が滑落して亡くなったというニュースをふいに思い出す。
どきどきする。
なるべく家の中をみないよう、また同行者にびびっていることを悟られないように、
登りはじめの体の重さを脱ぎ捨て、ずんずんずんと登っていく。
(だからだろうか、コースタイム0.5倍で笹峠に到着。)
足元には徐々に苔が増え、苔岩も目立ってきた。苔がかわいくて触ってみる。ふっかふか。
さらに進むと目の前に岩肌が現れる。注意深く登る。こけたら体が穴だらけになりそう。先日SNS広告でみたシャクティマットを思い出す。
霊仙山最高点に到着。
10月上旬の山の上はもう秋のピーク。色鮮やかな秋の色と稜線が広がっている。
その後も目まぐるしくかわっていく風景にどきどきが止まらない。
静かな高揚感がずっと続いて、足取りもどんどん軽くなる。
秋の行楽シーズンの三連休だというのに、人は少なめ。まだこの山の魅力が知られていないのだろうか。
とにかく全然人がいない。それがいい。
自分の足で原野をずんずん進んでいく。そんな感じ。
楽しくて、アルプスみたいな有名な山にいかなくたっていいかもしれないとさえ思った
下りの途中で、野太い動物の鳴き声を聞く。
「熊かな?」と、やや緊張した様子でつぶやくパートナー。
けれど私には、視線の先に鹿の親子が見えていたので、「大丈夫、これは鹿やで」と、やや得意げに、まるで動物の鳴き声を聞きわけられる風で答える。
小鹿のピーピーという可愛い鳴き声に比べ、親鹿の鳴き声は低くて、悪役みたいで、
その対比がおかしくて、しばらく二人で鳴きまねをして盛り上がる。
川を3回ほど渡る。ゴールにはまた廃村がある。
ちょっとだけ、廃墟の中の真っ黒を見れるようになっている。
帰ってこれてよかったと心から思う。
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