小日影山周辺の2500m峰


- GPS
- 16:41
- 距離
- 25.5km
- 登り
- 2,628m
- 下り
- 2,629m
コースタイム
- 山行
- 16:06
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 16:57
天候 | 霧時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
地面はほほ舗装路なので走りやすいです。 |
写真
感想
烏帽子岳→小河内岳→板屋岳→大日影山→小日影山
と2500m峰を回ってきました。
今回、大日影山から小日影山へのバリルートをピストン通ってみましたが、薮と岩のかなり危ないルートなので、他の山のついでに行くみたいな気軽なのはお勧めしません。
私も藪でapple watch ultra、熊スプレーの安全ピンを紛失し、レインウェアも破れて手痛い勉強代でした。
また、途中でルートが分からんすぎて遭難が頭によぎりました。
奥穂→西穂や甲斐駒→鋸岳のような岩場メインの一本道の危険ルートよりもだいぶ命の危険を感じました。
◼️ルートの情報
切り立ったの名もなきピークが4個くらい連続しています。
ピーク間は船窪岳みたいなキレキレのV字です。
稜線上の幅は数メートルで、左右は切れ落ちています。
稜線上はハイマツとシャクナゲの木がメインです。
稜線左右は急斜面にハイマツ、シャクナゲ、樺?、草、苔が生えています。
ハイマツとシャクナゲの枝は頑丈なので比較的安心してつかめます。
樺?はほぼ腐っていて、太いものでも引っ張ると折れます。
草も柔らかいので強く引っ張ると千切れます。
ピンクテープは最初のV字の手前まで稜線上に何故かあります。
その先は小日影山のピークまでありません。
ルートはぱっと見全くわかりません。
踏み跡は藪の下にあったりしますが、すぐ見失います。
正解ルートは分かりませんが、稜線上をずっと進むのが分かりやすく確実です。
稜線上の藪をかき分けると大抵踏み跡があったりします。
ただ、稜線上はハイマツが濃く、岩場もあり、踏み跡があったとしても簡単には進めません。
また、稜線左右の急斜面の下の方に歩きやすそうなトラバース踏み跡が結構あります。
ただし、その踏み跡をずっと進むと、稜線上のルートから外れていきます。
そこを進み続けるとどこにいくのかは分かりません。もしかしたら最終的には復帰できるのか?
また、そのトラバース踏み跡まで降りると、急斜面なので稜線上に戻るのが非常に困難です。
気軽に行くとまずいですが、稜線上の大岩回避等で行く場合もあるので、注意して利用する必要があります。
◼️注意点
コースタイム:
ルートの事前知識ほぼなしで、迷子になって彷徨いまくって往復7時間以上かかりました。
ルート分かってればもっと早いかもしれませんが、余裕を持った計画を立てた方が良いです。
ザック:
トレッキングポール、熊鈴、バンジーコード等、ザックから少しでも飛び出たものがあるとまともに進めません。
ザックのファスナーもヤブに引っかかって勝手に開いて中身が出ました。
ショルダーポケットの中身もヤブに引っかかって飛び出ました。
ウェア:
破れてもいい長袖長ズボンで。
レインウェアは破れたら凹むので、天気が悪い日や前日雨が降った時はやめましょう。
雨の後に行くと藪のツユで全身びしょ濡れになります。
GPS:
狭い範囲をピンポイントに進んでいくので、GPSの誤差であまり当てになりません。
特に稜線上から外れると高い木の下で誤差が大きくなります。
帰り道に行きのルートを通ろうと思いましたが、誤差のせいで同じルートは辿れませんでした。
他の人の軌跡をダウンロードしてトレースするのも同様に無理だと思います。
ロープ:
危険箇所多数なので、持って行っても焼け石に水かも。
軟弱な藪も多く支点探しも大変かも。
人が少ない:
3連休の比較的天気の良い日でしたが、誰もいませんでした。
通報できない状態の遭難をしたら死にます。
ソロはやめた方が良いです。
エスケープルート:
ありません。
小日影山まで辿り着ければ反対側の安全なルートに逃げれますが、途中でダメになっても、進むのも帰るのも大変なので詰む可能性があります。
道に迷ったら:
とりあえず稜線上に無理やりよじ登って稜線上を進めば辿り着けます。
ただし稜線上は藪も濃くて岩場もあり進むのは大変です。
疲れ果ててから向かっても手遅れです。
V字のキレットのところは一見ほぼ垂直ですが、そこを進みます。
掴むものがなかったりザレてたり色々ヤバいですが諦めて進んでください。
1個目の下りでやばいと思ったら引き返してください。
この先何個もあります。
一度行くとそこを登らないと帰れなくなります。
藪経験:
2500m峰は藪ルートの山が結構ありますが、破線でも道のある他の藪ルートとは大きく異なります。
たとえば赤沢山とか藪や崖はひどいですが、ピンテも補助ロープもあります。
正解のルートさえ分かっている藪ルートは、体力と藪の痛みの我慢で行けます。
ここは他の2500m峰のノリでは行けません。
以上、もし行く場合は十分に事前予習した上で行ってください。
あまり調べると面白くなくなるよね、と言ったノリはやめた方がいいです。
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