エキストリーム爆風北岳



- GPS
- 08:46
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,495m
- 下り
- 1,701m
コースタイム
- 山行
- 4:29
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 4:48
- 山行
- 3:27
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 4:34
天候 | 曇り&雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
2025年8月23日AM10時半頃に白根御池小屋下部の沢のある登山道で親子熊の目撃情報あり。 |
その他周辺情報 | ・奈良田温泉 女帝の湯 ・早川町歴史民俗資料館 |
写真
感想
テントで2泊して白峰三山を縦走しようと計画していたけど、天候悪化のため北岳1泊ピストンに変更。
奈良田駐車場には夜中の1時くらいに到着して仮眠。
朝5時半のバスで広河原へバスで行き、そこから登山開始。
広河原から白根御池小屋までは森の中をほとんどが登道でひたすら登っていく。先月この辺りの山道で親子熊のも目撃情報があったようだ。白根御池の手前あたりから雨が降り始め、白根御池で本格的に雨脚が強まり、レインウエアを着た。草すべりを抜けるとさらに急登になりひたすら続く。
途中、筋肉はそんなに疲れていない感じなのに力が入りづらい感じがして、行動食とモンベルのアミノサミットという粉を飲んでしばらくしたら回復した。
小太郎尾根分岐を抜けて稜線に出ると、一気に暴風が吹き付けてきてかなり寒かった。景色は真っ白で何も見えない。手のかじかみは肩の小屋で食事をしたあとも1時間くらいは収まらなかった。稜線に出る前に濡れている服は着替えるなどした方が良いなと思った。
肩の小屋で山バッジ(700円)をゲットし、鍋焼きうどんを食べ、雨が小雨になった頃合いにテントを張る。その後も雨風が収まらない。で外に出るとまた濡れるので、しかたなく飯を食って早々に寝ようかと思ったが、バーナーの調子が悪くて火がつかなかった。夕食は1時間かけて水で戻したウエットなドライカレー。
傾斜にあるところに設営しているため、マットから寝袋がめちゃめちゃ滑る。こんどテント泊するときはゴム網の滑り止めを持っていこう。
夜、時折雨の音が聞こえた直後に暴風がテントを激しく揺らす。テントの内部は結露していて天井にふれるとびしょびしょ。たまに水滴が顔に落ちてきた。
寝袋も部分的にしっとり。寝袋カバーを買ったほうがよさそうだ。
翌朝、雨はかなり収まっていたがガスガスで真っ白。
流石に危険なので縦走はあきらめて、ザックを小屋において北岳だけ登ることにした。
北岳に向かう岩場に出ると、肩の小屋とは比べ物にならない爆風で油断すると体が持っていかれる。なんか映画とかで見るような過酷なあれをリアルで体感しているみたいだ。すれ違った山頂から降りてくる登山者はみなさんは色んな感情が混じった満面の笑顔。
四方から吹き上げる風が相殺したのか、山頂につくとなぜは爆風は一瞬収まった。本来向かうはずだった間ノ岳方面を見ると、10数メートル先は真っ白の世界であの世感が漂う。しばらく余韻につかってから踵を返し、肩の小屋まで戻る。
いつも下山するときはそんなに疲れないのだが、この北岳はひたすら急登の山のためか、後半は足がプルプル震える感じでだいぶ疲労。おまけに雨で濡れた岩や木の根で何回も滑ったり。北岳での遭難事故は下山時の転倒が最も多いのもうなづける。
白根御池辺りで、今回の山行ではじめてうっすら晴れ間がみえて鳳凰三山がみえた。あの山にもいつか(晴れた日に)登ってみたい。
広河原から奈良田行きのバスは14時半までこないので乗合タクシーで奈良田へ戻り、トロトロの女帝の湯で汗を流す。近くにある早川町歴史民俗資料館と南アルプス山岳写真館に立ち寄る。縄文関連の展示はなかった。早川町では縄文や弥生の集落の遺跡は見つかっていないらしく早川流域に集落ができはじめたのは平安時代末頃からのようだ。そういえば身延とか南部町の方の富士川沿いは縄文の遺跡が少ないイメージがあるけど、なんか理由があるのだろうか。
という感じで今回の山行は終了。
きっと白峰三山の稜線の楽しみは来年以降まで取っておけという山の神の声だろう。エキストリーム爆風北岳はなかなかレアな経験になったと思うので、これはこれで良かった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する