明ヶ田尾山・六個山・箕面大滝


- GPS
- 06:50
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,474m
- 下り
- 1,481m
コースタイム
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 6:50
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●六個山山頂直下 六個山山頂直下の下りの階段は急で段差が大きいので足元への注意が必要。 |
写真
感想
前日の金曜日の箕面の天気予報では、多少の雨が降るようであったが、土曜日も同じような天気だったので強行した。
当日は比較的涼しく、真夏のあの暑さとの違いを感じた。
ミンミンゼミやツクツクボウシがあちこちから合唱を聞かせてくれ、昼前からは雷鳴もその一員となった。
雨は車で帰る途中にパラパラと降ってきた程度で、山では降られることはなかった。
箕面大滝の水量は,今まで見た中で最大クラスであった。比較的早い時間にもかかわらず、観光客が2,30人と多かったのは意外であった。
☆★ ☆★ ☆★
駐車場を出発し、いつもなら東海自然歩道に入るのだが、今回は逆方向の高山方面へ道路を下っていく。この時間、森に入ればうす暗いが、道路ではだいぶ明るくなっているのでヘッドライトは無しで行ける。
最初の三差路で左の脇道に入り、府道(4号)をちょっとだけ通り、集落内の道路に入ると明ヶ田尾山登山口がある。
すぐに谷沿いとなる地点に配水タンクがある。道は昨夜来の雨でジメジメしている。
初めのうちは緩やかな道だが、谷を渡ると傾斜はきつくなってくる。以前にはなかった丸太階段ができており、滑りやすい急斜面が歩きやすくなっている。感謝。
やがて稜線に出ると明ヶ田尾山への分岐となる。右に進路をとり、ピークを一つ越えると明ヶ田尾山山頂(620m)だ。
丁度箕面市と豊能町の境界部に位置し、豊能町の山頂標識と、箕面市最高峰の標識が立っている。薄いガスに覆われているが、それでなくても展望はない。
☆★ ☆★ ☆★
先程の分岐に戻り、そのまま南に向かう。なだらかな道から山腹を下ると谷筋に出て、梅ヶ谷と別れ右側の山腹の道を上がって行く。
尾根に出るまでが若干きつめの登り道となる。尾根に出ればまたなだらかな道となり、広がりのある鉢伏山分岐に着く。ここで右に進むと鉢伏山山頂(604m)だ。ガスっているが、明ヶ田尾山同様もともと展望はない。
分岐に戻り、尾根筋を下って行くとなだらかな気持ちの良い道となり、まもなく自然研究路6号の分岐に出る。そのまま直進し、「箕面記念の森」と隣接して歩く。「箕面記念の森」もできて30数年がたち、施設が老朽化してきているようだ。
ヒノキやスギの林の中を歩いていくとやがて市道に出る。道路を右に進む。
谷筋を過ぎて左手の山腹の鉄塔道に取り付く。急な階段が続く。鉄塔が見えるともう堂屋敷山山頂(553m)も近い。ミンミンゼミの鳴き声が耳に響く。
山頂のちょっと北側から展望が広がり、妙見山など豊能町から能勢町にかけての山並みを望めるが、今日はあいにく雲がかかっている。
☆★ ☆★ ☆★
そのまま西に向かい、次の鉄塔が見える所で左に折れて,溝状の道沿いに下って行く。天上ヶ岳分岐を経て、市道を横断すると市道をショートカットする形で山道を下り、三度市道に出るとそのまま道路歩きとなる。
右に霊園が現れるとその先にようらく台園地入口がある。広場には軽トラ2台が駐まり、作業員風の3人が山仕事であろうか服装などを整えているところだ。
階段道を上がるとなだらかとなり、やがて下りに転じるが再び緩やかな道となり、T字路(E19)に出る。
山腹道から左の展望が広がるがすぐ木が視界を遮る。下り始めると「ケヤキの大木」が存在感を示す。このあたりはミンミンゼミにツクツクボウシも加わった混声合唱となる。
落合谷から伸びる幾つかの分岐を経ていつの間にかゴルフ場横の道を歩いている。桜谷分岐を過ぎるとやがてゴルフ場とも分かれ、一旦林道に出るとその先に「わくわく展望台」がある。テーブルベンチの方は陽が差すので陰になった木の袂で一息入れる。
眼前に大阪平野が一望できる。ビル群の向こうにうっすらと生駒山が見える。その右寄りにさらに薄くなった葛城、金剛山が見えている。
視線を右に移すと大阪空港周辺が見えるが、それは六個山山頂からの方がよく見えそうなのでとっておくことにする。
林道の先で右の斜面に取り付く。分岐で右に進むとまたゴルフ場と隣り合わせの道となる。今度はかなりの急斜面が続く。設置されたロープを掴んだり、そのロープを固定している木に掴まりながら斜面を上がって行く。
なだらかになるとまもなく六個山山頂(396m)に着く。ツクツクボウシの合唱を聴きながらテーブルベンチで休憩とする。目前に大阪空港が見える。爆音が聞こえてくるとベンチを立ち見に行くと旅客機が今まさに飛び立つところだ。
離陸した直後は,背景の白っぽいビルなどと重なりハッキリ見えない。その上に出ると雲が全体をレースのように薄く覆っているが、飛行機の形が空に浮き彫りとなる。見終えるとベンチに戻る。5分もしないうちにまた爆音が聞こえてくるのでベンチを立つ。この時間は飛び立つ飛行機も多いのだろうと思う。
☆★ ☆★ ☆★
山頂から左に迂回する道を下る。途中から直登コースに合流するが、やはりきつい階段道がある。その上段差が大きいのでさらに歩きにくい。足元に注意しながら下る。
そして来た道に戻らず、途中から林道に下りる。「わくわく展望台」を経て「ハート広場」方面に向かう。
「ハート広場」手前で「こもれびコース」に入り、途中から「ささゆりコース」を進む。桜谷に通じる道で、落合谷の南にある尾根筋の道になる。「望海の丘」分岐を経て、尾根道との分岐点(D5)で右に行き、「桜谷コース」を下る。
2箇所の分岐を経て、谷沿いに下る。いつもなら涸れ谷だが、今日は少なめながら水が流れている。
麓の道と合流すると右に進み、「桜広場」下で左に下ると広場に出る。
滝道に入り、緩やかな登り道を歩く。右には水量が多めで濁り気味の箕面川が流れる。前を見ると、滝安寺の上に緑豊かな山並みが横たわり、その上一面に青空が広がり、一幅の絵を見る感じだ。
ふとマンホールの蓋に目が行く。珍しくカラー版で箕面大滝をデザインしたものだ。紅葉したモミジの中を滝が流れ落ちている図で箕面公園にはピッタリだ。
「山本珈琲店」の所で右の脇道に入り、楓橋を渡り、左岸道を行く。こちらの方が人が少ないのだ。その分アップダウンがあるのでしんどい。だが、川と接近できる箇所があり、せせらぎ、青モミジ、そして古い建物がマッチした風景が見られる。
やがて姫岩と呼ばれる岩と岩の間を通るとその名にも恐れおののく地獄谷を渡り、徐々に高さを上げていき、川が遙か下を流れるようになる。
それから徐々に下って行くとライオンの形をした岩を通り、風呂ヶ谷を渡るとまもなく戻り岩橋で滝道と合流する。ここまで来ればもう滝も近い。
「釣り鐘淵」を左に見ると赤い橋が目に入ってくる。同時に数十人の集団も見えてくる。一体何が起こっているのか、すぐには理解できない。滝に近づくにつれ、単に団体の観光客が滝を見ているだけではないのか,と思えてきた。
滝見橋付近に行くとまさにその通りで、半分ほどは個人の観光客と思われるが、残りは団体さんのようだ。おそらく上の駐車場に行くとバスが止まっているのだろうと推測する。
それにしても滝の水量が半端ではない。いつもなら滝前のベンチに座ってみるのだが、今日はその手前にロープが張られ立入できないようにしている。滝のしぶきがかかるので立ち入らないようにしているのだ。
流れ落ちる幅は通常のおそらく3倍はありそうだ。その分跳ね上がる水しぶきも迫力があり、左の方には虹のようなものさえ見える。
滝の上流には箕面川ダムがあり、ダムを通った水がここに流れてきている。箕面川ダムはいわゆる「穴あきダム」で通常流れる水はそのまま下流に流れる。洪水になれば水量を絞って下流に流し、洪水を抑制する機能を持つ治水ダムだ。
私が大阪に来たくらいから工事が始まったと記憶しているので、できてもう40年以上たっているのだろう。この間この付近で洪水があったという話は聞かないので、その効果は発揮されているのだろう。
☆★ ☆★ ☆★
滝を見たら、千本園路を上がり、府道(43号)沿いに進み、駐車場に大型バス1台が止まっているのを見て、さらに進む。
百年橋で川を渡り、林道と分かれ自然研究路2号線を登っていく。長い階段もあり、苦しい登りだ。ここを登りきるとなだらかとなる。
谷筋を緩やかに上がって行くと天上ヶ岳との分岐部に出る。ここで右へ行く。やがて下り道となり、幾つかの分岐を経て政の茶屋跡広場に着く。車が何台か駐まっている。広場とはいえ休憩するベンチがないのだ。ここは駐車場に特化しているようだ。
東海自然歩道の起点となる石碑の近くで休憩する。
そして階段を上がると、道はすぐ分岐があり、緩やかな右の道(自然研究路4号線)を行きたくなるが、急な道の方が東海自然歩道なのだ。
まもなく府道を渡る「ぎふちょう橋」に差しかかる。左手には石を積み上げた(ロックフィル)箕面川ダムの勇姿がある。
道はさらに登っていくがその内平坦となり、先程の右側の道と急接近する。
道は再び急になってくる。そしてまた平坦となる。これを3度4度と繰り返し、標高を上げていく。
F6ピークを下れば自然研究路4号線に通じる分岐部に出るが、道は通行止となっている。ここからまた登り道となる。登りきったところが最勝ヶ峰(537m)だ。ここで雷が聞こえてくる。一雨来るのか、と思い時間を見るとまだ12時前なので大丈夫だろうと思う。
背中合わせで開成皇子墓があり、ここは裏側になりよく見えないが、反対側の表に回れば見える。
☆★ ☆★ ☆★
左の迂回路を進むと開成皇子墓の正面に出る。尾根筋を下って行木、勝尾寺分岐部から登りに転じる。
勝尾寺園地分岐や西の自然研究路8号分岐を経て、見晴らしの良い2基並んだ鉄塔(堂屋敷の鉄塔と同じ系統)を通る。
今日は時間があるので寄り道して証如峰の三角点(600m)を見に行く。証如峰(604m)の山名板近くにはなく、おそらく霊園側だろうと思うので行ってみる。
タンクの下に東屋やベンチがある。その東屋とベンチの間にひっそりと三角点があった。4つの石に囲まれたコンクリート柱には4等三角点の標示がある。こんな所にあったのか、と思った。
またここからは正面に明ヶ田尾山などが見える。相変わらず遠雷はするが、黒い雲はまだ遠くの方なので、駐車場までは持つだろうと手前勝手に推測する。
証如峰に戻り、一旦下り、本道に合流し、扉を開閉し霊園の道路に出て駐車場に戻る。
なんとか雨はもってくれて良かった。
帰りの車ではワイパーを動かすぐらいの雨が降ってきたが、一時的であった。この時間、高槻や枚方では大雨警報が発令されていたようだ。降られなくて良かった。
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